一曲目出だしから鳥肌立ちました。バロック時代を追従した器楽編成だが決してカビ臭く無くタイトル通り”未来形”の前に突き進むサウンドはクオリティー高く、途中で曲をスキップすることなく一気に聴けてしまいます。ホールでの録音らしく各楽器の奥側で聞こえるかすかな残響時間も絶妙でライブ感があり、且つ音の粒立ちを邪魔することなく演奏者と技術スタッフとの一体感が見える気がします。
また、単にバロック音楽を解っていらっしゃる武久源造氏が解っているメンバーを集めただけに留まらず、演奏者の一部に大学4年生(当時)の若手を起用するなど、演奏者にも未来を見据えたオーケストラ構成には感心した。若い人達にも十分聴き応えあるアルバムになっていると考えます。