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Nスペ 未解決事件(NHKオンデマンド)

シーズン1
 (8)
2020すべて
平成22年、殺人事件などの時効が廃止された。日本全国に大きな衝撃を与え、多くの謎と課題を社会に突きつけたままの「未解決事件」を、徹底的に追跡・検証し、未来へつながる教訓を探ります。(C)NHK
ジャンル
ドラマドキュメンタリー
オーディオ言語
日本語

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  1. 1. File.01-1 グリコ・森永事件 劇場型犯罪の衝撃
    7月 29 2011
    58分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    「未解決事件」の第1弾は、3回シリーズ「グリコ・森永事件」です。江崎グリコ社長を誘拐して現金と金塊を要求した犯人は「かい人21面相」を名のり、企業・メディアに脅迫状や挑戦状を送ります。「グリコ・森永事件」の第1回は、NHKの記者の取材メモや警察の内部資料から初めて事件をドラマ化し、事件発生から「キツネ目の男」の登場までを描きます。[NARR](C)NHK
  2. 2. File.01-2 グリコ・森永事件 消えた“かい人21面相”
    7月 30 2011
    1時間13分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    ドラマとドキュメンタリーで「グリコ・森永事件」を検証する第2回。ドラマは、読売新聞や毎日新聞のスクープ競争と大阪府警の極秘捜査により、事件が最大の山場を迎えます。しかし、延べ130万人もの捜査員を投入しますが、2000年2月に時効が成立し、「未解決」となります。ドラマに続くドキュメンタリーでは、NHKが取材を続ける中、専門家による脅迫テープの音声分析の結果、新たな犯人像が浮かび上がりました。[NARR](C)NHK
  3. 3. File.01-3 グリコ・森永事件 目撃者たちの告白
    7月 30 2011
    1時間13分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    ドラマとドキュメンタリーで「グリコ・森永事件」を検証する第3回。この事件の「未解決」を決定づけた3つの「現場」をドキュメンタリーで追います。犯人たちを一網打尽にするチャンスだった3億円受け渡しの現場、「キツネ目の男」に肉迫した電車の中、知られざる犯人たちとの攻防を繰り広げた高速道路の3つの「現場」を、今も自問自答を続ける元捜査員たちの証言を基に検証し、未来へつながる教訓を探ります。[NARR](C)NHK
  4. 4. File.02-1 オウム真理教 17年目の真実 第1部
    5月 26 2012
    1時間13分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    「未解決事件」の第2弾は、化学兵器で無差別テロを引き起こした「オウム真理教」。オウムはなぜ暴走したのか、無差別テロを止められなかったのか、ドキュメンタリーと実録ドラマで迫ります。2011年12月、逃走中の信者が出頭して事件は再び注目され、番組放送後に特別手配の信者2人が逮捕されました。第1回は、極秘テープや元幹部の新証言を基に、教団崩壊までを実録ドラマで描き、教団が暴走した原点を探ります。[NARR](C)NHK
  5. 5. File.02-2 オウム真理教 17年目の真実 第2部
    5月 26 2012
    1時間13分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    なぜ、オウムは暴走したのでしょうか。「オウム真理教」の第2回は、元古参幹部の新証言や死刑囚からの手紙を基に、オウムが凶暴化・武装化する過程と、地下鉄サリン事件の実行、逮捕、そして、特別手配犯の信者が出頭するまでを実録ドラマで描きます。また、ドキュメンタリーでは、700本の極秘テープを分析して、首謀者の麻原彰晃が極秘裏に語った肉声から日本の破壊をもくろむ真の狙いに迫ります。[NARR](C)NHK
  6. 6. File.02-3 オウム真理教 オウムvs警察 知られざる攻防
    5月 27 2012
    58分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    2つのサリン事件を止めることはできなかったのでしょうか。「オウム真理教」の第3回は、オウムと警察の知られざる攻防をドキュメンタリーで追います。150人以上の捜査関係者の証言から、極秘捜査の存在が明らかになり、警察がひそかに捜査を進め、あと一歩のところまでオウムに迫っていたことが明らかになりました。悲劇を繰り返さないために何ができるのか。17年目の真実に迫ります。[NARR](C)NHK
  7. 7. 未解決事件 File.04 「オウム真理教 地下鉄サリン事件」
    3月 20 2015
    1時間13分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    オウム真理教が起こした「地下鉄サリン事件」から20年。日本の中枢を狙った化学兵器による無差別テロは、世界を震かんさせた。麻原彰晃ら13人の死刑が確定したが、今も多くの謎が残されている。なぜオウムは事件を引き起こしたのか? テロを防ぐことはできなかったのか? 警察とオウムの水面下の攻防や、サリン拡散のシミュレーションなどをもとに「3・20」を立体的に再現。未曽有の事件が突きつける課題を見つめる。[NARR](C)NHK
  8. 8. 未解決事件 File.05 ロッキード事件 第1部「実録ドラマ 前編」
    7月 23 2016
    1時間13分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    田中角栄元総理大臣が逮捕された「ロッキード事件」。米ロッキード社が自社の民間航空機の売り込みをめぐり、日本の政財界に巨額の賄賂をばらまいた前代未聞の疑惑が浮上。金を受け取った政府高官は誰なのか?事件の背後に潜む「昭和の怪物」と言われた黒幕とは?そして21億円もの金の行方は?今回、捜査の最前線にあった東京地検特捜部の“極秘資料”を入手し、知られざるロッキード事件の舞台裏を「実録ドラマ」で描く前編。[NARR](C)NHK
  9. 9. 未解決事件 File.05 ロッキード事件 第2部「実録ドラマ 後編」
    7月 23 2016
    58分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    民間航空機の売り込みをめぐり、米ロッキード社が日本の政財界に巨額の金をばらまいたとされる事件。金を受け取った政府高官は誰か?時効のタイムリミットが迫る中、ぎりぎりの攻防を続ける東京地検特捜部は、ついに田中角栄元総理大臣につながる情報をつかむ。一方で吉永祐介主任検事は、もう一つの巨大な闇“軍用機と巨額の金をめぐる疑惑”に迫ろうとするが…。知られざるロッキード事件の舞台裏を「実録ドラマ」で描く後編。[NARR](C)NHK
  10. 10. 未解決事件 File.05 ロッキード事件 第3部「日米の巨大な闇 40年目のスクープ」
    7月 24 2016
    58分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    第3部は、ロッキード事件の“知られざる真実”に迫るスクープ・ドキュメント。アメリカの民間航空機の売り込みをめぐり、5億円を受け取ったとして逮捕された田中角栄元総理大臣。しかし、その熱狂の影で21億円もの金の行方や、軍用機をめぐる巨大な闇は明らかにされなかった。事件から40年、取材班は100人以上の関係者や極秘資料を新たに取材。これまで表に出ることのなかった衝撃的な事実が浮かび上がってきた…。[NARR](C)NHK
  11. 11. 未解決事件 File.07 「警察庁長官狙撃事件 ドキュメンタリー」
    9月 2 2018
    49分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    日本中に大きな衝撃を与えた事件を徹底検証、未来への教訓を探るシリーズ「未解決事件」。第7弾は、1995年に発生した警察庁長官狙撃事件をひもとく。警視庁はオウム真理教の犯行と見て捜査を進めたが事件は未解決に終わった。時効後、真犯人を名乗る男からNHKあてに手紙が送られてきた。その男はいったい何者なのか。独自に入手した大量の資料と取材から日本を震かんさせた凶悪なテロ事件の真相に迫る。[NARR](C)NHK
  12. 12. 未解決事件 File.07 「警察庁長官狙撃事件 ドラマ 容疑者Nと刑事の15年」
    9月 8 2018
    1時間29分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    NHKスペシャルシリーズ「未解決事件」。第7弾は1995年に発生した警察庁長官狙撃事件。警察はオウム真理教の犯行と見て捜査を進めたが事件は未解決のまま時効を迎えた。オウム犯行説の陰で捜査線上に浮かんだ謎の老スナイパーがいた…。主演の刑事役に國村隼さん、老スナイパー役にイッセー尾形さん、警察幹部役に小日向文世さん。現代を代表する名優たちが熱演する迫真のドラマ。「真実」とは果たして何なのか…。[NARR](C)NHK
  13. 13. 「未解決事件 File.08 JFK暗殺 前編」
    4月 29 2020
    60分
    NR
    オーディオ言語
    日本語
    未解決事件の真相に迫る人気シリーズ。第8弾は海外特別編。アメリカのケネディ大統領が暗殺された世紀の事件。NHKは専門家チームと共同で、機密文書や非公開ファイルを入手。「暗殺は単独犯」と米政府が断定してきたこれまでの“定説”が、根底から揺らぎ始めた。戦後の日本との事件の意外なつながり、JFK暗殺の半年前に起きた別の暗殺未遂事件…。海外キャストによる実録ドラマとドキュメンタリーで衝撃的事件の闇に迫る。[NARR](C)NHK
  14. 14. 「未解決事件 File.08 JFK暗殺 後編」
    5月 2 2020
    54分
    すべて
    オーディオ言語
    日本語
    未解決事件の真相に迫る人気シリーズ。第8弾は海外特別編。アメリカのケネディ大統領が暗殺された世紀の事件。NHKは専門家チームと共同で、機密文書や非公開ファイルを入手。「暗殺は単独犯」と米政府が断定してきた“定説”が、根底から揺らぎ始めた。戦後の日本との事件の意外なつながり、JFK暗殺の半年前に起きた別の暗殺未遂事件…。海外キャストによる実録ドラマとドキュメンタリーで衝撃的事件の闇に迫る。(後編)[NARR](C)NHK

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レビュー

5つ星のうち3.6

8件のグローバルレーティング

  1. 29%のレビュー結果:星5つ
  2. 24%のレビュー結果:星4つ
  3. 24%のレビュー結果:星3つ
  4. 24%のレビュー結果:星2つ
  5. 0%のレビュー結果:星1つ
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トップレビュー日本から

さぼてん2021/04/27に日本でレビュー済み
5.0/星5つ中
オウム事件に関連して
僕は元オウムだ。オウム事件の被害者と関係者の方々、事件以外でも迷惑をおかけした方々には本当に申し訳なく思う。僕自身は事件に関わることはなかったが、教団を支えたという意味で道義的な責任はあると思う。

オウム事件に関わる番組についてレビューしたい。今までにも2回は通して見ている。ドラマのセットはとても雰囲気が出ている。富士山総本部と上九一色村にあった建物とが一緒くたで紛らわしいのが気になったが、内容には関係のないことだ。人物描写のうち特に重大犯罪に関わった人物の描き方がひどく屈折した感じなのは意識的にそうしてあるのだろうが、本当に教団上層部があんな感じだったら、弟子たちはついてこないだろう。エキストラや端役の人たちの方がサマナに似ていると思うのは、それぐらいオウムのサマナが普通の人の集まりだったことを示しているのかもしれない。

僕が富士の施設を出て以来26年の歳月が経っているが、この番組を見ると瞬時に当時の感覚が甦ってくる。僕にとってオウムは青春時代であり、それだけに生き生きとしていた当時の記憶と、事件のやりきれない思いとで複雑な気持ちになる。個人的な感情としてはNHKのスタッフの方々がオウムの一般のサマナの目線でドラマを描いて下さったことに感謝したい。僕は記者の問いに深山と早坂が黙り込んでしまうシーンにとても共感を覚える。多くのサマナにとってもオウム事件は納得できないことだらけだったからだ。
ワゴンの車内で「最近のオウムはおかしい」と言っているが、当時僕の友人たちも外出中の車内などで同じことを言っていた。車は個室になるので、施設の中と違って安心して自分の本音を言うことができた。強制捜査を呆然としながら見守っていたのも同じだ。
この番組を見れば一般のサマナと事件に関わっていくサマナとが次第に分離していくことが分かると思う。ほとんどのサマナがオウムの犯罪を知らず、どう受け止めて良いのか分からなかった。多くのサマナが深山や早坂のようだったのだ。特に全容を理解しているのは麻原とごく一部の弟子たちだけだった。麻原はおしゃべりだからという理由で、女性をあまり信用していなかったといわれている。番組を見ても、犯罪に関わっているのは男性ばかりだということが分かる。
僕はこれにはもう一つ理由があったと思っている。麻原の家族の面倒を見ていたサマナは女性中心だった。麻原は女性を参加させることで、自分に意見を言える唯一の存在であった妻に、犯罪行為と教団の武装化への方針転換を知られることを恐れていたのではないか。

番組からは少しずれるけれど、妻知子は麻原のイメージ形成のための文章の執筆家として、また衆議院選挙まではブレーンやアドバイザーとして機能していたのではないか。不遇の人生を生きてきた麻原に同情し、政治家になりたいという彼の夢を達成してあげたいという気持ちから、内助の功を働かせたと思う。結婚後の船橋時代に麻原が自宅兼治療院だったマンションで集会を開いていたことから、協力的だったことが推測できる。
僕がこのような推測をするのは、世間でよくあるパターンが麻原にも当てはまるのではないかと思うからだ。
男は当初、妻の援助や叱咤を受けながら自分の夢の実現のために努力し続ける。そしていざ成功し、自分の地位と豊かさが確保できたとなると、妻の叱咤をうとましく感じるようにもなり、より若くて美しい女性と浮気をして裏切るのである。男性の実業家でも芸能人でも成功したのちに離婚し、若い女性と再婚するのをよく見るように感じている。この現象の後半部分は一番弟子だった石井久子との関係で成立している。そこから前半部分もあり得たのではないかと想像したくなるのだ。
僕はオウムを辞めてから、仕事で取引のあった人の夫婦喧嘩の場に居合わせたことがある。男性が泣き崩れる妻に向かって「俺はもうお前がいなくてもやっていけるんだ!」と吐き捨てるように言ったのを憶えている。この言葉には妻に依存していた男性のコンプレックスが感じられ、一瞬麻原と妻を連想した。

おそらく麻原は普通の男だった。ただ修行によって一時的に神秘的な能力が高まった時期があったことは事実だろう。その頃の弟子たちが彼を過大評価したことを利用し、最終解脱者を名乗り、自分のあらゆる行為を宗教と関連付けて正当化したのだ。仏教は長い年月をかけて広範囲に伝播し、各地の民俗と習合して様々に変化している。だから仏典をくまなく調べれば、どんなことでもどこかしらに正当化できる理屈とエピソードが見つかったに違いない。
麻原がオウム真理教に導入したのはチベット密教カギュ派の教えだとされていて、オウムではグルからの試練や観念崩しをカギュ派の瞑想法から名を借りてマハームドラーと呼んだ。
そもそもカギュ派のエピソードにある数々の試練は苦行というべきものだが、釈迦は苦行を否定していたはずである。だからその苦行ののちに生じる意識の変容を、釈迦の体験した悟りと同一と考えて良いのかも僕には分からない。チベットは仏教の分布全体から見て発生地から近く、他の地域より早く伝来したことから、当初はより原点に近かったといえるだろう。しかし現在チベットで信仰されている仏教の神々はもともとの民俗信仰であるシャーマニズム的なボン教の影響を強く受けていることが分かる。カギュ派が多くの聖者を生み、民衆に愛されてきたことは間違いないが、少なくともその試練のエピソードから「一般的な仏教」ということはできないだろう。「悟り」のような意識の変容は、仏教に限らないあらゆる宗教で確認されている現象だと言って良いと思う。

仏教には多くの宗派があり、選択肢がいくらでもある中で、麻原にとってなぜカギュ派でなければならなかったのか。彼がチベット密教に本格的に触れたのは「虹の階梯」(中沢新一・著)からだったと思われる。当時はチベット仏教の本自体ほとんど存在しなかったからだ。それ以前の麻原に深い知識があったわけではないだろう。妻帯し、酒を飲み、殺生もする伝説的なカギュ派の導師たちの姿は、普通の生活をしていてもグルであり、修行者であると言いたい麻原には都合が良かったに違いない。

麻原は幼いころに家庭から出されている。その後の生活の中で、本当の意味で安住できる場所を得ることが出来なかったのだろう。若いころから拠り所として、権力への強いこだわりを見せている。宗教を始めてからの麻原は、自分が権力者になっていくことを救済と呼んで正当化していたと思う。マスコミに注目され、宗教学者にも認められたうえ、取り巻きにおだてられ1990年の衆議院選挙に立候補してしまう。
麻原は政治家を志していたのか、単に権力を欲していただけなのか、早坂の言葉にその答えを見出すことができる。
「結局誰も幸せになれなかった」
政治家とは民衆の幸福のために代表となる人のことである。確かに教団での麻原はグルであって政治家ではないが、グルだとしても弟子には恩恵を与えなければならない。しかし早坂が言う通り、教団での彼はグルとしての権力を利用して収奪しただけだった、ということができる。

宗教を利用して政治家になろうとしたが、選挙に落選して失敗。妻と共に進めてきた計画がとん挫してからは、妻に知られないようにしてクーデター計画を進めていったのではないかと思う。

番組に話を戻す。オウムの凶悪犯罪、田口修二さん殺害事件、坂本弁護士一家殺害事件、地下鉄サリン事件、いずれも実行犯たちは正義感に基づき犯行に及んでいた。麻原を仏陀、オウムの教えを解脱に導く真理と信じたために、それらを守らなければならないという正義感に基づいていた。ドラマの中では実行犯たちとの極秘の会議で麻原は「このままでは救済が遅れてしまうが、どうするか」という言葉を効果的に使っている。

主人公の記者は事件について「オウムの人は特異な人たちではない。集団にいると誰でも同じようなことをする。そのような時に立ち止まって考えることができるか(が大事だ)」と語っている。
僕は「悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える」仲正昌樹(著)のレビューで同じように考えた。

本来それぞれに特徴的で彩りに満ちた多様な世界、多様な価値を認めるべきなのに「麻原を基準として作られた善と悪」のモノトーンでしか見ることを許されなかった。麻原が絶対化されたことが現実を明暗(善悪)でしか見ることのできない、色彩(個性、多様性と多元性)を失った価値観の世界に変えてしまった。僕たちはそれに対して無自覚だった。麻原は自らを「最終解脱者」と定義し、善の基準にすることによって「カルマの理論」を自分に都合よく利用したのだ。オウムの全体主義の背景には、麻原の絶対化とカルマの理論があった。

ところでオウム事件はタイトルの通り「未解決事件」と言えるのだろうか。
裁判が結審するまでの間に多くの元サマナが洗脳から脱却し事実を語っていて、複数の供述が整合性のある形で事件を物語っている。また松本智津夫については、出自や教団設立以前の発言などが、マスコミの取材などで明らかになっている。彼が教団で説いていた予言や教えと事件は矛盾するが、宗教家以前に政治家を目指していたことを権力への欲望だったと解釈すれば、サリンと自動小銃の製造はハルマゲドンの予言を利用したクーデターの準備として考えることができ矛盾しない。オウム以前の彼は話しやすい相手には「総理大臣になる」とまで語っている。実際に本格的なヴァジラヤーナ導入直前の1994年2月の中国旅行から帰国したのち「世界の王になる」と宣言しており、また広瀬健一の証言によれば自動小銃の製造を任された彼に「男と生まれたからには、天下を取らなきゃな」と発言していて動機を裏付けている。

刑事的にオウム事件の詳細は明らかになっているが、動機が明らかにならなかったと言って、オウム事件は解明されていないという人がいる。僕も一連のレビューを始めるまではそう思っていた。しかし現実には麻原本人が裁判所の証言台でそれを言わなかったというだけであって、いま述べたように弟子たちとオウム以前の麻原の口を通じて動機も証言されていると言える。死刑を覚悟で臨まなければならなかった裁判の中で、弟子だった元死刑囚たちが保身のために嘘をついた可能性は極めて低い。
教団ではいまだに事件は捏造されたと言っているようだ。裁判の傍聴記を読んできて分かるが、仮に捏造だったとして一般の人を含むあれだけ多くの証言者を洗脳し、架空の現場での共通した体験を互いに矛盾することなく証言させることは不可能である。

麻原は何をしようとしていたのか。彼が愛読し著者とも文通のあった「滅亡のシナリオ―いまも着々と進む1999年への道」(川尻徹・著)では、ヒトラーはヨハネの黙示録を神の指令書、ノストラダムスの大予言をそのシナリオだと考えていたという。ヒトラー自身は演出家のつもりで、千年王国実現のために2つの予言に合わせて行動し、予言の描写と同じ条件を作って意識的に的中させていたとしている。
ヨハネの黙示録ではハルマゲドンと言われる大破局ののちに千年王国が実現するとされている。麻原は「救世主」になるために、予言の通りであれば、イスラエルのメギドの丘付近で起きるとされる大破局と同じ大破壊を自ら現象化させることで、予言の内容を「自分に引き寄せようとした」のだ。現実よりも予言を重視する人から見れば、その内容を実現した者は予言されていた人物だったことになるからである。そうなった場合、メギドの丘という地名はそのような場所で、という象徴的な解釈になるわけだ。
そのためのサリンの大量生産だったのだろう。しかし現実的に考えれば、風で飛散し効果が安定しないサリンでは、どんなに大量につぎ込んでも大破局はもたらせなかったと思われる。少なくとも歴史上のどの災害よりも、どの戦争よりも大きな破壊でなければ、予言に記されるような千年王国の予兆とはなり得ない。もちろんこの「条件を満たすことで予言を成就する」という考え方自体が倒錯していることを僕は理解しているし、もはや予言というもの自体信じていない。しかし麻原はそれを本気で考えていたのだと思う。特に中心的な弟子たちはその妄想に巻き込まれ共有してしまった。坂本弁護士一家殺害事件の実行犯端本悟は、法廷でこの状況を「共同幻想」と呼んだ。

麻原はどこから予言を自分のために応用することを考えたのだろうか。僕の勝手な推測であることを前置きしておく。麻原は過去に占いに凝っていたことが知られている。姓名判断では有名人の鑑定結果や、占い師自身の経験から名前の画数ごとの傾向を割り出し、占う相手の画数に照らして運命や性格、才能などを推測しようとする。ところがこれを逆に応用し、生まれた子供に良い画数の名前を付けることで、該当する才能や金運などを与えられると信じる人もいる。名前の画数を合わせることで才能や金運を引き寄せようとするのと同じように、予言の条件に自分を合わせていくことによって、予言を自分に引き寄せることができると連想したのではないか。麻原は川尻氏の本を読んで、予言の世界でも開運術と同じ理屈が存在するのだ、ヒトラーがその証拠だと思ったのかもしれない。
ちなみに占いを応用して未来を変えようとするのは、姓名判断に限らず方位学などでも行われる。

僕が姓名判断を例として挙げたのには理由がある。麻原はこの記事が週刊プレイボーイ誌に連載された年には「真理教」という教団名を考案しているし、前年に三女が生まれていて、その少し前には西山という人物から「彰晃」という名前を与えられている。彼にとっては名前を占う機会が続いていたために、連想が生じやすい状況が整っていたと考えられるからだ。ちなみに真理教の「理」の字の部首は一般的な「王」ではなく、「玉」である。麻原が画数にこだわっていた事実が表れている。書籍などの印刷物では活字の関係からか、通常の「理」の字が使われていたが、道場の看板などには点がついているものもあった。

オウム事件を「未解決事件」と呼ぶのはふさわしくない。このシリーズにオウム事件が含まれるのは、弟子の目から見て事件の根本的な原因となった「世界の王」などという子供じみた動機が麻原のイメージからかけ離れているとか、世間一般の人から見て常識では考えられないために受け入れられずにいるからに過ぎない。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
るか32020/05/23に日本でレビュー済み
3.0/星5つ中
ファイル07とファイル08、目新しさはなかった
「警察庁長官狙撃事件」と「JFK暗殺」を見ました。
警察庁長官狙撃事件の犯人像については、この番組よりずっと前に民放のテレビ番組で見て知っていました。
この回の見どころは、私はむしろ再現ドラマの方だと思っています。
イッセー尾形と國村隼の素晴らしい芝居をご堪能ください。ぜひ。

JFK暗殺事件の方も驚くような新事実は特にありませんでした。
私は若い頃に落合信彦の「2039年の真実」を読み、その後もオリバー・ストーン監督の映画「JFK」なども見ていますが、CIA黒幕説って昔からある仮説の一つですよね。「え、今さらそれ?」というのが正直な感想でした。
さらに本作ではオズワルドを射殺したジャック・ルビーについてまったく触れずに終わっています。
オズワルド以外の狙撃犯についても曖昧です。
もう1回分増やしてこれらの点も検証してほしいです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
ぱんだまん2020/03/17に日本でレビュー済み
4.0/星5つ中
ドラマが長すぎる。
オウムはよかったがグリコはいまいち。
ミスターグリコには笑ってしまった。
記者と警察はズブズブの関係。メディアは権力監視も仕事の一つじゃないのかと思うが・・・。
警察の不手際も多く逮捕できる事件であることはわかった。
この点はよかったが、ドラマが無駄に長いもう少し短くしてもよかったと思う。
反対にオウムはなかなか良かった。
当時まだ10代だったのよくわからないこともあったが、改めて見てみると恐ろしい事件だと再認識した。
ロッキードはこれから見る。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
ニコニコ農家2020/09/07に日本でレビュー済み
4.0/星5つ中
配信臨む!
File6の赤報隊事件の回だけ配信されない・・・配信して。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
Amazonカスタマー2021/01/20に日本でレビュー済み
5.0/星5つ中
オウム事件関連が良いです
オウム事件の一連の流れを把握するのに、すごく良いシリーズです。
これで事件に興味を持った方は、森達也監督のAやA2を見たり、各人を追ったノンフィクション本を読むと当時の社会や個人の雰囲気、なぜ彼らが宗教に走ったかという部分が実感を持って感じられると思います。

令和になって事件は風化していっていますが、新興宗教からオンラインサロンなどに形を変え、不安な気持ちを満たすためにコミュニティに依存してしまうという人間の心の弱さは変わらないので、ぜひこの番組を契機に考えてみてほしいです。
ushi2020/05/07に日本でレビュー済み
2.0/星5つ中
グリコ・森永事件の感想
芝居がクサすぎて内容に集中できない。
変な関西弁にも辟易。
再現ドラマが無かったら秀逸なドキュメンタリーだった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
nobinobi20162021/02/10に日本でレビュー済み
5.0/星5つ中
映画にしても良いくらい面白い
久々にみたが、ドラマとして放っておくのがもったいないくらいに面白い。
事件としての性格もさることながら、再現の映像、音楽、役者、どれをとっても一級です。
ドラード2019/12/07に日本でレビュー済み
5.0/星5つ中
興味
興味 しんしんです。
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