原著のSubtitleは "Turning your competitor's strength to your advantage".
翻訳の副題は 「小さい企業がなぜ勝つのか」。
どちらかというと、「柔道」ストラテジーから連想するのは原著のsubstileの方だな。
ハーバード・ビジネス・スクールで教鞭を執る著者が、オールド・エコノミーもニュー・エコノミー(IT系企業)も題材にして柔道及び相撲のアナロジー及びメタファーで語ったもの。
Netscape対Microsoftとか、Intel対Transmetaなども題材に上げられており私も興味深く読めた。
著者がとらえる柔道の極意とは、
・ムーブメント(素早い動き)
・バランス(自然体、押せば引け)
・レバレッジ(どこにテコの支点を置くか)
と言うところのようだ。
私もわずかながら柔道をかじった経験があり、攻めにおいての上記ポイント三つはよくわかる。
しかし、本気の相手が「相撲ストラテジー」で攻めてきたときに守るのは容易ではない。
攻められないように、攻められても正面攻撃を受けての守りにならないようにするための戦略が柔道ストラテジーなのであろう。
尚、本書の中には多くの事例が柔道ストラテジーでのどのポイントに関連する動きなのかと言う観点で語られています。
しかし、著者も後書きの中で
『柔道ストラテジーは比喩であり、他の全ての比喩と同様、強みと弱みを兼ね備えている。
[中略] フランスの詩人ポール・バレリーもかつて書いているように、比喩と証明を混同するのは愚かなことだ。
しかし、比喩を賢明に選び、[中略]このレトリックはあなたにとって貴重な道具となる。 』
と書いており、柔道ストラテジーと言う言葉抜きにしても経営戦略を学ぶものとして役に立つと思います。
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柔道ストラテジー 単行本 – 2004/8/27
内容(「BOOK」データベースより)
新規参入企業の成功戦略には柔道の極意が生かされている。ムーブメント、バランス、てこの原理―大きな企業を倒す3つの技を、競争戦略の第一人者が余すところなく伝授する。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ヨフィー,デイビッド・B.
ハーバード・ビジネス・スクールの国際経営管理部門教授。同ビジネス・スクールの戦略部門ならびに上級マネジメント・プログラムの責任者も務めた。競争戦略と国際競争の第一人者であり、インテルをはじめ複数のハイテク関連企業の社外重役としても活躍する
クワック,メアリー
ハーバード・ビジネス・スクールの研究員で、『スローン・マネジメント・レビュー』への寄稿者
藤井/正嗣
早稲田大学理工学部客員教授。カリフォルニア大学(バークレー)数学科および同大学院修士課程卒業。ハーバード大学経営大学院上級マネジメント・プログラム修了。三菱商事にて国際人材開発室長、米国の食料子会社会長兼社長などを歴任。グローバル・イングリッシュ・ジャパン代表取締役社長などを経て、2004年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ハーバード・ビジネス・スクールの国際経営管理部門教授。同ビジネス・スクールの戦略部門ならびに上級マネジメント・プログラムの責任者も務めた。競争戦略と国際競争の第一人者であり、インテルをはじめ複数のハイテク関連企業の社外重役としても活躍する
クワック,メアリー
ハーバード・ビジネス・スクールの研究員で、『スローン・マネジメント・レビュー』への寄稿者
藤井/正嗣
早稲田大学理工学部客員教授。カリフォルニア大学(バークレー)数学科および同大学院修士課程卒業。ハーバード大学経営大学院上級マネジメント・プログラム修了。三菱商事にて国際人材開発室長、米国の食料子会社会長兼社長などを歴任。グローバル・イングリッシュ・ジャパン代表取締役社長などを経て、2004年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2004/8/27
- ISBN-10414080890X
- ISBN-13978-4140808900
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2004/8/27)
- 発売日 : 2004/8/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 349ページ
- ISBN-10 : 414080890X
- ISBN-13 : 978-4140808900
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VINEメンバー
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2016年5月15日に日本でレビュー済み
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スタートアップが取るべき戦略の基本が、柔道を例えにわかりやすくまとめられています。
2005年7月15日に日本でレビュー済み
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「コア・コンピタンス」で名声を博したプラハラッドとハメルは「競争力を高める戦略は、柔道の戦法と同じだ。大きさで圧倒する敵を倒すには、相手の大きさをこちらの武器として生かせば良い」と言う。本書は、まさにこの指摘のとおりに、柔道のメタファを用いて弱き者が強き者に勝つ競争戦略を説く興味深い一冊。わが国の成長志向企業やベンチャー企業にとっても、有益な示唆に富んでいる。
柔道ストラテジーは、強い相手と対戦する小さなプレーヤーや強力な敵が支配するフィールドに挑む大きなプレーヤー、能力(スピード、身のこなし、創造力)で相手に勝る力の弱いプレーヤーに向く。その構成原理は、「ムーブメント」、「バランス」、「レバレッジ」の3つからなる。まさに柔道の教えに通じるものだ。
「ムーブメント」は、これから始まる戦いで絶好のポジションを確保するための原理であり、攻撃を呼び込まない、戦いの場を決める、フォロースルーを加えるという戦術からなる。「バランス」は、巧妙に攻守の均衡を保ち敗北を避けるための原理であり、相手を掴む、全面対決をしない、引かれたら押すという戦術からなる。また、「レバレッジ」は、敵にとって最も大事なものを自ら破壊するかこちらに対抗するかの二択の状況に追い込み相手の柔軟性を奪う原理だ。
また、本書では、「よりすぐれた柔道ストラテジストになるために」として、「コアビジネスにしっかり集中し続ける」、「攻撃の姿勢を保ちつつ真っ向勝負は避ける」、「計画を立てつつ方向転換を厭わない」、「最も考え難い場所にレバレッジを求める」、「状況を素直に受け容れる」という5つのルールを提唱している。差別化戦略同様、胆力が求められる戦略なのだ。
本書は「資本主義のウェスト・ポイント(陸軍士官学校)」とも称されるハーバードAMPで教えられている戦略論、即ち、実践経験豊富で目の肥えた企業家やコンサルタントに耐え得る競争戦略論である。アカウンタビリティ重視の美しい理論と異なり、メタファのなかにいやらしさを併せ持った柔道ストラテジーの示唆は、戦略論のフロンティアを広げるものと言えるだろう。
柔道ストラテジーは、強い相手と対戦する小さなプレーヤーや強力な敵が支配するフィールドに挑む大きなプレーヤー、能力(スピード、身のこなし、創造力)で相手に勝る力の弱いプレーヤーに向く。その構成原理は、「ムーブメント」、「バランス」、「レバレッジ」の3つからなる。まさに柔道の教えに通じるものだ。
「ムーブメント」は、これから始まる戦いで絶好のポジションを確保するための原理であり、攻撃を呼び込まない、戦いの場を決める、フォロースルーを加えるという戦術からなる。「バランス」は、巧妙に攻守の均衡を保ち敗北を避けるための原理であり、相手を掴む、全面対決をしない、引かれたら押すという戦術からなる。また、「レバレッジ」は、敵にとって最も大事なものを自ら破壊するかこちらに対抗するかの二択の状況に追い込み相手の柔軟性を奪う原理だ。
また、本書では、「よりすぐれた柔道ストラテジストになるために」として、「コアビジネスにしっかり集中し続ける」、「攻撃の姿勢を保ちつつ真っ向勝負は避ける」、「計画を立てつつ方向転換を厭わない」、「最も考え難い場所にレバレッジを求める」、「状況を素直に受け容れる」という5つのルールを提唱している。差別化戦略同様、胆力が求められる戦略なのだ。
本書は「資本主義のウェスト・ポイント(陸軍士官学校)」とも称されるハーバードAMPで教えられている戦略論、即ち、実践経験豊富で目の肥えた企業家やコンサルタントに耐え得る競争戦略論である。アカウンタビリティ重視の美しい理論と異なり、メタファのなかにいやらしさを併せ持った柔道ストラテジーの示唆は、戦略論のフロンティアを広げるものと言えるだろう。
2008年3月2日に日本でレビュー済み
この本のタイトルに先ず目が惹かれる。
日本の武道、「柔道」がビジネスに活用されているのだ。そのタイトルでピンときました。そっか、「柔道」の戦法をビジネスに応用できるのだ。
柔をよく剛を制す。
まさに、これから新たに立ち上げる企画など弱小なものは剛である大企業やその業界の覇者へ挑戦をするのだから柔の精神でいないと適わない。小さくても大きい相手を倒すことが、柔道では可能で、その戦法を本書ではビジネスに応用した事例をたくさん掲載している。
私も丁度、新しい企画を立ち上げている最中なので、非常に役に立った。力のない会社が、力のある企業と同じことをやっても適わない。相手を崩し、私の会社に有利な立場にした上で、決めの技をかけるのだ。
日本の武道、「柔道」がビジネスに活用されているのだ。そのタイトルでピンときました。そっか、「柔道」の戦法をビジネスに応用できるのだ。
柔をよく剛を制す。
まさに、これから新たに立ち上げる企画など弱小なものは剛である大企業やその業界の覇者へ挑戦をするのだから柔の精神でいないと適わない。小さくても大きい相手を倒すことが、柔道では可能で、その戦法を本書ではビジネスに応用した事例をたくさん掲載している。
私も丁度、新しい企画を立ち上げている最中なので、非常に役に立った。力のない会社が、力のある企業と同じことをやっても適わない。相手を崩し、私の会社に有利な立場にした上で、決めの技をかけるのだ。
VINEメンバー
力強い相手に直接立ち向かわないで、自社のユニークな立場を最大限に活用しようと言うことなのだろうか。いくつかの例を挙げているものの、数年前の旧いものであり、現在、その子会社がうまくっているとは思えなかったので、実例豊富で実績のある方法というまでの強烈な印象は無かった。アメリカの例でなく、ヨーロッパや日本やアジアでの成功例を挙げてくれれば、普遍性のあるストラテジーであると納得できて、もっと興味が出たと思う。読後感は、なりふりかまわずに協商するよりも、身の丈にあったビジネスを、末永く続けていけば幸せのような気がした。
2004年10月10日に日本でレビュー済み
弱者が強者を倒すために必要なこと。それが柔道の「柔よく剛を制す」精神であろう。
今、弱肉強食のビジネスの世界では、大企業によるガチンコ勝負ばかりが注目される。だが、ベンチャーの中には、大企業と勝負して勝つところもある。大企業とは体力、資本力、人材の豊富さも全然違う。だけど、正面からガチンコでぶつかるのではなく、柔道のように大男を小男が倒すように、勝つことができるのである。
これからも大企業を打ち負かすベンチャーに注目したい。
今、弱肉強食のビジネスの世界では、大企業によるガチンコ勝負ばかりが注目される。だが、ベンチャーの中には、大企業と勝負して勝つところもある。大企業とは体力、資本力、人材の豊富さも全然違う。だけど、正面からガチンコでぶつかるのではなく、柔道のように大男を小男が倒すように、勝つことができるのである。
これからも大企業を打ち負かすベンチャーに注目したい。