文章に勢いがあり、第一部の頃は割と楽しく読んでいました。
最初は我儘でも新たな人生で精神的に成長し、いずれは国中に図書館を作って司書になるのかな?
という期待を抱いていたのですが……(以下シリーズ結末までの感想、ややネタバレ)
特に貴族編になってからは、もの作りより主人公がいかにして賞賛されるかという事ばかりに
重点が移ってしまったように思います。
主人公は自分の欲求優先で、勝手な行動をしては周りを巻き込んでいきます。
領地に利益をもたらすような時も、自分の利益をしっかり確保する狡猾さは忘れません。
そのせいか、最初のうちは商人思考のせいなのかとも思っていましたが、
次第に自分にとって得にならない人への無神経と突き放しが鼻につきはじめ、
いつまでも謙虚さの無い自己中な性格に不快感を覚えるようになっていきました。
権力を得た後は、自分が思ったように行動しない人や迷惑をかけた人達に、
たとえ味方サイドであっても『生涯を棒に振る』か『主人公に逆らえない契約』という
『二度と取り返しのつかない罰』を与えはじめます。
敵相手であれば溜飲を下げるポイントにもなると思うのですが、
大半が『悪』でも『敵』でもないため、自分が散々他人に迷惑をかけてきたことや、
おおめに見てもらってきたことを棚にあげた傲慢さにしか見えなくなります。
明確に『敵』として書かれているキャラが空気で終わってしまうというのも
一つの要因かもしれません。
主人公の優秀さをアピールするために周囲のキャラを愚かにする展開や、
現代知識の活用というより剽窃である点にはモヤモヤを感じていましたが、
それでもここまで読んだのだから…と脳内でフォローし続けていました。
しかし結局終盤はチート的な魔力で無双。
主人公(とお相手の男性)は自分本位すぎて独裁者にしか見えず、
こんな結末になるなら第一部でやめておいたのに、と後悔しました。
主人公に自己投影できる人は楽しいかもしれませんが、私には無理でした。
![[1巻] 本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘1」](https://m.media-amazon.com/images/I/61g1BvFIB3L.jpg)
[1巻] 本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘1」
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©2015 Miya Kazuki (P)2019 Audible, Inc.
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登録情報
再生時間 | 9 時間 50 分 |
---|---|
著者 | 香月 美夜 |
ナレーター | 井口 裕香 |
配信日(Audible.co.jp) | 2019/4/19 |
出版社 | Audible Studios |
プログラムタイプ | オーディオブック |
バージョン | 完全版 |
言語 | 日本語 |
ASIN | B07QMQHDZP |
Standard Japanese | |
Amazon 売れ筋ランキング |
- 1位Audible オーディオブック (の売れ筋ランキングを見るAudible オーディオブック)
- 1位ティーン向け: ライトノベル(ラノベ) - 1位ライトノベル (本) |
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.4
星5つ中の4.4
429 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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ベスト100レビュアーVINEメンバー
Amazonで購入
文体は読みやすく、ストーリーも独創的で楽しめる。特に異世界といってもそれほど目立った違いは無く、むしろ中世ヨーロッパの庶民の生活を下敷きに描写しているので現実感がある。ただ、登場人物に共通して強い違和感がある。主人公は異世界に転生した司書に就職が決まっていた女子大生で、無類の読書好き。今時、読書好きで司書になれるほど、図書館の求人があるわけではないので意欲と能力という点では余程のことだろう。それが、あっけなく本につぶされて死亡してしまい、気が付くと異世界で高熱に浮かされる5歳の幼女になっていた。
何とか回復してからは、あれやこれやの大騒ぎを起こすが、事情を理解すると制約の中で生活改善を図り始める。そして本が商品として存在しないことを知り絶望から行動を起こす。文字を憶え、紙づくりからチャレンジし粘土板から木簡、竹簡と周りを巻き込み、はたまた傍弱無人につぶされながらも徐々に前に進む。ただ、何か、違和感がある。何かと言えば、周りが主人公の奇行に優しすぎるのだ。もちろん、5歳の幼女で体力が無く、しょっちゅう寝込むし、本当ならもっと幼くて亡くなっていてもおかしくない、周りがやさしいのはそのためと言える。とは言っても、シャンプーを作ったり、文字の読み書きを短期間でマスターしたり、帳簿を付けたりできるようになる、それも5歳児がとなると優秀を通り越して異様に感じないだろうか。それに、何より主人公自身が気にも留めていないが、もともとの体の主のはずの5歳児の意識はどこへ行ったのだろう。大体、分かっているがそれならそのことに主人公が何の感傷もないのは理解しがたい。
その辺の雰囲気を察してか、巻末の番外編で周囲の目で主人公の評判が語られる。その中でこの作品の違和感への説明がなされる。それで大体のことは補完される。だが、それでも主人公自身の語る言葉はただひたすら本への欲求に集約されて他のことは綺麗に飛んでしまっている。
面白いが、気味が悪い主人公の物語は、もう相当な続編が出ているので評判が良いのだということは間違いないが、どうもここから次を手に取ろうという気にはならなかった。
何とか回復してからは、あれやこれやの大騒ぎを起こすが、事情を理解すると制約の中で生活改善を図り始める。そして本が商品として存在しないことを知り絶望から行動を起こす。文字を憶え、紙づくりからチャレンジし粘土板から木簡、竹簡と周りを巻き込み、はたまた傍弱無人につぶされながらも徐々に前に進む。ただ、何か、違和感がある。何かと言えば、周りが主人公の奇行に優しすぎるのだ。もちろん、5歳の幼女で体力が無く、しょっちゅう寝込むし、本当ならもっと幼くて亡くなっていてもおかしくない、周りがやさしいのはそのためと言える。とは言っても、シャンプーを作ったり、文字の読み書きを短期間でマスターしたり、帳簿を付けたりできるようになる、それも5歳児がとなると優秀を通り越して異様に感じないだろうか。それに、何より主人公自身が気にも留めていないが、もともとの体の主のはずの5歳児の意識はどこへ行ったのだろう。大体、分かっているがそれならそのことに主人公が何の感傷もないのは理解しがたい。
その辺の雰囲気を察してか、巻末の番外編で周囲の目で主人公の評判が語られる。その中でこの作品の違和感への説明がなされる。それで大体のことは補完される。だが、それでも主人公自身の語る言葉はただひたすら本への欲求に集約されて他のことは綺麗に飛んでしまっている。
面白いが、気味が悪い主人公の物語は、もう相当な続編が出ているので評判が良いのだということは間違いないが、どうもここから次を手に取ろうという気にはならなかった。
2020年1月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第4部まで含んだ感想です(具体的なネタばれはなし)
結論:本のない世界で、知恵と勇気で本を作るクラフトマンシップの話かと思ったらそうではなく、いちばん近い世界観は冷徹・残酷な『オーバーロード』じゃなくね?でした。
いや最初からそれを匂わせてくれてたら、ここまでの強い違和感はなかったかもしれませんが。
まず本の内容以外をもとにレビューを書くのは反則技なのは承知ですが、ファンからの遠慮がちな質問を何のフォローもなくバッサバサと切り捨てる作者のツイートやファンブック等のQ&Aを読むと、主人公のローゼマイン(マイン)の性格にはたぶんに作者本人の性向が反映しているように思えます。
別にそれが悪いわけでも非難しているわけでもありません。
ただ作者がそうと意識して書いているのか、あるいは完全に無意識なのかは知るすべがありませんが、作品の世界観と設定はおそろしく非情なディストピアです。
さらにちょいちょい底意地の悪い設定がさらっと挿入されもします。
21世紀の日本に生まれたファンタジーの舞台が、これほどまでに男尊女卑な性差別と階級差別に雁字搦めにされた社会で、しかもそれに抗う術は作者によってほぼ完全に封じられ、それどころか全登場人物が何の疑いもなくその設定を受け入れその通りにのみ行動しており、とどめはそこになんら批判的視点が欠片も描かれていないという、世界の潮流から外れた見事なガラパゴスっぷりのストーリーテリングです。
先日「十二国記」が18年ぶりに新刊が発売され、第1巻にあたる「月の影、影の海」が四半世紀も前の作品だということを鑑み両者を比較してみると、作者も読者も、意識の上では前進どころか順調に後退してるんじゃ?と思えるほどです。
何より違和感があるのは、現代日本に生まれ大学まで出て就職活動を経験した22歳の女性が、上記の世界観を何の抵抗もなく受け入れて順応しているという設定で、それには強烈な違和感と不快さを感じずにいられません。
主人公は前世でたくさんの本を読んで、それで何も思うところがなかったんだろうかと、オタクとしてこうは言いたくありませんがそれでもあえて言うなら、まるでオタクの悪いところだけが凝縮された人格です。
作中では何もフォローされてはいませんが、ファンブックか何かではたしか『主人公は転生前のうらのの人格そのものではなく、本人自覚はないけど転生後のマインと融合した、いわば元のうらのでも転生前の記憶を持たない頃のマインでも、そのどちらでもない者になっている』的発言があったように記憶していますが、それであれば主人公の振る舞いや考え方に納得できなくありません。
「オーバーロード」のように(「本好き」では見かけは一見同じヒトなんだけど)まったく異なる倫理観を持つ種族になったせいで、転生前の価値観や倫理観に縛られなくなりました、というのであれば。
ただそれでもやはり違和感は拭えません。
主人公は他の貴族と違って平民にも下級貴族や敵の子どもたちにも差別はしない、本人どう思っていようとやっぱり優しくて聖女にふさわしいんです、という主張が読み取れはしますが、ごく一部の家族以外には、主人公の心がほんとうに痛んでいると感じられないのです。
優しさや思いやりの描写がとても表層的で上滑りしているのですね。
別に(いかに知識と記憶があろうと)5歳の平民の幼女(から始まって)に上記のようなガチガチの差別的階級社会をぶっこわせというような物語でなくては正しくないと言いたいのではありません。
ただこの作品のキャラクターと世界観のありようが、根っこの部分でどうにも冷酷非情で、いかに表層的な物語を面白いと感じていても、自分にはその部分がどうしても許容できません。
この作品はただ単に「おもしろい」といった感想だけでは足りず、ある意味批判的に(=間違えてはいけないのは、けして否定的にという意味ではありません)読まれるべき作品だと思います。
結論:本のない世界で、知恵と勇気で本を作るクラフトマンシップの話かと思ったらそうではなく、いちばん近い世界観は冷徹・残酷な『オーバーロード』じゃなくね?でした。
いや最初からそれを匂わせてくれてたら、ここまでの強い違和感はなかったかもしれませんが。
まず本の内容以外をもとにレビューを書くのは反則技なのは承知ですが、ファンからの遠慮がちな質問を何のフォローもなくバッサバサと切り捨てる作者のツイートやファンブック等のQ&Aを読むと、主人公のローゼマイン(マイン)の性格にはたぶんに作者本人の性向が反映しているように思えます。
別にそれが悪いわけでも非難しているわけでもありません。
ただ作者がそうと意識して書いているのか、あるいは完全に無意識なのかは知るすべがありませんが、作品の世界観と設定はおそろしく非情なディストピアです。
さらにちょいちょい底意地の悪い設定がさらっと挿入されもします。
21世紀の日本に生まれたファンタジーの舞台が、これほどまでに男尊女卑な性差別と階級差別に雁字搦めにされた社会で、しかもそれに抗う術は作者によってほぼ完全に封じられ、それどころか全登場人物が何の疑いもなくその設定を受け入れその通りにのみ行動しており、とどめはそこになんら批判的視点が欠片も描かれていないという、世界の潮流から外れた見事なガラパゴスっぷりのストーリーテリングです。
先日「十二国記」が18年ぶりに新刊が発売され、第1巻にあたる「月の影、影の海」が四半世紀も前の作品だということを鑑み両者を比較してみると、作者も読者も、意識の上では前進どころか順調に後退してるんじゃ?と思えるほどです。
何より違和感があるのは、現代日本に生まれ大学まで出て就職活動を経験した22歳の女性が、上記の世界観を何の抵抗もなく受け入れて順応しているという設定で、それには強烈な違和感と不快さを感じずにいられません。
主人公は前世でたくさんの本を読んで、それで何も思うところがなかったんだろうかと、オタクとしてこうは言いたくありませんがそれでもあえて言うなら、まるでオタクの悪いところだけが凝縮された人格です。
作中では何もフォローされてはいませんが、ファンブックか何かではたしか『主人公は転生前のうらのの人格そのものではなく、本人自覚はないけど転生後のマインと融合した、いわば元のうらのでも転生前の記憶を持たない頃のマインでも、そのどちらでもない者になっている』的発言があったように記憶していますが、それであれば主人公の振る舞いや考え方に納得できなくありません。
「オーバーロード」のように(「本好き」では見かけは一見同じヒトなんだけど)まったく異なる倫理観を持つ種族になったせいで、転生前の価値観や倫理観に縛られなくなりました、というのであれば。
ただそれでもやはり違和感は拭えません。
主人公は他の貴族と違って平民にも下級貴族や敵の子どもたちにも差別はしない、本人どう思っていようとやっぱり優しくて聖女にふさわしいんです、という主張が読み取れはしますが、ごく一部の家族以外には、主人公の心がほんとうに痛んでいると感じられないのです。
優しさや思いやりの描写がとても表層的で上滑りしているのですね。
別に(いかに知識と記憶があろうと)5歳の平民の幼女(から始まって)に上記のようなガチガチの差別的階級社会をぶっこわせというような物語でなくては正しくないと言いたいのではありません。
ただこの作品のキャラクターと世界観のありようが、根っこの部分でどうにも冷酷非情で、いかに表層的な物語を面白いと感じていても、自分にはその部分がどうしても許容できません。
この作品はただ単に「おもしろい」といった感想だけでは足りず、ある意味批判的に(=間違えてはいけないのは、けして否定的にという意味ではありません)読まれるべき作品だと思います。
2019年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
※一部ネタバレがあります。
最初こちらのレビューを拝見し、そんな我が儘な子イヤだな~と長らく購入回避していました。
しかしあるときコミカライズを読んで、興味を持ちました。
早速、第一部を購入し3日で全シリーズ読破。
タイトルから自分が勝手に想像していたような内容(異世界転生された主人公が読書三昧~)ではなく、血の滲むような渇望のお話でした。
この世界では、本は貴重で読書なんてできやしません。
そもそも紙がなく、そこから!?と気が遠くなるような努力の末、平民の娘マインは自作本を手にするのです。
作中で、粘土板や木簡がでてきたとき、現在の本の形になるまでの長い道のりを考えて眩暈がしました。同時に胸打たれます。そこまでしてこの子は本が読みたいんだ…と。
本以外にも、生活の利便から色々と便利なものを思いつき作成するマインですが、基本的にただ本が読みたいだけ。
それが痛いほど伝わってきます。
ですが…シリーズ後半は確かにダレているかも。
これからどういう方向に行くのか気になります。読んで良かったです。
最初こちらのレビューを拝見し、そんな我が儘な子イヤだな~と長らく購入回避していました。
しかしあるときコミカライズを読んで、興味を持ちました。
早速、第一部を購入し3日で全シリーズ読破。
タイトルから自分が勝手に想像していたような内容(異世界転生された主人公が読書三昧~)ではなく、血の滲むような渇望のお話でした。
この世界では、本は貴重で読書なんてできやしません。
そもそも紙がなく、そこから!?と気が遠くなるような努力の末、平民の娘マインは自作本を手にするのです。
作中で、粘土板や木簡がでてきたとき、現在の本の形になるまでの長い道のりを考えて眩暈がしました。同時に胸打たれます。そこまでしてこの子は本が読みたいんだ…と。
本以外にも、生活の利便から色々と便利なものを思いつき作成するマインですが、基本的にただ本が読みたいだけ。
それが痛いほど伝わってきます。
ですが…シリーズ後半は確かにダレているかも。
これからどういう方向に行くのか気になります。読んで良かったです。
ベスト50レビュアー
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普段、なろう系の作品にはあまり手を出さないことが多いんですが絶賛レビューの多さと人気の高さで気になっていた作品。読んでみて単純に感じたことは、何でこんなに人気があるのか分からない…。
女子大生の意識のまま幼女のマインに転生しているのは分かりますが、マインが行動を起こす度、周囲に対して発言する度に妙にイライラします。マインの行動を見ていると中身が本来のマインであることを隠そうとしているようには思えません。主人公である、本来は応援したい気持ちになれるであろうマインに対してあまり好意的に思えないのです。
”本好き”を主張していますが、本好きというよりは活字中毒のように感じます。マインを見ていると、転生前の女子大生時代もなかなか個性の強かった人物ではないんだろうか…。転生後も見た目だけが少女なだけで、中身の傲慢さというか我儘さみたいなものが鼻につきます。転生前と転生後の世界の文明の発達具合にも天と地ほどの差があるので仕方がないものの、マインの妙な上から目線もなんだか気になります。
逆に、マインに付き合わされる周囲の人々やマインの家族がいい人間ばかりなので、余計にそう思います。純粋に主人公を応援できず、ご都合主義的展開も含めて先が気になる面白さがあるとは言えません。
女子大生の意識のまま幼女のマインに転生しているのは分かりますが、マインが行動を起こす度、周囲に対して発言する度に妙にイライラします。マインの行動を見ていると中身が本来のマインであることを隠そうとしているようには思えません。主人公である、本来は応援したい気持ちになれるであろうマインに対してあまり好意的に思えないのです。
”本好き”を主張していますが、本好きというよりは活字中毒のように感じます。マインを見ていると、転生前の女子大生時代もなかなか個性の強かった人物ではないんだろうか…。転生後も見た目だけが少女なだけで、中身の傲慢さというか我儘さみたいなものが鼻につきます。転生前と転生後の世界の文明の発達具合にも天と地ほどの差があるので仕方がないものの、マインの妙な上から目線もなんだか気になります。
逆に、マインに付き合わされる周囲の人々やマインの家族がいい人間ばかりなので、余計にそう思います。純粋に主人公を応援できず、ご都合主義的展開も含めて先が気になる面白さがあるとは言えません。
現時点ではこのメニューの読み込みに問題があります。