「入社1年目の教科書」読んだら思いの他良かったので買いました。書いていることはごくシンプル、だからこそ読みやすいし、実践しやすい。費用対効果はとても良かったです。
それと日をあけて2度目を読んだら「新たな発見」がありました。新たな発見があるのは良書です。よって星5つとしています。
どちらかと言うと勉強ができる高校生、大学生へ、あるいは上昇志向の強い若い社会人が読むといい本です(プレゼントしてもいやみにはならない内容です)
彼が通った伊藤塾の塾長の価値観が色濃いですが、民間での実務経験者として、実務よりの「実践で使えない論理思考とか、勉強術ってあるぜ」と教えてくれています。
(自称他称・頭がいい人が失敗するトコですね)
それと単純に人が良いですね。教育熱心なようです。
ちなみ英米での経験も長く、エリートで、コンサルそして新分野のネット保険会社副社長ですが、
世阿弥の言を引用したり、書くことの大事さを説いたり、先輩・先生を敬愛したりと意外とアナログです。
デジタルツールをいじっただけで「出来たつもりになってる」多くのビジネスマンや学生は猛省すべき点ですね。
【要約】
著者の岩瀬さんは開成ー東大ー司法試験合格ーボスコンーハーバードMBAーライフネット生命副社長と言う方です。
スーパーエリートとでも言うべきでしょうか。
ただし、彼の言うように「落ちこぼれ」「能力差に悩んでいた」(高いレベルですけどね)と言うのは本当でしょう。
だから一般人も共感しやすいですし、真似し易い。
岩瀬さんは司法塾の伊藤真さんの影響を受けています。よって特に伊藤真さんとの違いを書きますと
・数社、数校での経験がある(伊藤真は塾講師と塾経営以外の経験は無い)ので常に実務を意識した、「どこの組織でも通用する」タイプの考え方となっている
・一種の勉強オタクであり、勉強をかなり「研究」してユニークな「抽象的な概念」を「実践」できるように書かれている(とは言えどうしても抽象性は残る)。この人が東大を出てなかったら「まやかし」と笑われる内容かもしれません。
【詳細】
内容については
・全体を把握せよ。それがすべて。まずはとっとと最後までやれ!
・場合によっては捨てろ。高優先順位に最大エネルギーで
・作業は、全部まとめてじゃなく1つ1つブツ切りにして1つ1つ行え
・時系列において、最初は手を抜け、途中で潰れるぞ。”力を入れるべき所に最大出力で”
・デキる人の真似を徹底的に行え
・自分との対話(北斗の拳w)。つまり自分を知って自分に合った方法を取れ。”潜在能力をコントロールせよ”
⇒こうなってくると勉強の仙人、達人みたいですね・・・
・気分が乗らない時はやらない
・”目の前のことだけに全力”
・両極を行ったり来たり。逆側の考えも知る努力をする
・直感には従え
・冷静さも情熱も論理も感覚も必要
後半はもう勉強関係ないじゃん、とか、ほぼ哲学的概念のところになってますけど、なかなか面白かったです。
あとライフネットと契約はしませんがw、彼の理想は高く、また全体的に性善説を感じます。
彼と一緒に働けたら楽しいだろうなとは思いましたね。
多くの先輩や上司の話が出てきますが、とても楽しく信頼してる様子です(キツイ職場もあったはずなのに)。
20歳を超えると勉強が必要になる。
しかもそれだけに時間は取れない。
だから彼のような方法論は非常に良いモデルになると感じました。
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