「植物はそこまで知っている」という本を読んだあとにこの本を読んでいます。
どちらの書籍も「人間が普通に暮らしていては知り得ないような植物の素晴らしさを伝える」ということを目的としていると感じましたが、個人的には圧倒的に「植物はそこまで知っている」の方が心地よく読めました。
その要因は唯一つ、「伝え方」という点です。
以下、二つの本を比較します。
まず、この本の中の文章には、主観的意見が多く含まれています。
「〜かも知れない」「〜だろう」「〜と思う」「〜ではないだろうか」
主観的意見そのものを悪と言うつもりはありませんが、「植物の素晴らしい事実」を知るのに、著者の価値観を通す必要はありません。
一方「植物はそこまで知っている」では、植物の仕組みなどをあくまで客観的に記述している部分が多かったと感じました。
そして、もう一つ気になったのが、暗喩の多さです。
それも、「触覚に反応して動くこと」を「気付く」と表現するようなかたちの。
これではまるで、植物がはじめから意思や知性を持ち合わせているかのように捉えられます。
そういったかたちで、「植物の振る舞いを、人間の成す振る舞いの表現で比喩する」という文章が多々あります。
一方「植物はそこまで知っている」では、そのような文章表現に気配りが行われています。
「知性の有無」という確信の得られない事柄について、読者に誤解を抱かせないように。
ここまで二つの本を比較しましたが、良し悪しについては言及しません。学術書とかビジネス書が好きな方は「植物はそこまで知っている」を、小説が好きな方はこの本を買えばいいと思います。
以上、ビジネス書と学術書が好きな人間による、バイアスだらけの主観的意見でした。
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