堀江さんが動画で「本の見出しで判断するのではなく、内容を見てから批判した方がいい」と話していたので、実際に読んだ感想を言います。
はっきり言って、読む価値なし。「東京改造計画」としての実現性が低いのはもちろん、内容自体が浅すぎる。
例えば、大麻合法化について。日本の2019年の大麻検挙者数は約4000人。仮に15才以上の人口を1億人としても全体の0.004%に過ぎません。
対して、アメリカでは12才以上の大麻の生涯経験率が40%以上という調査もあり、単純計算でアメリカ人の1億人以上になるので、これを全て検挙するのは現実的ではありません。だから合法化するわけです。
「正しい数字を検証して」というなら大麻合法化で少子化が改善するという根拠を、それこそ「正しい数字」で示してもらいたいですね。
リモート五輪も提案するのは勝手ですが、決めるのはIOCであって、都知事の領分ではありません。「棒高跳びなら可能だろう」って何を根拠に言っているのやら‥。そもそも、それのどこが「東京オリンピック」なんだよって話です。
それに、現金決済率が8割の日本で「現金使用禁止令」など発令すれば、パニックは必至です。キャッシュレスに抵抗のある都民や観光客に、店員や職員が振り回されることの方がよっぽど面倒くさいですよ。
あと、交通機関の料金を時間ごとに値上げして満員や渋滞を緩和するというのも、実質的に低所得者の自由を強引に制限しているだけ。そんなものは解決とは言えません。
確かに、将来的に見て有意義な提言も含まれているとは思いますが、ページ数が少な過ぎて内容が中途半端だと思います。
この本のいくつかの項目は堀江貴文さんの動画配信でも聴くことができるので、気になる方はそちらを確認することをおすすめします。
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