タイトルは「月をマーケティングする」となっていますが、内容的には広報(PR)の話。
と思ったけど、米国政府に対して月行きのチケットを250億ドルで買わせた、という意味ではやっぱりマーケティングなのかも。
PR担当者はわかると思いますが、広報って日本語だと「広く報せる」ですが、英語では「Public Relation」。
つまり「関係性」こそが大事だということがこの本を読んでもよくわかります。
・フィクションや科学記事を使うことで、アーリーアダプターとなるファンを形成
・「広報はジャーナリズムであるべき」というオープン・事実ベースのPR思想の確立で記者を味方に
・5分未満のショート映像の無料提供でテレビ編成担当を味方に
・おおらかな素材利用許諾で関係企業広報担当者を味方に
・リアルタイムな生中継で視聴者に「月着陸」を体験させ民衆を味方に
など、彼らがしているのは周辺にいるメディア、パートナー企業、政治家、民衆などを味方につけ、アポロ計画の一員としての一体感を持たせることで計画の正当性を納得させることでした。セレブリティとなった宇宙飛行士を、リンドバーグのような有名税的な悲劇から守り、かつ影響力をもたせコントロールするために、私生活に関する取材をタイム社との独占契約としたという話もそうした「関係性」を築くための一つともいえます。
一方で、どんなに手法が優れていても「歴史上初めて月に人を送り込む」アポロ時代の終焉後では、火星どころか40年以上も月への再着陸がされていません。
手法がどんなに優れても「大義」が無くなると、人は熱狂も共感もしないんですね。創業より守成が難しいというのはここにも。
ということで、広報畑の人も、マーケティングの人も、単純に宇宙好きも楽しめる本。
宇宙マニアの恨み言のような偏りも少し垣間見えますが、面白いです。
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月をマーケティングする 単行本 – 2014/10/18
1961年、ガガーリンの乗ったボストーク1号に人類初の有人宇宙飛行で先を越されたアメリカは、ケネディ大統領の決断により、1960年代のうちに人類を月に送る「アポロ計画」を立てる。
そのための予算は250億ドル。この膨大な金額を国民に納得させるために、史上最大のマーケティング作戦が始まった。
新聞、雑誌、ディズニーのテレビ番組、映画『2001年宇宙の旅』などを通じて、NASAは月面開発を売り込んだ。日本人も驚いたアポロ11号の月着陸テレビ中継や、大阪万博アメリカ館の「月の石」は、
こうしたマーケティングの一環だったのだ。
冷戦時代の宇宙開発競争にアメリカが勝利することができたのは、ソビエト連邦にはなかった「マーケティングの力」を最大限に活用したからである。
そして、宇宙開発によって新しい技術が次々と誕生したのと同様に、現代のマーケティング手法についてもアポロ計画が発端になっているものが多い。
「人類がまだ火星に到達していないのは、つまるところ、火星探索事業のマーケティングが失敗に終わったからだろう」(本文より)
マーケティング・PRの専門家であり、宇宙ファンの著者が、これまで語られることがなかった「史上最大のマーケティング作戦」としてのアポロ計画の姿を描きだす。
そのための予算は250億ドル。この膨大な金額を国民に納得させるために、史上最大のマーケティング作戦が始まった。
新聞、雑誌、ディズニーのテレビ番組、映画『2001年宇宙の旅』などを通じて、NASAは月面開発を売り込んだ。日本人も驚いたアポロ11号の月着陸テレビ中継や、大阪万博アメリカ館の「月の石」は、
こうしたマーケティングの一環だったのだ。
冷戦時代の宇宙開発競争にアメリカが勝利することができたのは、ソビエト連邦にはなかった「マーケティングの力」を最大限に活用したからである。
そして、宇宙開発によって新しい技術が次々と誕生したのと同様に、現代のマーケティング手法についてもアポロ計画が発端になっているものが多い。
「人類がまだ火星に到達していないのは、つまるところ、火星探索事業のマーケティングが失敗に終わったからだろう」(本文より)
マーケティング・PRの専門家であり、宇宙ファンの著者が、これまで語られることがなかった「史上最大のマーケティング作戦」としてのアポロ計画の姿を描きだす。
- 本の長さ504ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2014/10/18
- 寸法13.2 x 3.1 x 19 cm
- ISBN-104822250431
- ISBN-13978-4822250430
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「アメリカは、1960年代の終わりまでに人類を月に送り、無事に帰還させるという目標のために全力を尽くす―」ジョン・F・ケネディ大統領の宣言どおりアポロ11号が月に到達し、冷戦時代の宇宙開発競争にアメリカが勝利することができたのは、ソビエト連邦にはなかった「マーケティングの力」を最大限に活用したからである。マーケティング・PRの専門家であり、宇宙ファンの著者が、これまで語られることがなかった「史上最大のマーケティング作戦」としてのアポロ計画の姿を描きだす。
著者について
デイヴィッド・ミーアマン・スコット(David Meerman Scott)
マーケティング・ストラテジスト、プロの講演者。アポロ計画グッズの収集家でもあり、自宅リビングに月着陸船の降下用エンジンの推力室を飾っている世界でただ一人の人物と目されている。主な著書に『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』『リアルタイム・マーケティング』(いずれも日経BP社刊)など。
リチャード・ジュレック(Richard Jurek)
マーケティング・広報の専門家として金融、保険、投資、不動産分野において豊富な経験を持つ。シカゴ近郊を拠点とするインランド・マーケティング&コミュニケーション社の社長。長年の宇宙ファンで、宇宙グッズの収集家でもあり、宇宙へ行った2ドル札を世界で最も多く所有している。
関根光宏(せきね・みつひろ)
翻訳家。慶應義塾大学卒。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。主な訳書に『世界しあわせ紀行』(早川書房)、『米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす』(エクスナレッジ)、『インド 第三の性を生きる――素顔のモナ・アハメド』(青土社)がある。
波多野理彩子(はたの・りさこ)
翻訳家。一橋大学社会学部卒。繊維・化学メーカーで広報業務に携わったあと、翻訳業に入る。国際ニュース誌『クーリエ・ジャポン』の翻訳なども手がける。訳書に『ライス回顧録』(集英社、共訳)、『最良の管理職とは何か』(PHP研究所)などがある。
マーケティング・ストラテジスト、プロの講演者。アポロ計画グッズの収集家でもあり、自宅リビングに月着陸船の降下用エンジンの推力室を飾っている世界でただ一人の人物と目されている。主な著書に『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』『リアルタイム・マーケティング』(いずれも日経BP社刊)など。
リチャード・ジュレック(Richard Jurek)
マーケティング・広報の専門家として金融、保険、投資、不動産分野において豊富な経験を持つ。シカゴ近郊を拠点とするインランド・マーケティング&コミュニケーション社の社長。長年の宇宙ファンで、宇宙グッズの収集家でもあり、宇宙へ行った2ドル札を世界で最も多く所有している。
関根光宏(せきね・みつひろ)
翻訳家。慶應義塾大学卒。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。主な訳書に『世界しあわせ紀行』(早川書房)、『米国人一家、おいしい東京を食べ尽くす』(エクスナレッジ)、『インド 第三の性を生きる――素顔のモナ・アハメド』(青土社)がある。
波多野理彩子(はたの・りさこ)
翻訳家。一橋大学社会学部卒。繊維・化学メーカーで広報業務に携わったあと、翻訳業に入る。国際ニュース誌『クーリエ・ジャポン』の翻訳なども手がける。訳書に『ライス回顧録』(集英社、共訳)、『最良の管理職とは何か』(PHP研究所)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
スコット,デイヴィッド・ミーアマン
マーケティング・ストラテジスト、プロの講演者。アポロ計画グッズの収集家でもある
ジュレック,リチャード
マーケティング・広報の専門家として金融、保険、投資、不動産分野において豊富な経験を持つ。シカゴ近郊を拠点とするインランド・マーケティング&コミュニケーション社の社長。長年の宇宙ファンで、宇宙グッズの収集家でもある
関根/光宏
翻訳家。慶應義塾大学卒。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
波多野/理彩子
翻訳家。一橋大学社会学部卒。繊維・化学メーカーで広報業務に携わったあと、翻訳業に入る。国際ニュース誌『クーリエ・ジャポン』の翻訳なども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
マーケティング・ストラテジスト、プロの講演者。アポロ計画グッズの収集家でもある
ジュレック,リチャード
マーケティング・広報の専門家として金融、保険、投資、不動産分野において豊富な経験を持つ。シカゴ近郊を拠点とするインランド・マーケティング&コミュニケーション社の社長。長年の宇宙ファンで、宇宙グッズの収集家でもある
関根/光宏
翻訳家。慶應義塾大学卒。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
波多野/理彩子
翻訳家。一橋大学社会学部卒。繊維・化学メーカーで広報業務に携わったあと、翻訳業に入る。国際ニュース誌『クーリエ・ジャポン』の翻訳なども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2014/10/18)
- 発売日 : 2014/10/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 504ページ
- ISBN-10 : 4822250431
- ISBN-13 : 978-4822250430
- 寸法 : 13.2 x 3.1 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 381,804位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 385位広告・宣伝 (本)
- - 846位宇宙学・天文学(一般)関連書籍
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2014年11月16日に日本でレビュー済み
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20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2015年12月28日に日本でレビュー済み
ラジオ番組で岡田斗司夫さんの紹介で読みました。
写真がたくさんあって、すごく優しい文章として書かれて一気に読めました。
丸善の洋書コーナーでアメリカ版を発見したんですが、元々写真集のような本でした。
日本語版はサイズを小さくして、普通の本のような形にしていますが、カラー写真はきちんとカラーに残したし、翻訳も問題がなかったと思います。
NASAの月探査のような巨大プロジェクトにおいて、広報活動の面での分析の本は初めてだので、大変新鮮な内容でした。
写真がたくさんあって、すごく優しい文章として書かれて一気に読めました。
丸善の洋書コーナーでアメリカ版を発見したんですが、元々写真集のような本でした。
日本語版はサイズを小さくして、普通の本のような形にしていますが、カラー写真はきちんとカラーに残したし、翻訳も問題がなかったと思います。
NASAの月探査のような巨大プロジェクトにおいて、広報活動の面での分析の本は初めてだので、大変新鮮な内容でした。







