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未解決事件グリコ・森永事件~捜査員300人の証言 (日本語) 単行本 – 2012/5/29

NHKスペシャル取材班 (著)

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「かい人21面相」をこの眼で見た男たちが告白

「死ぬまでキツネ目を忘れられん……」。重い口を開いた300人の捜査員の証言と、放送できなかった「27年ぶりに浮かぶ真犯人像!」

本の長さ

379ページ
言語

日本語
出版社

文藝春秋
発売日

2012/5/29
ISBN-10

4163752005
ISBN-13

978-4163752006
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商品の説明

内容（「BOOK」データベースより）

「Fや!キツネ目の男がおる、職質させてくれ!」大反響のNHKスペシャル単行本化。史上初の劇場型犯罪に挑んだ刑事たちのドキュメント。

登録情報

出版社 : 文藝春秋 (2012/5/29)
発売日 : 2012/5/29
言語 : 日本語
単行本 : 379ページ
ISBN-10 : 4163752005
ISBN-13 : 978-4163752006

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これは必読です！

2012年6月2日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

グリコ・森永事件の本は数々あります。
そういう本を沢山読んだ方にも是非、ご一読いただきたい本です。
事件捜査に当たった警察関係者の証言で再現される
犯人との息がつまるような攻防戦は迫力があります。
TVで特番をごらんになった方も改めて没頭できる本だと思います。
劇場型犯罪とい言われたこの事件の報道をリアルタイムで見た世代なので
非常に興味深かったです。
誰が何の目的でどういうチーム編成で行ったのか。
時効になってしまい、もう真実は闇の中ですが
いつか犯人の告白を聞いてみたいものです。
こういうドキュメンタリーが作ったマスコミ人の執念にただただ敬意です。

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みきみくのパパ

大変興味深く読みました

2013年7月9日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

事件は1984年との事。中学2年生だったのか。
もっと小さかった時の記憶があります。
この本を読み大津ＳＡを上り下りとも見学に行きましたが
当時の建物は上りにはなかったです。下りは取り壊す最中でした。
感想は個人の差がありますから記載しません。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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フリ

内容はいいけれど臨場感が復元できていない．

2012年7月22日に日本でレビュー済み

TVプログラムもみつつ，読みました．TVプログラムはさすがのNHK，いい仕事してました．現代の最新テクノロジーを駆使しつつ，これまでの通説を覆すもので――たとえば録音されていた中年女性の声が中学生くらいの少女の声であるらしいこと，あるいはこれまで同一と考えられていた子どもの声は，別々の子どもであるらしいことなど――，ワクワクしながら見ました．

そのプログラムをふまえての本書ですが，正直にいうと，ちょっと期待はずれです．内容はTVプログラムのリメイクなので，捜査員の貴重なお話や事件の進行などは緻密に記載されていますが，残念ながら執筆者であるNHK記者のみなさんの文章が力不足で，映像では可能であった臨場感を復元できていません．もっとも，テレビマンである記者さんに文章力を求めることは酷だとは思いますが...（したがって，この問題は出版社や編集側に帰されるべきことかもしれません）．

しかし，そうした欠点を補うほどの内容だとは思います．付録に，グリコ・森永事件の年表と脅迫状がのっています．脅迫状は何度読んでも不気味なジョークに満ちていて，妙にココロに残ります，今さらですが．

11人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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Zuya

読みやすいと思います

2013年8月17日に日本でレビュー済み

研究書というほど難しくもなく、難しい法の制度の話が出てくるわけでもなく、すっかり風化しつつあるこの日本の犯罪史上に名を残す事件を知るには実に良い本であると。もちろん追っかける側（警察）からの意見から構成されていますが、ここに犯人が当時どんな心境だった一筆書いてくれれば本は完璧になったと思いますが。

いろいろなキーワードが出てきます。先ずは事件名である『グリコ・森永事件』と言う語自体がね。１９８４年に江崎グリコ社長誘拐事件から始まる一連の事件を含めた名称ですが、実際には多くの会社が巻き込まれているわけです。

『不審物』。オウムの事件以降は公共交通等を利用すると度々アナウンス等で耳にする言葉であるが、明らかにこの事件が“不審な物”と言う語と言うか概念を夜に浸透させた思います。

『劇場型犯罪』。日本が誇る大企業が脅され、警察は手玉に取られっぱなし、その後実際に毒入りお菓子が出回り国民の生活までもが揺らぐことになる。森永製菓に至っては閉業寸前にまで追い込まれたわけだが、事件の規模・派手さのわりにはその毒による死者どころか被害者もいない。

『縦社会』。この本を読むと日本社会で頻繁に言われる“縦割り組織”が事件を未解決にした決定的な要因であることがわかる（当時の警察幹部たちは認めていないが...）。

『キツネ目の男』。７人もの刑事が複数回も自分の目の前にいるのに、“上司の指示”のために飛びかかることができなかった。まだ生きてるのですかねどこかで。

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ライノ・ホーン

敗因は別にあると思うのだが。。。

2015年3月9日に日本でレビュー済み

　本書は事件の再現性、特に三つの現金受け渡し現場の再現に、手に汗握る迫力があっていい。大津SAの現場では新事実を掘り起こしているし、子どもの声の録音を最新技術で再分析して新発見があった。「キツネ目の男」の似顔絵の話は特に面白かった。

　しかし不満も多い。「犯行像」に比べ「犯人像」が極端に希薄だ。21面相の性格や心理、メンバーの人数や役割の分析がない。一連の事件は個々に性格が異なるが、その理由の追求もない。「動機」にほとんど触れないのにはがっかりした。
　森永事件にほとんど触れていないのも不満だ。21面相がいちばん執拗に攻撃したのは森永だった（被害額はグリコより遙かに大きい）。それはなぜかという解明を試みてさえいない。
　
　番組制作の意図が「なぜ未解決に終わったのか」の解明なので、どうしても現場再現と失敗の責任追及が中心になり、犯人像の絞り込みが手薄になった。しかし本書を読む限り、大阪府警を中心とする捜査陣も、未曾有の展開に振り回され後追いするばかりで、犯人像を検討する余裕がなかったようだ。それが本書に反映している。

　21面相はメンバーが異常に多く、キッチリと役割分担し、チームとして大胆かつ慎重に行動した。だから警察が早い段階で彼らをプロファイリングし、事例にあわせて修正を重ねていれば、高い精度で行動の予測ができた。それを怠ったから、キツネ目が二度目に現れたとき、最初と全く同じ失敗を繰り返す愚を犯した。

　本書を読む限り、捜査陣はキツネ目の存在感に圧倒され、なぜ現れたのかを考えなかった、あるいはルート指示のメモを貼る役と誤解した。しかし、現金運搬に先回りしてメモを貼る役は別にいた。
　私見ではキツネ目は暴力のプロであり、運搬中の金の至近距離に位置して、手違いで受け渡しされなかったときには運搬人を襲い、金を奪う役目だった。（21面相は実に用意周到で粘着性気質だ）

　分析が個人レベルで精緻に行われていたら、彼らに先回りし、現場でメンバーを探し出し、罠にかける作戦が可能だったろう（警察は一回だが罠を仕掛けたと思う）。当時は広域捜査が未熟で、府警・県警の縄張り意識、発生地主義の弊害が出たという本書の結論は正しいだろう。
　しかし真の敗因は、犯人像と動機の追求に失敗したところにあったと思う。本書にもその視点が欲しかった。

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kasa2001

番組同様、迫真の事件ノンフィクション

2012年6月10日に日本でレビュー済み

「職質させて下さい！」
昨年放送されたＮＨＫ未解決事件シリーズ１「グリコ・森永事件」は、画面に釘付けになって見入った。
犯人に３度肉迫していた事など、ドラマ編は初めて知る事実が多く捜査員の執念と無念に心打たれた。

本書は、番組制作にあたって行われた取材の中で、当時の捜査員の証言を基に作られている。
改めて読んでも、そのリアルな迫真性は変わらず素晴らしい事件ノンフィクションになっている。
正に、犯人との闘いの記録だ。

是非、本書の一読をおすすめする。
番組は、ＤＶＤが出ているようだ。（ちと高いが）

尚、当時の捜査幹部である元大阪府警本部長の番組後の反論も収録されていて、捜査というものの難しさの一端を知る事が出来る。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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鮭

グリ森事件の本質に迫ったモノではない

2013年5月9日に日本でレビュー済み

縄張り争い、連携ミス、現場とキャリアの軋轢、等の
警察の失態が事件未解決の理由とあるが
・被害を受けた一族と企業の過去の暗部、
・53年テープに象徴されるアンタッチャブルなマイノリ
　ティの壁、
・警察、企業の内部犯行説の検証、
・犯人グループの株価操作
等の事件の核心部分にはほとんど触れていない。
（NHKでは無理か・・・）

興味深く読んだところは現場捜査官のご苦労と鈴木松美氏の
声門分析のところだけで、記者クラブ制度というぬるま湯に
浸かったマスコミは甘いと感じられた。

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仮面

面白さ抜群

2012年6月2日に日本でレビュー済み

　テレビ番組も見た。そして少し遅れて刊行された本書も読んだ。
当然、両方の内容はほとんどがダブっているのだが、それでも極めて面白かった。
番組ではあった新聞記者ＯＢの座談がない分、本書の方が面白かったかもしれない。
「キツネの目」の男を巡る滋賀県警の話、脅迫テープに関する新事実などは、テレビで見ても
本書を読んでも「えっ」と驚いてしまう（詳しくはネタばれになるので書きません）。

　一読して感じたこと。それは今、これだけの組織力、人員、経済力をもってジャーナリズムを
できるのは日本においてＮＨＫだけしかないだろうなあ、ということ。
　組織としては色々問題を指摘されるＮＨＫであるが、きちんとしたジャーナリズムをできるのも
またＮＨＫだけではないだろうか。
　正攻法の取材で、新事実を掘り起こしてきた姿勢は高い評価を与えられるべきであろう。

　だから、例えば経営委員長人事なんかで、つまらん騒がれ方をさせないで欲しい。
ＮＨＫに現場に敬意を表して★５つである。

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未解決事件 グリコ・森永事件~捜査員300人の証言 (日本語) 単行本 – 2012/5/29

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