当時、東京にもいなかったし、リブロに入ったことまでなかったので、最後まで読めませんでした。書店員の仕事はわかったけど、本人たちが思うほど交流はなかったです。
本の流通は、近所の小書店とネット書店だけでよいのではないかと思います。大型書店はいらないな。
書店風雲録 (ちくま文庫) (日本語) 文庫 – 2007/1/1
田口 久美子
(著)
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本の長さ345ページ
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言語日本語
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出版社筑摩書房
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発売日2007/1/1
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ISBN-104480422986
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ISBN-13978-4480422989
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
1975年、書店界に風雲児が登場した。ベストセラーを売るように大量の思想書を積み、曲線と山型の書棚には世界の尖端があふれていた。「ひと」と「文化」を武器に旋風を巻き起こした個性派書店「池袋リブロ」の時代をその現場を担った著者があますところなく描き出す。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
田口/久美子
1973年キディランド八重洲店で書店員としてのキャリアをスタート。76年西武百貨店書籍販売部門(のちリブロ)入社、船橋、渋谷各店を経て池袋店店長。現在はジュンク堂池袋本店副店長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1973年キディランド八重洲店で書店員としてのキャリアをスタート。76年西武百貨店書籍販売部門(のちリブロ)入社、船橋、渋谷各店を経て池袋店店長。現在はジュンク堂池袋本店副店長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2007/1/1)
- 発売日 : 2007/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 345ページ
- ISBN-10 : 4480422986
- ISBN-13 : 978-4480422989
- Amazon 売れ筋ランキング: - 715,815位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2020年8月6日に日本でレビュー済み
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2012年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前,首都圏に住んでいなかった頃,東京に来ればリブロに寄って帰っていた。
いま思えば,リブロだけでなく,三省堂や紀伊国屋書店にも行っていたのだとは思うが,リブロの雰囲気は確かに居心地が良かった。
首都圏に出てきてからは,青山ブックセンターだったり,旭屋書店だったり,ほかの書店に行くことも多くなったけれど,やはりリブロは特別だったのだと思う。
昨年のことではあるが,「池袋の芳林堂」に行きたくなってふらっと駅前通りを歩いていたのだけれど見つからない。電話すると閉店したのだとか。
1990年代初頭の,池袋界隈の心地よさは,いま考えるとリブロや芳林堂にあったのかと懐かしく思う。
著者が現在勤めているジュンク堂池袋店は,開店当初はどうしても馴染めなかった覚えがある。ただ先日,大宮店に行ってみたら,なんだか居心地のいいスペースがあった。
書店めぐりをしなくても書籍が手に入るこの頃ではあるが,できれば書籍は「ジャケ買い」をしたいものであることをあらためて感じさせてくれる本であった。
いま思えば,リブロだけでなく,三省堂や紀伊国屋書店にも行っていたのだとは思うが,リブロの雰囲気は確かに居心地が良かった。
首都圏に出てきてからは,青山ブックセンターだったり,旭屋書店だったり,ほかの書店に行くことも多くなったけれど,やはりリブロは特別だったのだと思う。
昨年のことではあるが,「池袋の芳林堂」に行きたくなってふらっと駅前通りを歩いていたのだけれど見つからない。電話すると閉店したのだとか。
1990年代初頭の,池袋界隈の心地よさは,いま考えるとリブロや芳林堂にあったのかと懐かしく思う。
著者が現在勤めているジュンク堂池袋店は,開店当初はどうしても馴染めなかった覚えがある。ただ先日,大宮店に行ってみたら,なんだか居心地のいいスペースがあった。
書店めぐりをしなくても書籍が手に入るこの頃ではあるが,できれば書籍は「ジャケ買い」をしたいものであることをあらためて感じさせてくれる本であった。
VINEメンバー
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本屋さんの店員は、本の補充とレジ打ち以外に仕事は無いと思っていましたが、本書を読むと、大変ダイナミズムに富んだ、ワクワクする世界である事がわかります。
こんなに利益率の悪い商売で、さらに競合との差別化を図るのは、本当に大変なことです。まさに本が大好きでなければやっていられないでしょう。この本に出てくる人は皆さん本が大好きで、その情熱だけで本屋というビジネスをやっていることがよくわかり、さわやかな読後感があります。
こんなに利益率の悪い商売で、さらに競合との差別化を図るのは、本当に大変なことです。まさに本が大好きでなければやっていられないでしょう。この本に出てくる人は皆さん本が大好きで、その情熱だけで本屋というビジネスをやっていることがよくわかり、さわやかな読後感があります。
殿堂入りベスト10レビュアー
"書店はもともと社会を映す鏡のような存在なのだが、創業間もない八〇年代、ちょうど日本の社会状況が活況を呈した時代、リブロは元気よくジャストインタイムで『日本社会の現在』を表現しようとした。"リブロ池袋店元店長による本書は高度経済成長期の本を取り巻いていた活気を関係者目線で伝えてくれています。
個人的には、著者より少し下の世代で、また関西住まいであることから、いわゆる社員から、当時の西武グループ社長である堤清二への"西武を文化の発信地にするなら【書店も自営にすべし】"との直訴状から始まった本書で綴られるリブロ書店の歴史に関しては、懐かしさといったものは流石に直接的には感じることはできませんでしたが、しかし、Amazonの影響力が増していく中、揺れる再販制度の有無が問われる今、1970年代から2000年代までのリブロ書店はもちろん、他の書店や取次、出版社。いわゆる【業界関係者の見方】が伝わってきて、一つの業界の歴史として興味深く拝見する事が出来ました。
また昨年、そして今年に入っても益々馴染みの街の書店がなくなっていく今、私たち【読者は業界の方々に何を求めていくのか?】また書店がなくなる一方で新たに増えつつある本を媒介にしたホテルやゲストハウス、コミニュティスペースは果たして【書店を代替する何かの役割を微力でも果たしているのだろうか?】そんな感じの事も色々と考えるキッカケを本書は与えてくれました。
1970年代〜1980年代に池袋リブロに通っていた誰かに、また好況期における書店を取り巻く当時の業界の空気感をイメージしたい誰かにオススメ。
個人的には、著者より少し下の世代で、また関西住まいであることから、いわゆる社員から、当時の西武グループ社長である堤清二への"西武を文化の発信地にするなら【書店も自営にすべし】"との直訴状から始まった本書で綴られるリブロ書店の歴史に関しては、懐かしさといったものは流石に直接的には感じることはできませんでしたが、しかし、Amazonの影響力が増していく中、揺れる再販制度の有無が問われる今、1970年代から2000年代までのリブロ書店はもちろん、他の書店や取次、出版社。いわゆる【業界関係者の見方】が伝わってきて、一つの業界の歴史として興味深く拝見する事が出来ました。
また昨年、そして今年に入っても益々馴染みの街の書店がなくなっていく今、私たち【読者は業界の方々に何を求めていくのか?】また書店がなくなる一方で新たに増えつつある本を媒介にしたホテルやゲストハウス、コミニュティスペースは果たして【書店を代替する何かの役割を微力でも果たしているのだろうか?】そんな感じの事も色々と考えるキッカケを本書は与えてくれました。
1970年代〜1980年代に池袋リブロに通っていた誰かに、また好況期における書店を取り巻く当時の業界の空気感をイメージしたい誰かにオススメ。
2004年4月10日に日本でレビュー済み
西武百貨店系の書店として誕生した書店「リブロ」の二十有余年にわたる歴史を綴った書です。書店の外にいたジャーナリストが取材したのではなく、その書店の中に身を置いていた社員自身が当時の仲間を訪ね歩いて記憶を掘り起こしながら綴っているので、現場の内側が見えて興味が尽きませんでした。
実のところ私にとってリブロという書店はどうにもこうにも敬して遠ざけていた店という記憶ばかりがあります。東京のような「マイノリティの絶対数が多い街」でなければおよそ成立しないようなスノッブな、いえ失礼、品格の高い品揃えの書店に、足を向ける機会はそれほどなかったのです。本書の中でも「売れる本」より「売りたい本」を置くべきだと語る当時の書店員の証言が出てきて、ちょっと鼻白みます。まさにリブロは、一般大衆向けの書店というよりは、一部の「知的水準の高い読者」と「知的水準の高い書店員」とが切り結ぶ場所というイメージが強かったのです。必定、私のような大衆的読者はきっとはじかれてしまうのではないかという恐懼の念を抱いていました。
ですが本書には、こんな風にあの書店に対する思い入れがない私のような読者にとっても、興味をひく点が確かにあります。本書は消費税導入が書店業界にどういう影響を与えたのか、また日本独自の再販制度をめぐって流通業界や公取委がどういう鞘当てを演じていたのかなど、ひとりリブロに限らず、広く書籍の出版・流通をめぐる日本の動向について触れています。
また80〜90年代に広く売れた書籍のタイトルが次々と登場してくるので、私にとって必ずしも読んだことがある本ばかりとはいきませんが、東京へ出てきたばかりの私にとって青い時代のあの懐かしいニオイを味わうことが出来たのも事実です。
実のところ私にとってリブロという書店はどうにもこうにも敬して遠ざけていた店という記憶ばかりがあります。東京のような「マイノリティの絶対数が多い街」でなければおよそ成立しないようなスノッブな、いえ失礼、品格の高い品揃えの書店に、足を向ける機会はそれほどなかったのです。本書の中でも「売れる本」より「売りたい本」を置くべきだと語る当時の書店員の証言が出てきて、ちょっと鼻白みます。まさにリブロは、一般大衆向けの書店というよりは、一部の「知的水準の高い読者」と「知的水準の高い書店員」とが切り結ぶ場所というイメージが強かったのです。必定、私のような大衆的読者はきっとはじかれてしまうのではないかという恐懼の念を抱いていました。
ですが本書には、こんな風にあの書店に対する思い入れがない私のような読者にとっても、興味をひく点が確かにあります。本書は消費税導入が書店業界にどういう影響を与えたのか、また日本独自の再販制度をめぐって流通業界や公取委がどういう鞘当てを演じていたのかなど、ひとりリブロに限らず、広く書籍の出版・流通をめぐる日本の動向について触れています。
また80〜90年代に広く売れた書籍のタイトルが次々と登場してくるので、私にとって必ずしも読んだことがある本ばかりとはいきませんが、東京へ出てきたばかりの私にとって青い時代のあの懐かしいニオイを味わうことが出来たのも事実です。
VINEメンバー
本書は、中村・今泉というリブロの看板店員と風変わりな小川社長との折々の顛末、リブロ自体の生い立ちから著者が去るまでの変遷を主軸に書かれた本である。
独立した書店でなく、西武百貨店の書籍部として生まれ、美術館・ミュージアムショップ・詩の本屋と共に「文化の西武百貨店」の一翼を担ってきたリブロの背景や、大型書店であるにもかかわらず取次ぎからのベストセラー獲得能力がない話、業界を大揺れさせたバーゲン本をはじめとする様々なブックフェア、永江朗や車谷長吉といった元西武社員のことまで、リブロを知らない私にも楽しめましたが、書棚の本の並びを売れるようにどう工夫して作っていっているか等本屋の日常生活の面を期待していたので、その点では少し不満が残りました。 これについては、著者の次作に期待する事に致しましょう。
本屋は、ブックフェアやサイン会などのイベント、客がつい買ってしまう様な書棚の並びで儲けているのだと思っていましたが、学習参考書の赤本・祖父母が小さな孫たちへ送るクリスマスプレゼント・話題の文芸書や写真集が売れるというような日々の積み重ねこそが、本屋を支えているのだと知り、当然だなと思う反面、これでは書店従業員の苦労は報われないではないか!と少しガッカリしました。
独立した書店でなく、西武百貨店の書籍部として生まれ、美術館・ミュージアムショップ・詩の本屋と共に「文化の西武百貨店」の一翼を担ってきたリブロの背景や、大型書店であるにもかかわらず取次ぎからのベストセラー獲得能力がない話、業界を大揺れさせたバーゲン本をはじめとする様々なブックフェア、永江朗や車谷長吉といった元西武社員のことまで、リブロを知らない私にも楽しめましたが、書棚の本の並びを売れるようにどう工夫して作っていっているか等本屋の日常生活の面を期待していたので、その点では少し不満が残りました。 これについては、著者の次作に期待する事に致しましょう。
本屋は、ブックフェアやサイン会などのイベント、客がつい買ってしまう様な書棚の並びで儲けているのだと思っていましたが、学習参考書の赤本・祖父母が小さな孫たちへ送るクリスマスプレゼント・話題の文芸書や写真集が売れるというような日々の積み重ねこそが、本屋を支えているのだと知り、当然だなと思う反面、これでは書店従業員の苦労は報われないではないか!と少しガッカリしました。
2010年4月6日に日本でレビュー済み
ネットがなかったあの頃、書店は貴重な文化情報の発信場所であった。
この本は中でも異色の存在として注目されていたリブロの元池袋店長が、
リブロの歴史を描いた作品。
リブロは、堤清二が、その財力にものを言わせて、自分の趣味に合わせた
大型書店を作ったということで有名だった。
リブロの品揃えは、私の趣味には合わなかったので、数回しか行った事は
ないのだけれど、その舞台裏の話は、なかなか興味深い。
リブロに興味がなくとも、書店に興味がある人ならば、読んで面白いと
思うはず。
この本は中でも異色の存在として注目されていたリブロの元池袋店長が、
リブロの歴史を描いた作品。
リブロは、堤清二が、その財力にものを言わせて、自分の趣味に合わせた
大型書店を作ったということで有名だった。
リブロの品揃えは、私の趣味には合わなかったので、数回しか行った事は
ないのだけれど、その舞台裏の話は、なかなか興味深い。
リブロに興味がなくとも、書店に興味がある人ならば、読んで面白いと
思うはず。
2003年12月11日に日本でレビュー済み
いま一番面白い書店・ジュンク堂池袋本店の名物副店長・田口さんが書いた本です。ほら、3階文芸書売り場の詩集のコーナーの裏あたりに、白いブラウスに黒くて長いスカートをはいたおばさんがいるじゃない? 彼女です。
七〇年代半ばに書店としては後発で始まった西武百貨店の「リブロ」。ぼくが初めて訪れた八八年は眩しいくらいに輝いてました。地方から出てきたもので、タイトルは知ってたけど県庁所在地の大手チェーンにはなかなか入荷しない本が綺羅星のごとく棚に並んでた。ほんとに魅力的なお店だった。
そのリブロを演出していた人たちの物語。あるいは証言集。大書店の栄枯盛衰は「三国志/戦国」、個性的な書店人たちの「梁山泊」。まさに風雲児たちの記録です。
これは「本が好き」「発見が好き」な人へ、現役書店人からの、本の捧げ物ですね。とくに「ニューアカ」「精神世界」とかの言葉が懐かしい人、もう読むしかない。あなたの壺にヒットすることがいっぱい載ってるよ。
七〇年代半ばに書店としては後発で始まった西武百貨店の「リブロ」。ぼくが初めて訪れた八八年は眩しいくらいに輝いてました。地方から出てきたもので、タイトルは知ってたけど県庁所在地の大手チェーンにはなかなか入荷しない本が綺羅星のごとく棚に並んでた。ほんとに魅力的なお店だった。
そのリブロを演出していた人たちの物語。あるいは証言集。大書店の栄枯盛衰は「三国志/戦国」、個性的な書店人たちの「梁山泊」。まさに風雲児たちの記録です。
これは「本が好き」「発見が好き」な人へ、現役書店人からの、本の捧げ物ですね。とくに「ニューアカ」「精神世界」とかの言葉が懐かしい人、もう読むしかない。あなたの壺にヒットすることがいっぱい載ってるよ。