抜粋
教育にしろ、仕事にしろ、家庭にしろ、言われた通りにしていれば
ゴールが見えたという時代は、もう終わりました。
この新しい社会に適応できる人、できない人の間で格差が拡がりつつありま
す。
できる、できないの要因は何かと考えてみると、私は「コミュニケーション」
ではないかと思いました。
コミュニケーション能力を持っている人は、教育、仕事、家庭において自分が
意図する人生が送れる確率が高くなります。反対に能力のない人は自分が意図し
た人生を送ることが難しくなっています。
......(中略)......
一見すると、全く共通点のないサブジェクトですが、ふたを開けてみれば
両者は密にクロスしています。
社会学の行き着くところは愛であり、コミュニケーションの本質、人間関係の
究極の目的も愛、つまり社会の目的とコミュニケーションの目的は同じところに
あります。
単なるコミュニケーションのハウツー本、格差社会の解説本には少し食傷ぎみ
ではないでしょうか。
そろそろ日本人も、コミュニケーションの本質を知る必要があります。
(「まえがき」より)
著者について
山田 昌弘(やまだ・まさひろ)
1957年、東京都生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現
在、東京学芸大学教育学部教授。専門は家族社会学、感情社会学。内閣府・国民
生活審議会委員、厚生労働省・若者の人間力を高める国民会議議員などを務め
る。
主著に『希望格差社会』『パラサイト・シングルの時代』『パラサイト社会のゆ
くえ』(筑摩書房)、『家族というリスク』(勁草書房)、『迷走する社
会』(有斐閣)『新平等社会』(文藝春秋)などがある。
伊藤 守(いとう・まもる)
1951年、山形市生まれ。株式会社コーチ・エィおよび株式会社コーチ・トゥエン
ティワン代表取締役。企業・経営者団体などを対象とした研修のほか、経営者の
個人コーチも自ら手がける。国際コーチ連盟マスター認定コーチ。
主著に『コ−チング・マネジメント』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、
『小さなチ−ムは組織を変える』(講談社)、『もしもウサギにコ−チがいた
ら』『会話から始めるコ−チング』(大和書房)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山田/昌弘
1957年、東京都生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学教育学部教授。専門は家族社会学、感情社会学。内閣府・国民生活審議会委員、厚生労働省・若者の人間力を高める国民会議議員などを務める
伊藤/守
1951年、山形市生まれ。株式会社コーチ・エィおよび株式会社コーチ・トゥエンティワン代表取締役。企業・経営者団体などを対象とした研修のほか、経営者の個人コーチも自ら手がける。国際コーチ連盟マスター認定コーチ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)