われわれの日常生活環境を決定するのは行政機構である。
民主主義は立法府の議員を選ぶが、行政府の官僚を選ぶことはできない。
行政実務効率化のためには、行政官僚は民衆の意見に左右されないで判断・決定・施行を進めようとする。
その関係の中にどのように情報公開と住民参加の意思決定を実現していったらよいかを問うた好著である。
立法府は禁止法令を作ることが多いが、行政に係ることは制度を作って住民参加の機会(インターフェイス)を増やしていくことが望ましい、という方法論を呈示する。
また、住民の意見表明に際して、民主主義手続きの中で成功するには多数派を形成しなければならないことを指摘し、そのために敵を作らない工夫・振る舞いが必要であることを説く。
現実の住民運動の中で育まれた問題意識から、地に足の着いた考察が重ねられていることに好感をもった。
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来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題 (幻冬舎新書) 新書 – 2013/9/28
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二〇一三年五月、東京都初の住民直接請求による住民投票が、小平市で行われた。結果は投票率が五〇%に達しなかったため不成立。半世紀も前に作られた道路計画を見直してほしいという住民の声が、行政に届かない。こんな社会がなぜ「民主主義」と呼ばれるのか?そこには、近代政治哲学の単純にして重大な欠陥がひそんでいた―。「この問題に応えられなければ、自分がやっている学問は嘘だ」と住民運動に飛び込んだ哲学者が、実践と深い思索をとおして描き出す、新しい社会の構想。
- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2013/9/28
- ISBN-104344983165
- ISBN-13978-4344983168
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
二〇一三年五月、東京都初の住民直接請求による住民投票が、小平市で行われた。結果は投票率が五〇%に達しなかったため不成立。半世紀も前に作られた道路計画を見直してほしいという住民の声が、行政に届かない。こんな社会がなぜ「民主主義」と呼ばれるのか?そこには、近代政治哲学の単純にして重大な欠陥がひそんでいた―。「この問題に応えられなければ、自分がやっている学問は嘘だ」と住民運動に飛び込んだ哲学者が、実践と深い思索をとおして描き出す、新しい社会の構想。
著者について
1974年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。高崎経済大学経済学部准教授。専攻は哲学。著書に『スピノザの方法』(みすず書房)、『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社)、『ドゥルーズの哲学原理』(岩波書店)、『哲学の自然』(太田出版、中沢新一氏との共著)、訳書に、『マルクスと息子たち』(デリダ、岩波書店)、『カントの批判哲学』(ドゥルーズ、ちくま学芸文庫)、『ニーチェ』(オンフレ、ル・ロワ、ちくま学芸文庫)、共訳書に『そのたびごとにただ一つ、世界の終焉』(デリダ、岩波書店)、『フーコー・コレクション4』(フーコー、ちくま学芸文庫)、『アンチ・オイディプス草稿』(ガタリ、みすず書房)がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
國分/功一郎
1974年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。高崎経済大学経済学部准教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1974年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。高崎経済大学経済学部准教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
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2013年12月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この著作では、著者もかかわることになる東京都小平市の森を貫通する都道に対して、その開発案について住民投票を求める方々の運動や、小平市当局のそれらの取り組みについての対応などが紹介されつつ、地域住民という立場からの民主主義が行政の立てた計画について現代ではどのようなところまで影響力があるのかということをふまえて、政治思想としての「民主主義の課題」という点が著者により検討されていく。
著者は、いわゆる体制として、議会における代表制というものの意義は認めつつも、社会運動としての民主主義の射程が、それにとどまる事に疑問を投げかけておられる。またこの本の中で、ガタリやドルゥーズが80年代以降のフランスで「制度論的」アプローチとして主張したとされる、ある種の政治主義(むしろ議会主義というべきか)に依存しない社会運動のスタイルも取り上げられていて、自分の研究にもかかわるので、その点わかりやすく説明され非常に勉強になりました。
著者は、いわゆる体制として、議会における代表制というものの意義は認めつつも、社会運動としての民主主義の射程が、それにとどまる事に疑問を投げかけておられる。またこの本の中で、ガタリやドルゥーズが80年代以降のフランスで「制度論的」アプローチとして主張したとされる、ある種の政治主義(むしろ議会主義というべきか)に依存しない社会運動のスタイルも取り上げられていて、自分の研究にもかかわるので、その点わかりやすく説明され非常に勉強になりました。
2013年10月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
民主主義においては、立法府は統治に関する決定を下す機関であり、行政は立法府により決められたことを実行する執行機関に過ぎない。
しかし、現代の日本の統治システムでは、ほとんどのことを行政機関が決めている。
立法府としての議会は、行政が作る予算案に対して承認するだけだ。
そして、この行政権の中における意思決定に民衆は関われない。
つまり、日本では「民主主義」といっても、議会の選挙を通して「立法権」にほんの少し関わることができるに過ぎない。
ならば、これからの日本の民主主義が目指す道は、行政権にも民衆が関わることのできる制度を整えていくことだという。
小平市に計画されている都道の建設反対に取り組んでいく人たちの運動を通して、この問題について思索していく。
デモクラシーの先進国である欧州諸国では、こうした問題に対する取り組みが進んでいるようだ。
しかし、一部の日本の公務員の人にとっては厄介な本かもしれない。
日本の民主主義が、欧州の制度に追いつくには30年は必要かな?
しかし、現代の日本の統治システムでは、ほとんどのことを行政機関が決めている。
立法府としての議会は、行政が作る予算案に対して承認するだけだ。
そして、この行政権の中における意思決定に民衆は関われない。
つまり、日本では「民主主義」といっても、議会の選挙を通して「立法権」にほんの少し関わることができるに過ぎない。
ならば、これからの日本の民主主義が目指す道は、行政権にも民衆が関わることのできる制度を整えていくことだという。
小平市に計画されている都道の建設反対に取り組んでいく人たちの運動を通して、この問題について思索していく。
デモクラシーの先進国である欧州諸国では、こうした問題に対する取り組みが進んでいるようだ。
しかし、一部の日本の公務員の人にとっては厄介な本かもしれない。
日本の民主主義が、欧州の制度に追いつくには30年は必要かな?
2016年9月11日に日本でレビュー済み
行政法の勉強の補助的な参考書として本書を購入しました。
まだ100ページしか読んでませんが、とてもいい本だと思います。
行政が強くなり過ぎた現代の日本の政治に対する怖さや不条理をリアルに感じることができます。
行政法の基礎がわかった人が読むと、大変得るものが多い本だと思います。
こんなニュアンスの文章があったのが印象的でした。
「現実で起こっているリアルで具体的な問題を抽象的にまとめて考える時、現実で起こっている問題は、簡単に作り替えることのできるオモチャのようなものになってしまう。」
行政法を勉強する時は抽象的に考えてまず全体像を把握するのが大事なのはわかる。
でも行政法の全体像がなんとなく掴めてきたら、とても具体的な行政法のリアルを肌で感じることをオススメしたい。
行政法のリアルと今後の展望を強く感じることができる本書の価値を自分は高く評価します。
まだ100ページしか読んでませんが、とてもいい本だと思います。
行政が強くなり過ぎた現代の日本の政治に対する怖さや不条理をリアルに感じることができます。
行政法の基礎がわかった人が読むと、大変得るものが多い本だと思います。
こんなニュアンスの文章があったのが印象的でした。
「現実で起こっているリアルで具体的な問題を抽象的にまとめて考える時、現実で起こっている問題は、簡単に作り替えることのできるオモチャのようなものになってしまう。」
行政法を勉強する時は抽象的に考えてまず全体像を把握するのが大事なのはわかる。
でも行政法の全体像がなんとなく掴めてきたら、とても具体的な行政法のリアルを肌で感じることをオススメしたい。
行政法のリアルと今後の展望を強く感じることができる本書の価値を自分は高く評価します。







