初版(1977)から愛読しておりますが、第二版以降(1982)、「次の改訂はいつ?」と首を長くして待ち続けておりました。が、あれから長い年月が経ち「もう改訂新版の話しは無いのかも」と諦めかけていた矢先に、最新版が出版されることを知り、狂喜乱舞(笑)。以下、170ページほど読んでの感想です・・・
まず、内容ではなく、パッと見の印象ですが、(1)新版はペーパーバックのような作りで(表・裏表紙は厚めの紙)、大きさは第二版より少し縦長。手にした感じや“見た目”は第二版のほうが辞書らしい。(2)紙が薄く、優しくページをめくる必要あり。よって、ボールペンなどで線引きすると透けてしまい、前後のページが見にくくなる可能性もあり。(3)紙の色が第二版と比べて白系。そのせいか(フォントのせいか)、説明文の印刷の黒色も少し薄目に感じる。文字の大きさなどは旧版と同じくらい。(4)見出し語は、まず「ひらがな」で書いてあり[ ]で漢字込み~見出しの英語(青色表示)と続きますが、この「ひらがな」が、ひらがなゆえ意外と読みにくい。ので、まず漢字入りの[ ] のほうに目をやる癖をつけております。以上の4点で、評価は「4星」にしてありますが、これもすぐに慣れると思いますので、大きな問題ではありません。「最初に知っておいたほうが良い」程度です。
さて、内容ですが、やはり「いいね!」。第二版をそのまま引き継いだエントリーが多いですが、それは古さを感じさせないゆえ、からでしょう。しかし、説明文が同じでも、用例が変更されているものもありますし、関連語のエントリー先が示してあったりと(旧版にはなかった)、“改訂感”はあります。加えて、多くはありませんが、1ページを使った「囲み記事」的な見出し語あり。プラス、帯にあるように「今時の言葉」も多数増補(300強)されています。よって、使われなくなった語に関しては削除。ちなみに、第二版の本編は、1ページから975ページ。新版は、19ページから1079ページと、ページ数を見ても増補されていることが分かります。もちろん、和/英の索引もありますし、おまけに、松本道弘氏の「収録しきれなかった斬れる英語表現」(見出し語19)の小冊子が付いています。
現在、この手の辞書でライバルと呼べるものがなく、今回の【最新・日米口語辞典 決定版】は貴重な1冊の出現と言えます。役に立つのはもちろんのこと、幅広い読者層にアピールできるものと思います。あとは、バトンを渡された使い手の問題ですね(笑)。次は、研究社の【新和英大辞典】(2003)の改訂を静かに待ちたいと思います・・・
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最新日米口語辞典 [決定版] 単行本 – 2021/1/28
エドワード・G・サイデンステッカー
(編集),
松本道弘
(編集)
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40年以上のベストセラー! 待望の改訂版が登場!
【本辞典の特長】
●表現の羅列ではなく、読んで楽しめる辞典
●堅い書き言葉ではなく、日常使いの口語表現を採用
●使う際の指針となるような、ニュアンスや使い分けを説明
●実際に使いたくなるような例文付き
【担当編集者より】
たいへん好評を博した“読む辞典"『日米口語辞典』の最後の改訂から40年近くがたち、私たちを取り巻く社会情勢は大きく変わりました。私たちが日ごろ使う言葉にも浮き沈みがあり、この度、増補改訂版を刊行する運びとなりました。
あまり使われなくなった語は思い切ってカットし、逆に、新しく定着した語や、インターネットなど新しい生活様式を反映した語など、300語あまりを加えました。
例文も、現代の生活にそぐうよう、徹底的に手を加えました。今、私たちが発信したい言葉が、例文付きで、「これでもか」というくらいたっぷり盛り込まれた辞典です。
●新項目サンプル:
にとうりゅう[二刀流] a two-way player
大谷翔平という野球スターの誕生以降、さまざまな場面で見聞きする機会が増えた「二刀流」という表現。
何らかの競技の選手について言う場合は、見出し英語が合う。日本語見出しは元々、両手に刀を持って戦う剣術の流派を指し、宮本武蔵の剣術として有名である。元来の意味での「二刀流」は次のように表現できる。
In kendo, adults are allowed to fight using two bamboo shinai sticks.
(剣道では、成年者には二刀流が認められている)。
また、両手に一つずつ武器を持って戦うスタイル全般をdual wieldingと言う。wieldとは「(剣などを)振るう」の意。手に持つのは刀でも剣でも銃でもよい。なお、最近あまり聞かなくなったが、ひと昔前は酒と甘いものを両方好む人を指して「二刀流」と言ったが、この場合は簡単に次のように表せる。
He likes alcohol and sweets, so he can enjoy both.
(彼は二刀流で、酒も甘いものも両方好きだ)。
◆大谷翔平選手は投打の二刀流で今のところ成功しているが、元祖二刀流はベーブ・ルースだった。
Shohei Ohtani is succeeding as a two-way player who can pitch and hit, but the original two-way player was Babe Ruth.
●その他の項目例
あおり運転/アバウトな/歩きスマホ/安全神話/案の定/いいとこ取り/イクメン/一発屋/インスタ映え/上から目線/裏技/エッジのきいた/おざなりな/落としどころ/オレオレ詐欺/温度差/格差 など
【本辞典の特長】
●表現の羅列ではなく、読んで楽しめる辞典
●堅い書き言葉ではなく、日常使いの口語表現を採用
●使う際の指針となるような、ニュアンスや使い分けを説明
●実際に使いたくなるような例文付き
【担当編集者より】
たいへん好評を博した“読む辞典"『日米口語辞典』の最後の改訂から40年近くがたち、私たちを取り巻く社会情勢は大きく変わりました。私たちが日ごろ使う言葉にも浮き沈みがあり、この度、増補改訂版を刊行する運びとなりました。
あまり使われなくなった語は思い切ってカットし、逆に、新しく定着した語や、インターネットなど新しい生活様式を反映した語など、300語あまりを加えました。
例文も、現代の生活にそぐうよう、徹底的に手を加えました。今、私たちが発信したい言葉が、例文付きで、「これでもか」というくらいたっぷり盛り込まれた辞典です。
●新項目サンプル:
にとうりゅう[二刀流] a two-way player
大谷翔平という野球スターの誕生以降、さまざまな場面で見聞きする機会が増えた「二刀流」という表現。
何らかの競技の選手について言う場合は、見出し英語が合う。日本語見出しは元々、両手に刀を持って戦う剣術の流派を指し、宮本武蔵の剣術として有名である。元来の意味での「二刀流」は次のように表現できる。
In kendo, adults are allowed to fight using two bamboo shinai sticks.
(剣道では、成年者には二刀流が認められている)。
また、両手に一つずつ武器を持って戦うスタイル全般をdual wieldingと言う。wieldとは「(剣などを)振るう」の意。手に持つのは刀でも剣でも銃でもよい。なお、最近あまり聞かなくなったが、ひと昔前は酒と甘いものを両方好む人を指して「二刀流」と言ったが、この場合は簡単に次のように表せる。
He likes alcohol and sweets, so he can enjoy both.
(彼は二刀流で、酒も甘いものも両方好きだ)。
◆大谷翔平選手は投打の二刀流で今のところ成功しているが、元祖二刀流はベーブ・ルースだった。
Shohei Ohtani is succeeding as a two-way player who can pitch and hit, but the original two-way player was Babe Ruth.
●その他の項目例
あおり運転/アバウトな/歩きスマホ/安全神話/案の定/いいとこ取り/イクメン/一発屋/インスタ映え/上から目線/裏技/エッジのきいた/おざなりな/落としどころ/オレオレ詐欺/温度差/格差 など
- 本の長さ1312ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日出版社
- 発売日2021/1/28
- 寸法13.5 x 4 x 20 cm
- ISBN-104255012148
- ISBN-13978-4255012148
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登録情報
- 出版社 : 朝日出版社 (2021/1/28)
- 発売日 : 2021/1/28
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 1312ページ
- ISBN-10 : 4255012148
- ISBN-13 : 978-4255012148
- 寸法 : 13.5 x 4 x 20 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 11,602位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 3位和英辞典
- カスタマーレビュー:
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2021年1月31日に日本でレビュー済み
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74人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2021年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
魅せられてザッと全項目に目を通した。辞書を興味深いと思ったのは初めてだ。面白かった。
日本語を深く研究した画期的な和英辞書だと考える。ここに掲載された表現を使えばミスコミュニケーションはまず起きないだろう。日本語の語句・表現自体に捉われずに本来の意味を考えて訳す必要性を改めて認識した。
特徴点の第一として、簡単な英語で複雑な日本語のニュアンスを訳していることを挙げたい。
「忖度(anticipate what someone is thinking)」、「脈がある(not dead yet)」や「腑に落ちない(not sit right)」と素晴らしい。「保険にはいる(buy insurance)」と「保険に勧誘する(try to sell insurance)」の表現を使いこなしていた人がどれくらいいらっしゃるであろうか。付け加えて訳語を選んだ理由、何故この表現がよいのかの説明をしてくれている。
第二に、状況に応じて訳語を変えることを勧めている点である。「名詞:もてなし(hospitality)」と「動詞:もてなす(entertain)」などは当たり前であろうが、数個以上になるとコラムにしてくれている。例えば「おつかれさま(See you tomorrow.など六項目)」や「とんでもない(Don’t be ridiculous.など六項目)」と丁寧である。
唸った名訳は数多い。「まぎらわしい(confusing)」、「べらんめー調(speak Japanese like Cockneys speak English )」や「メガネにかなう(pass the test)」……等。知らなかった訳もたくさんあった。「猛暑日(a scorcher)」、「放火魔(a pyromaniac)」や「まかりとおる(be rife)」……等。勉強になった。
本書は、「読みが深い(have deep insight)」、「臨機応変(ad hoc)な」そして「かゆいところに手が届く(have nothing to be desired)」辞書である。
是非に一冊常備することをお薦めいたします。
日本語を深く研究した画期的な和英辞書だと考える。ここに掲載された表現を使えばミスコミュニケーションはまず起きないだろう。日本語の語句・表現自体に捉われずに本来の意味を考えて訳す必要性を改めて認識した。
特徴点の第一として、簡単な英語で複雑な日本語のニュアンスを訳していることを挙げたい。
「忖度(anticipate what someone is thinking)」、「脈がある(not dead yet)」や「腑に落ちない(not sit right)」と素晴らしい。「保険にはいる(buy insurance)」と「保険に勧誘する(try to sell insurance)」の表現を使いこなしていた人がどれくらいいらっしゃるであろうか。付け加えて訳語を選んだ理由、何故この表現がよいのかの説明をしてくれている。
第二に、状況に応じて訳語を変えることを勧めている点である。「名詞:もてなし(hospitality)」と「動詞:もてなす(entertain)」などは当たり前であろうが、数個以上になるとコラムにしてくれている。例えば「おつかれさま(See you tomorrow.など六項目)」や「とんでもない(Don’t be ridiculous.など六項目)」と丁寧である。
唸った名訳は数多い。「まぎらわしい(confusing)」、「べらんめー調(speak Japanese like Cockneys speak English )」や「メガネにかなう(pass the test)」……等。知らなかった訳もたくさんあった。「猛暑日(a scorcher)」、「放火魔(a pyromaniac)」や「まかりとおる(be rife)」……等。勉強になった。
本書は、「読みが深い(have deep insight)」、「臨機応変(ad hoc)な」そして「かゆいところに手が届く(have nothing to be desired)」辞書である。
是非に一冊常備することをお薦めいたします。
2021年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
やっぱり”道弘先生”だなぁ~~!かっての門下生の一人で、終生”松本英語道”の賛同者かつ実践者のボク。今回も、当辞書シリーズを初版(1977)+改訂版(1982)+決定版(2021)と3冊揃え、時の流れを読むと、やはり松本先生は英語なくして氏の人生は語れない。今回はその集大成に違いない。先生のきめ細かい”日英技”が各所に見られ、読んでて爽快感を持つ。どこのページでもよい。パぁ~と開け、ニタリニタリで声高に読み上げようぞ。最高の知的興奮財!願わくは”新語“(今時の言葉300増補語?)は、アタマに◆でも付けてエントリーすれば、辞書がもっと華やかに見えたかもしれんーー今は”見てくれ”?の時代。こんな工夫もあったかも。いずれにせよ、当辞書は、定形の辞書と言うよりも、読者の今様日英口語VA(Virtual Assistant)となり、毎日の生き甲斐を与えてくれそう。その機能を一層高めるべく、次販は、いよいよこの辞書の『電脳版』創りですよ。どこか電子辞書メーカーと手を組み、当決定版(と言っても、文中では第3版(Third Ed.)と言ってるので、次がありそう・・・)は、一気に「電脳決定版」としてVersion Upしてほしい。技術はもうそこにあり(電子辞書)!データもそこにあり(当Third Ed.); ないのはその合体で、これぞ極めつけ決定版:日英語電脳版!まさに、Modern Colloquialisms Databank (Japanese-English)!それが出て来れば、日英語の異言語転換がますます面白くなる。これって、しろうとかんがえ(素人考え)--A layman's way of thinking ? (同書、p.493) かなぁ~~?!