40年前に書かれた作品だが、非常に具体的な映像が浮かんでくる。
まだ実現できていない技術もあるが、AIやドローンはようやく実現し、進化しつつある。
ただ、そのドローンだが、作品中では日本の合同会社が研究開発していることになっている。当時の日本の元気良さからすればそのように書かれても違和感はなかったかもしれない。今の日本の技術者や工学系の学生諸君にこの作品を読んでいただき、また日本を世界の最先端に引き上げてほしいものだ。
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未来の二つの顔 (創元SF文庫) Kindle版
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言語日本語
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出版社東京創元社
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発売日1983/4/1
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ファイルサイズ3508 KB
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登録情報
- ASIN : B00QFEJSFS
- 出版社 : 東京創元社 (1983/4/1)
- 発売日 : 1983/4/1
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 3508 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 510ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 62,818位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
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カスタマーレビュー
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2017年9月12日に日本でレビュー済み
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2017年6月9日に日本でレビュー済み
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AI対人類という単純な二項対立でいずれかが勝利するという話で終わらないところが作者らしい作品でした。
相手が何を考えているのかを推量するほかない状況において、論理的思考を共通言語とした信頼を築くということは、対人間であっても同様のことのように思えます。
後半のテンポよく進むストーリーにどんどんと引き寄せられました。
相手が何を考えているのかを推量するほかない状況において、論理的思考を共通言語とした信頼を築くということは、対人間であっても同様のことのように思えます。
後半のテンポよく進むストーリーにどんどんと引き寄せられました。
2020年8月19日に日本でレビュー済み
1979年に発表された、2028年の未来社会を舞台に機械の反乱をテーマに描いた作品です。
月面掘削工事における機械の誤作動を発端に人工知能の安全性に対する疑義が持ち上がり、人工知能が将来的に人類にとって脅威になるのか、はたまた心強い味方であり続けるか(=未来の二つの顔)を賭けて、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するスペースコロニーのような宇宙空間上に造営された巨大な人口居住地『ヤヌス』を舞台にして壮大な実験が試行されることになります。ヤヌスを支配する人工知能『スパルタクス』に対し、研究者と軍人たちはさまざまな攻撃を仕掛けることで、自主学習によって急成長するスパルタクスの行き着く姿を見届けようと試みます。
当時の人工知能研究者の協力を得て綴られた本作は、ディープラーニングに該当する概念や飛行型ロボット「ドローン」が登場するなど部分的に現在の科学ともリンクする先見性を持ち、そのテーマは発表当時よりも、シンギュラリティなどが話題となる現在のほうがより現実感を伴って楽しめるのかもしれません。
一方で、作品内での主人公であり人工知能研究の先駆者であるダイアーを中心とした主に科学者と軍人からなる登場人物たちや彼らの関係性の描写については、ダイアーが万能すぎる点も相まって全体的に平板で魅力に乏しく、かつ冗長に感じる部分も多く、SFというメインディッシュに対して盛られた付け合わせのパセリのような印象を受けてしまいました。また作品のストーリーとして致し方ない部分ではありますが、人工知能の危機そのものが本作の場合マッチポンプ的なものであるため、危機に対処するキャラクターたちへの感情移入が生まれにくいという点も挙げられます。
総評としては、『星を継ぐもの』などで著名な作者の代表作のひとつにも挙げられる本作は、SF作品としての先見性に秀で、思考実験としての面白さとその結末に興味を抱かせる強みを持つ反面、主に人物描写を中心とした小説としての魅力の弱さや冗長さを感じさせる作品でもあり、本書のテーマやSF作品全般、または著者の作品にとくに興味をもつ読者が当たるべき著書だと言えそうです。
月面掘削工事における機械の誤作動を発端に人工知能の安全性に対する疑義が持ち上がり、人工知能が将来的に人類にとって脅威になるのか、はたまた心強い味方であり続けるか(=未来の二つの顔)を賭けて、アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するスペースコロニーのような宇宙空間上に造営された巨大な人口居住地『ヤヌス』を舞台にして壮大な実験が試行されることになります。ヤヌスを支配する人工知能『スパルタクス』に対し、研究者と軍人たちはさまざまな攻撃を仕掛けることで、自主学習によって急成長するスパルタクスの行き着く姿を見届けようと試みます。
当時の人工知能研究者の協力を得て綴られた本作は、ディープラーニングに該当する概念や飛行型ロボット「ドローン」が登場するなど部分的に現在の科学ともリンクする先見性を持ち、そのテーマは発表当時よりも、シンギュラリティなどが話題となる現在のほうがより現実感を伴って楽しめるのかもしれません。
一方で、作品内での主人公であり人工知能研究の先駆者であるダイアーを中心とした主に科学者と軍人からなる登場人物たちや彼らの関係性の描写については、ダイアーが万能すぎる点も相まって全体的に平板で魅力に乏しく、かつ冗長に感じる部分も多く、SFというメインディッシュに対して盛られた付け合わせのパセリのような印象を受けてしまいました。また作品のストーリーとして致し方ない部分ではありますが、人工知能の危機そのものが本作の場合マッチポンプ的なものであるため、危機に対処するキャラクターたちへの感情移入が生まれにくいという点も挙げられます。
総評としては、『星を継ぐもの』などで著名な作者の代表作のひとつにも挙げられる本作は、SF作品としての先見性に秀で、思考実験としての面白さとその結末に興味を抱かせる強みを持つ反面、主に人物描写を中心とした小説としての魅力の弱さや冗長さを感じさせる作品でもあり、本書のテーマやSF作品全般、または著者の作品にとくに興味をもつ読者が当たるべき著書だと言えそうです。
2019年1月20日に日本でレビュー済み
人類が月にまで生活圏を広げた2028年が舞台。急速に発展するコンピューターAIは自意識を持つのか?人類に反抗するのか?。では、実験で確かめてみましょうって話。
フランケンシュタイン以来の古典的テーマに説得力ある合理的回答を与える、ハードSF。根源に流れる、科学に対する楽観的理想論。人類の未来に対する信頼。ちゃんと小説としても面白くて、何度も読んでる、大好きな一冊。
PCパットやドローンが登場する、まるで未来を予測していたかの様な本書。1979年上梓、もう40年前なのですねー。初読は多分高校時代。
シンギュラリティとか喧しい昨今、読んで見るべき一冊かと。
フランケンシュタイン以来の古典的テーマに説得力ある合理的回答を与える、ハードSF。根源に流れる、科学に対する楽観的理想論。人類の未来に対する信頼。ちゃんと小説としても面白くて、何度も読んでる、大好きな一冊。
PCパットやドローンが登場する、まるで未来を予測していたかの様な本書。1979年上梓、もう40年前なのですねー。初読は多分高校時代。
シンギュラリティとか喧しい昨今、読んで見るべき一冊かと。
2017年1月31日に日本でレビュー済み
子供にシンギュラリティの説明をしていて、このテーマが実は昔から繰り返し議論され、その例として昔読んだSFを引っ張り出した。お風呂に入りながら流し読み。自分が持っている文庫本は1983年発行(初版)だが、原書は1979年に発売されているので、今から38年前に発表された話になる。
高度に発達したコンピュータネットワーク(マトリックスの機械世界、ターミネータのスカイネット相当)が、やがて臨界点を超えて制御不可能になり人類に敵対することになるか?がテーマだが、シンギュラリティ問題と重なる。本の中では2000年代より数千人規模の本格的な宇宙ステーションが開発され、2010年代には月面から月の鉱石をマスドライバーで打ち出す描写があるが、これらは実現していない。(現実世界では、月面の開発よりシンギラリティの方が先に実現しそう。)
未来社会の描写ではドローンが大量に活用され、コミュニケーションにTV電話は使われているが、スマホらしい描写は見当たらなかった。
高度に発達したコンピュータネットワーク(マトリックスの機械世界、ターミネータのスカイネット相当)が、やがて臨界点を超えて制御不可能になり人類に敵対することになるか?がテーマだが、シンギュラリティ問題と重なる。本の中では2000年代より数千人規模の本格的な宇宙ステーションが開発され、2010年代には月面から月の鉱石をマスドライバーで打ち出す描写があるが、これらは実現していない。(現実世界では、月面の開発よりシンギラリティの方が先に実現しそう。)
未来社会の描写ではドローンが大量に活用され、コミュニケーションにTV電話は使われているが、スマホらしい描写は見当たらなかった。