プラハラード教授と共に、BOPという言葉を広めたスチュアートハート教授の名作。
本書は英語版の第2版を訳したものだが,英語版では第3版まで出版されている。
まさに、「企業の未来」、「社会の未来」をより良く創り上げるためには,
どのように物事を捉え,そしてどのような事業を展開していけばよいのかが,
描かれている.
特に,多国籍企業の事例が豊富に掲載されており,
多くの日本企業の海外事業担当者の参考となるはず.
BOPビジネスの失敗事例として、ナイキやSCジョンソンの事例なども取り扱われており,
BOPビジネスを推進するうえでの注意点が具体的に描かれている.
また、ゼロからビジネスを創り上げていく手法であるBOPビジネスプロトコルについても
触れられており,その考えはBOPビジネスだけではなく,全てのビジネスの最も重要な要素を
私たちに再認識させてくれる。
未来をつくる資本主義[増補改訂版]――世界の難問をビジネスは解決できるか (日本語) 単行本 – 2012/6/26
スチュアート・L・ハート
(著),
石原薫
(翻訳)
-
本の長さ392ページ
-
言語日本語
-
出版社英治出版
-
発売日2012/6/26
-
ISBN-104862761275
-
ISBN-13978-4862761279
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
かつてないスケールのイノベーションが今後の合言葉である。既存の製品や技術を新興成長市場に押しつけるだけの企業・ビジネス戦略では、経済的に、社会的に、そして環境的にもこのチャレンジに応えられない。今後の競争に勝てるかは、ボトムアップ戦略によって持続可能なイノベーションを起こせるかどうかにかかっている。全面改訂、新章追加。
著者について
●著者
スチュアート・L・ハート(Stuart L. Hart)
持続可能な開発と環境保護に関するビジネス戦略研究の世界的権威。コーネル大学ジョンソンスクール、サミュエル・C・ジョンソン持続可能なグローバル事業(Sustainable Global Enterprise)センター主任、および経営学教授。ミシガン大学ウィリアム・デビッドソン研究所の特別研究員、「持続可能な世界構築に向けたエンタープライズ」代表も務める。
現職以前は、戦略経営学を教える傍ら、持続可能な企業に関する研究機関を創設。クライアント企業は、デュポン、SC ジョンソン、ユニリーバ、GE など多岐にわたる。持続可能な企業をテーマに各国で基調講演を多数行う。
ハーバード・ビジネス・レビュー誌の最優秀論文に贈られるマッキンゼー賞を受賞した1997 年の「『持続可能性』のための経営戦略」で、持続可能な企業経営に向けた動きに先鞭をつける。さらに2002 年にC・K・プラハラードと著した先達的な共同論文「ピラミッドの底辺に潜む富」(The Fortune at the Bottom of the Pyramid)で開発途上地域の貧困層40 億人のニーズに応え、同時に利益を上げるビジネスの可能性を最初に示す。『BOP ビジネス 市場共創の戦略』(英治出版、2011 年)編著者。
●訳者
石原薫
メーカー、ブランドコンサルティング会社、デザインコンサルティング会社勤務を経て翻訳に携わる。おもな訳書に、『ウーマン・エコノミー』『CEOを育てる』(以上、ダイヤモンド社)、『サステイナブル・デザイン』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『Google 最強のブランド戦略』(ソフトバンククリエイティブ)などがある。
スチュアート・L・ハート(Stuart L. Hart)
持続可能な開発と環境保護に関するビジネス戦略研究の世界的権威。コーネル大学ジョンソンスクール、サミュエル・C・ジョンソン持続可能なグローバル事業(Sustainable Global Enterprise)センター主任、および経営学教授。ミシガン大学ウィリアム・デビッドソン研究所の特別研究員、「持続可能な世界構築に向けたエンタープライズ」代表も務める。
現職以前は、戦略経営学を教える傍ら、持続可能な企業に関する研究機関を創設。クライアント企業は、デュポン、SC ジョンソン、ユニリーバ、GE など多岐にわたる。持続可能な企業をテーマに各国で基調講演を多数行う。
ハーバード・ビジネス・レビュー誌の最優秀論文に贈られるマッキンゼー賞を受賞した1997 年の「『持続可能性』のための経営戦略」で、持続可能な企業経営に向けた動きに先鞭をつける。さらに2002 年にC・K・プラハラードと著した先達的な共同論文「ピラミッドの底辺に潜む富」(The Fortune at the Bottom of the Pyramid)で開発途上地域の貧困層40 億人のニーズに応え、同時に利益を上げるビジネスの可能性を最初に示す。『BOP ビジネス 市場共創の戦略』(英治出版、2011 年)編著者。
●訳者
石原薫
メーカー、ブランドコンサルティング会社、デザインコンサルティング会社勤務を経て翻訳に携わる。おもな訳書に、『ウーマン・エコノミー』『CEOを育てる』(以上、ダイヤモンド社)、『サステイナブル・デザイン』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『Google 最強のブランド戦略』(ソフトバンククリエイティブ)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ハート,スチュアート・L.
持続可能な開発と環境保護に関するビジネス戦略研究の世界的権威。コーネル大学ジョンソンスクール、サミュエル・C・ジョンソン持続可能なグローバル事業(Sustainable Global Enterprise)センター主任、および経営学教授。ミシガン大学ウィリアム・デビッドソン研究所の特別研究員、「持続可能な世界構築に向けたエンタープライズ」代表も務める。現職以前は、戦略経営学を教える傍ら、持続可能な企業に関する研究機関を創設。クライアント企業は、デュポン、SCジョンソン、ユニリーバ、GEなど多岐にわたる
石原/薫
メーカー、ブランドコンサルティング会社、デザインコンサルティング会社勤務を経て翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
持続可能な開発と環境保護に関するビジネス戦略研究の世界的権威。コーネル大学ジョンソンスクール、サミュエル・C・ジョンソン持続可能なグローバル事業(Sustainable Global Enterprise)センター主任、および経営学教授。ミシガン大学ウィリアム・デビッドソン研究所の特別研究員、「持続可能な世界構築に向けたエンタープライズ」代表も務める。現職以前は、戦略経営学を教える傍ら、持続可能な企業に関する研究機関を創設。クライアント企業は、デュポン、SCジョンソン、ユニリーバ、GEなど多岐にわたる
石原/薫
メーカー、ブランドコンサルティング会社、デザインコンサルティング会社勤務を経て翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 英治出版; 増補改訂版 (2012/6/26)
- 発売日 : 2012/6/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 392ページ
- ISBN-10 : 4862761275
- ISBN-13 : 978-4862761279
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- - 1,198位経済学 (本)
- - 7,255位投資・金融・会社経営 (本)
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カスタマーレビュー
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本書は「資本主義が どのように環境問題や貧困問題を解決出来るのか」という課題に挑戦した本である。読んだ感想は二点だ。
一点目。本書はBOP=Bottom Of Pyramid=世界の貧困層をビジネスチャンスとして捉える本だ。発想の基本軸としては 貧困層からの収奪ではない点を強く謳う一方 ビジネスとして成り立つことは必要条件だとしている。
その考え方は 非常に微妙な部分も多いと思うが 基本的には正しいと考える。サステイナビリティという言葉がはやっているわけだが 事業として収益が上がらないものは サステイナブルであるわけもなく 早晩立ち行かなくなることは見えている。「損得勘定抜きで」始められたものは 志においては高いものがあるにせよ それが続くことは基本的には難しいからだ。勿論 この発想自体が 資本主義から一歩も出ていない点は認識するが 現実的に考えるとそうではなかろうか。
二点目。上記「微妙な部分」は実は中々難しい。他の方の指摘にもあったが サブプライムは まさに貧困層をターゲットにしたビジネスであった。志としても「家の持てない人に家を」という高邁なものもあったと聞くが 結果としては 非常にグロテスクなものとなったことも確かだ。この危険性に関しては 本書からは有効な処方箋は読み取れない。
結論として 本書を読むことは知的に興奮する体験とはなった。資本主義の枠組みで働いている一員として 考えるヒントになった。
2008年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ノーベル経済学賞」受賞のセンも、「コア・コンピタンス」で有名なプラハラードも、その学問に向き合う姿勢の根底には、自らの故郷が有する「貧困」や「飢餓」をどのように解決すべきか、という人類にとっての最大の難問への挑戦、があるのだと思う。前者のセンについては言わずもがなであるが、後者のプラハラードにも、本書と主張を同じくする「The Fortune at the Bottom of the Pyramid(邦訳名:ネクスト・マーケット)」という研究書が存在する。確かに多くのコメンテーターが指摘するように、本書の内容は、普遍性に乏しい一部の成功例を大きく取り上げすぎているきらいがある(例えばユニリーバの取り組みなど)。そうした部分で、厳しい批判が向けられることは、容易に想像できる。しかし、本書が提案するような内容を、まっとうなビジネス書レベルに仕上げ、サラリーマンや学生、一般市民へと訴えかけようとする発想そのものが、今の日本では決して出てこないという点に、注目すべきである。本書の発想の一部は、確かに日本経済の発展支えた先人たち(松下幸之助しかり本田総一郎しかり)の発想と共通するものがある。しかし、そのことをすっかりと忘れているのが、今に生きる我々である。本書を通じて、今の日本の、日本人の姿が見える。
2019年10月4日に日本でレビュー済み
前半はありがちなサステナビリティに関する本だと思えましたが、第二部以降で「ネクスト・マーケット」以降で有名になったBOPビジネスについての新しい考え方や展開、開始時点ではうまくいっていたものの定着せず失敗した事例などの新しい情報について触れられていてよかったです。
これまでに自分が読んだことがある「ネクスト・マーケット」「イノベーションのジレンマ」「イノベーションの解」の著者と交流がある著者だけあって、これらの内容が適用された事例が多かったなと思いました。
ただ、翻訳ソフトなどで一括翻訳を試みたような日本語の間違いが多く、文脈から類推して真逆の意味になっているのではないかと思われる記述が散見されました(特に前半)。
BOPビジネスについて、始めはうまく行っても途中で回らなくなる事業が多いこと、短期的な利益を出すことも重要であること、事業者の思い込み・BOP以外の組織に飲み込まれる・上位組織の戦略に飲み込まれる等の課題を乗り越えないといけないこと等、BOPビジネスで理想を実現するには様々な壁を乗り越えないと難しいということ、それでも実現は可能であることがよくわかる本でした。
これまでに自分が読んだことがある「ネクスト・マーケット」「イノベーションのジレンマ」「イノベーションの解」の著者と交流がある著者だけあって、これらの内容が適用された事例が多かったなと思いました。
ただ、翻訳ソフトなどで一括翻訳を試みたような日本語の間違いが多く、文脈から類推して真逆の意味になっているのではないかと思われる記述が散見されました(特に前半)。
BOPビジネスについて、始めはうまく行っても途中で回らなくなる事業が多いこと、短期的な利益を出すことも重要であること、事業者の思い込み・BOP以外の組織に飲み込まれる・上位組織の戦略に飲み込まれる等の課題を乗り越えないといけないこと等、BOPビジネスで理想を実現するには様々な壁を乗り越えないと難しいということ、それでも実現は可能であることがよくわかる本でした。
2012年7月11日に日本でレビュー済み
日産自動車は「ダットサン」を新興国向けの独自ブランドとして復活させ、50万円前後の小型車を発売する方向 というニュースを耳にしたが2012年3月。
本書の説くBOP − bottom of the pyramid 経済ピラミッドの底辺― 攻略を実行に移したのだと理解しました。
かつて、BOP市場で成功を収めたのは、他でもない日本のホンダ、トヨタ、ソニーでした。
欧米のライフスタイルを参考にしながら、低コスト、高品質を兼ね備えた、製品を作り欧米企業を凌ぐほどに成長しました。
しかし、日本の成長に歩調を合わせ、中所得層、高所得層へと主戦場を移し、国内の飽和市場で消耗戦をおこなっている間に、世界の流れからすっかり取り残されてしまいました。 ガララパゴス携帯がその最たる例です。
本書では、環境問題、貧困・飢餓、資源・エネルギー問題といった「世界の難問」の中にこそ、新たなビジネスチャンスがあるとし、「持続可能なグローバル企業」とは、利益を上げながら、世界の貧困層の生活レベルを向上させ、後世のために、侵略的・支配的な形ではなく生態系の健全性を守るビジネスを、民間主導で 現地に根ざして市場を創造していくアプローチを提唱しています。
本書の説くBOP − bottom of the pyramid 経済ピラミッドの底辺― 攻略を実行に移したのだと理解しました。
かつて、BOP市場で成功を収めたのは、他でもない日本のホンダ、トヨタ、ソニーでした。
欧米のライフスタイルを参考にしながら、低コスト、高品質を兼ね備えた、製品を作り欧米企業を凌ぐほどに成長しました。
しかし、日本の成長に歩調を合わせ、中所得層、高所得層へと主戦場を移し、国内の飽和市場で消耗戦をおこなっている間に、世界の流れからすっかり取り残されてしまいました。 ガララパゴス携帯がその最たる例です。
本書では、環境問題、貧困・飢餓、資源・エネルギー問題といった「世界の難問」の中にこそ、新たなビジネスチャンスがあるとし、「持続可能なグローバル企業」とは、利益を上げながら、世界の貧困層の生活レベルを向上させ、後世のために、侵略的・支配的な形ではなく生態系の健全性を守るビジネスを、民間主導で 現地に根ざして市場を創造していくアプローチを提唱しています。