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桜花忍法帖 バジリスク新章 (上) (講談社タイガ ヤA 1) 文庫 – 2015/11/19

3.4 5つ星のうち3.4 25個の評価

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山田風太郎『甲賀忍法帖』が『バジリスク』に。そして今、『バジリスク』が新章に突入する!

天下の座を争い歴史の裏側で行われた甲賀vs伊賀の忍法殺戮合戦は双方全滅という血に塗れた結末で幕を閉じた。十年の時が過ぎ、寛永三年、再び甲賀伊賀の精鋭が結集する。甲賀五宝連を束ねる矛眼術を操る少年、甲賀八郎。伊賀五花撰を率いる盾眼術使いの少女、伊賀響。運命の双子である二人は、成尋衆と名乗る、人外の力を操る正体不明の集団との戦いに巻き込まれていく──。

商品の説明

著者について

【山田正紀(やまだ・まさき)】
1950年、名古屋市生まれ。明治大学政治経済学部卒。74年、長篇『神狩り』でデビューを果たす。『弥勒戦争』『チョウたちの時間』『宝石泥棒』などのSF作品を次々と発表し、82年には『最後の敵』で第三回日本SF大賞を受賞。一方で早くからSF以外の作品にも手を染め、『謀殺のチェス・ゲーム』『火神(アグニ)を盗め』などの冒険小説、『贋作ゲーム』『ふしぎの国の犯罪者たち』などの犯罪サスペンス、『風の七人』『闇の太守』などの時代小説と、どんなジャンルを手がけても高い評価を得ている。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2015/11/19)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/11/19
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062940078
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062940078
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.8 x 1.1 x 15 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.4 5つ星のうち3.4 25個の評価

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山田 正紀
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星5つ中3.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2015年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
【追記】 ★1評価は「甲賀忍法帖の続編としてどうなのか」についての評価であり、一個の独立した小説としての評価ではありません。

本作は、甲賀忍法帖(の、漫画版、バジリスク)の続編を唄っていながら、続編として問題点が多すぎる作品です。
続編であるからには、当然「この話はあの話からどうつながっているのだろう」「あのあと、あの世界はどうなったのだろう」等、
原作(前作)との「つながり」を期待して読むものだと思いますが(だからこそ”続”編なのですから)、
この作品は実質的に、甲賀忍法帖とは無関係、この作者が自分の好きなように書いた別作品です。
名作の続編は難しい、といったような話の、はるか以前の段階にあります。

もちろん「続編」を名乗る以上、キータームなどは一応組み込んで最低限の体裁は整えてこそいますが、
それら「原作とのつながり」の扱いは極めて雑、希薄で、根本的には無くても話が成り立ちます。
総じていえば、この作者自体のファンだ、という場合を除き、お勧めできません。

以下、具体的には。

・作風が違う(無論、作者が違うから当たり前、という話ではない)
・世界観が甲賀忍法帖を踏襲していない
・原作の話が実質的に関係ない(無くても本編が普通に成立する)
・登場人物の「箔付け」のために原作キャラを利用し、そのために原作の一部展開まで無理やり「なかったこと」にしている
 更に、それらは本当に「この作品のキャラの箔付け」のために行われただけで、原作キャラは事実上「使い捨て」られている

細かく上げれば他にもありますが、大きなところでこの四例に絞ってもう少し解説すると

・作風が違う

 先にも書きましたが「作者が違うから当たり前」という話ではありません。
 作家には、一人で複数の作風をもつ方も数多くいて、山田風太郎はその一人です。
 甲賀忍法帖とそれ以外の忍法帖は「忍法帖」という名を共に冠してはいても、「伝奇バトル」とくくれば同列に見えても、その実、作風が全く異なります。
 それは例えれば前者が「恋愛もの」、後者が「エログロナンセンスバトルもの」とでもいうべき、ほぼジャンルの差に相当する違いです。
 しかしこの作品は、はっきりと後者。「甲賀忍法帖以外の忍法帖」の作風で書かれています。

 もっとも、これ単体であれば「大胆なアレンジ」と解釈することもできたのですが……

・世界観が異なる

  甲賀忍法帖の忍者たちは、漫画~アニメ版の天膳にややオカルトっぽい描写があるものの、基本的には「生物的能力を超人化させただけ」の存在です。
  これについては、作中でもハッキリ言及されています。

  しかし今作の忍術には「次元」「超能力」「時間」など、この作者の得意分野であるSF&サイキックな設定がてんこ盛りになっています。
  作者にせよ、この作品を肯定される方にせよ、この点について「超人バトルなのは一緒じゃないか」と考えられるなら、
  あまりに「原作の世界」を軽視し過ぎではないかと思います。
 
  この設定無視その他により、原作の「和」もしくは「静」とも言える雰囲気が損なわれ、より騒々しい「現代バトル漫画もの」の雰囲気になっています。
  更に作者の持ち味として「カタカナ語がしばしば含まれる」のも、それに拍車をかけており、この作品に限っては残念な悪循環となっています。

・原作の話が本筋に対して必要ない

  時系列的に、原作の後の時代の話と言う事になっていますが、原作の展開が今作の展開になにか影響を与えているか?といえば……
  別に何の影響も与えていません。
  
  というのも、今作の話は本当に「原作の話とはなんらリンクしない別問題」の話となっているからです。
  世間話レベルの「なくても別に良さそうな話」で原作エピソードが語られはしますが、それはつまり「削っても問題ない」ことに他ならず。
  作中年代からわずか十年少し前の事でありながら、まるで半世紀も前の「どこか他人事」の挿話のようです。

・箔付けのために原作の展開・キャラを踏み台にする

 細部までは語りませんが、今作の主人公たちに箔付けをするために、原作の展開を大きく改変しています。
 しかし、それは「原作に対する別アンサー」といったような前向きなものではなく、今作の主人公たち、引いては自分の作品に
 「甲賀忍法帖の続編」という”お墨付き”を与えるためのものでしかなく、実質、原作を「今作のために悪改変して使い捨てている」状態です。
 あまりに雑。原作の展開を改変したことが、ではなく、その扱いが。

といった次第。
総じてあまりに原作の扱いがお粗末でお役所仕事的です。
本質的には最初に書いた通り、作者のオリジナル忍法帖に、甲賀忍法帖の関連用語をのせて「続編です」と名乗っているに過ぎない印象があります。

この作者のファンでなく、甲賀忍法帖「のみ」のファンから見て肯定できる要素は、残念ながらこの作品のどこにも見当たりませんでした。
228人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年7月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アニメ「バジリスク」が好きだったので購入。
本作は前作から十年後が舞台で、朧と弦之介の子供たちが主役。
意外だったのは、『甲賀VS伊賀』という図式ではなく、『甲賀&伊賀VS成尋衆』という図式だったこと。
前作の死闘が、伊賀と甲賀のわだかまりを和らげているという設定は賛否両論ありそうだが、個人的には楽しめた。

難点は、忍法というより霊能力やESP的な要素が濃いところかな。
それから深層心理や愛について叙している部分は蛇足に感じたが、全体的には面白く読めた。
(7月20日追記)
下巻まで読みましたが、下巻は「うわ微妙・・・」な出来です。
上巻は☆4、下巻は☆2。
あまりおススメしません。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
かなり勇気のいる挑戦か。ロミオとジュリエットオマージュとして甲賀忍法帖は綺麗に終わってるし。読む前にアニメ版をみたのだが、桜花の説明不足が最大の欠点だと思えた。小説ではきちんとSF的説明がされてた。時代ものアニメは説明役の組み込みが難しいか。小説としては下巻を読んでからかな。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年4月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公二人がアニメ版ほどに無能じゃなかった点が唯一評価できるところでしょうかね。甲賀忍法帖の、バジリスクの続編として読むとかなりがっかりなこと請け合いです。忍法帖シリーズとは無関係の作品として読んでも、やっぱりがっかりな作品でした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年9月18日に日本でレビュー済み
バジリスク(甲賀忍法帖)読んでたら、朧や弦之介が仲間が死んでも自分たちだけ生き延びるのをよしとする人間ではないことは分かりそうなものですが・・・
出版社から話があったらしいですが、正直、断って企画を闇に葬るべきだったと思います。
2015年11月24日に日本でレビュー済み
 独立した「桜花忍法帖」という作品として、とても楽しめました。個性的なキャラクター盛りだくさんで良かったです。
「甲賀忍法帖」は大好きな作品ですが、読んだのが10年ほど前のことで、また「バジリスク」は未読のため、続編として違和感は感じませんでした。しかし、物語の繋げ方について、特にとあるキャラクターたちに思い入れある人は、複雑な感情をもつかもしれません。
過去の名作の続編を別の作家が書くことのリスクが高いのは、そこには真剣に作品を愛するファンがいて、作品はある種の聖域だからです。続編の作者は、他者の聖域に踏みいる勇気を必要とされます。「甲賀忍法帖」は燦然と輝く名作なので(読んでないけどたぶん「バジリスク」も)、多くの熱烈なファンが鋭い目でこの作品を注視していることでしょう。
まずはその危険だらけのダンジョンに大胆に踏みいった作者の蛮勇をふまえ、上巻はとても楽しめたという感想を述べるに留め、「桜花忍法帖」の最終的な評価は下巻を読んでからにしようと思います

最後に、私は山田正紀の作品のファンですが、氏は四十何年にも及ぶ「甲賀忍法帖」の大ファンで、尊敬する作家に小松左京などと並び山田風太郎をあげていたように記憶しています。

まずは、少なくとも聖域に立ち入る資格はあると言えるのではないでしょうか?
33人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年7月28日に日本でレビュー済み
バジリスクが好きだったので読みましたが、話が進むに連れて「バジリスク」の世界観とかけ離れた超能力バトルに。
先に進めば進むほど著者独自の描写や世界観が強くなって、読むのが辛くなっていった。

バジリスク関係ない作品ならこれはこれでありだと思うのだが、「バジリスク」だと思って読み始めていて、
作中でも妙に前作のキャラとかを絡めてくるので、前作の世界観の破壊に耐えられず下巻途中で脱落しました。
一応飛ばして終盤見ましたが、それもうーん…。

完全オリジナルの別個の作品ならありなんですけど、「バジリスク」ではないです。
アニメ・漫画化するみたいですが、このままやるつもりなんですかねえ。
40人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年1月14日に日本でレビュー済み
時間を操ったり、召喚獣を出したりと、超能力を使う忍が出てきます
その時点で☆1
山田風太郎作品を読んでいて、作者が考える忍者像を知っていれば
こんなアホなことできない(断言)
バジリスクと山田風太郎に詫びてほしい
せがわさんこんなもんに関わらないでください
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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