綾辻さんの館シリーズが大好きで、こちらは一度途中まで読んだ事はあったのですが、断念してしまい10年ぶり位に読みました。
十角館から始まり、毎回驚かされてたので今回も期待していたのですが、綾辻さんから離れていた間に色んなミステリーを読み免疫が出来てしまったのか、この作品自体があまり凝っていないのかはわかりませんが、犯人の見当は早い段階でついてしまい、その他の部分でも予想がついた部分が多くとても残念でした…。
私がミステリーを読む上で醍醐味としてるのが意外な人物が犯人だったという驚きを味わう事なので、読みながらあえて推理する事もしないのですが、なんとなくこの人かな?って思いながら読み進めた結果予想外の人物だったっていう事がほとんどなのに、今回はドンピシャすぎて悲しくなりました…。
それでもトリックや動機は目から鱗で最後まで飽きずに読めたので、さすが綾辻さんだなと思いますが、これから先、昔のような驚きを味わう事はもう出来ないのかもしれないと思うとすごく寂しいです。
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時計館の殺人 (講談社ノベルス) 新書 – 1991/8/30
多くの死者の想いこもり、少女の亡霊が徘徊するという時計館。訪れた九人の男女を待ち受けるのは無差別殺人!? 悪夢の3日間の後、生き残る者は果たしているのか。――最終章80頁にわたって次々に解明されるめくるめく真相。これほど悽愴絢爛たるクライマックスを持つ本格ミステリが、かつてあっただろうか!?
- 本の長さ476ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1991/8/30
- ISBN-104061815504
- ISBN-13978-4061815506
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
多くの死者の想いこもり、少女の亡霊が徘徊するという時計館。訪れた九人の男女を待ち受けるのは無差別殺人。悪夢の三日間の後、生き残る者は果たしているのか。―最終章80頁にわたって次々に解明されるめくるめく真相。これほど悽愴絢爛たるクライマックスを持つ本格ミステリが、かつてあっただろうか。
内容(「MARC」データベースより)
多くの死者の想いがこもり、少女の亡霊が徘徊するという時計館。訪れた9人の男女を待ち受けるのは無差別殺人か? 悪夢の三日間の後、生き残る者は…。
著者について
1960年、京都に生まれる。京都大学教育学部卒。同大学院博士課程修了。京大推理小説研究会が生み出した本格推理の旋風児。デビュー作『十角館の殺人』に始まる一連の「館」シリーズが日本のミステリ界に与えた衝撃は測り知れないものがある。1990年に発表された『霧越邸殺人事件』(新潮社)が、週刊文春の90年度ミステリーベスト10の第1位に選ばれたことは、記憶に新しいところである。
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著者について
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1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院修了。’87年に『十角館の殺人』で作家デビュー。“新本格ムーヴメント”の嚆矢となる。’92 年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。“館シリーズ”と呼ばれる一連の長編は現代本格ミステリを牽引する人気シリーズとなった。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 迷路館の殺人 新装改訂版 (講談社文庫) (ISBN-13: 978-4062763974 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.0
星5つ中の4
71 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こっちにしました。改訂版じゃないけど、物語そのものは変わらんでしょうから。
相変わらずのやめられない止まらないで、文庫2冊分(しかも厚めの)の内容量にも関わらず
危うく一晩で読み終えるところでした。会社の休憩時間の読書用にとっておかないと・・・で、最終章でとめた。
《やや不満に感じたとこ》
・殺し方がワンパターン
アレで殴るだけだし(アレ使う深い意味はあったんだけど)。
十角館はバリエーションあって良かったよなーとか懐古。
・だいたいの犯人は中盤で絞れる
仲間の誰かが・・・なんて注意はらうべきデリケートな描写なし(と思いきや)。
・かなり終盤、こいつかあいつかのどっちかだろうってところで・・・
「え、まだ返しあるの?」もういいよ、どんでん返しゃいいってもんじゃないだろ?
あの少年が★ってだけでも十分な物語だよ・・・
と思いつつ最後読み進めて行ったら・・・ちと想像を絶する大仕掛。
注意払って読むべきは、作中の時刻に関する記述でちた・・・。
塔の大仕掛に関しては、感動すら覚えた。
色々あったけど、これで全部許す!とか。
結局何が物足りなかったかと言うと、真犯人の人物造形かな・・・。
もっと魅力的な人物に書けていたら良かったのに・・・ってことに尽きます。
あの機器のせいで、何かずっとおばぁちゃん?のイメージで読んでたし。
因みに、執拗なあの機器の描写、これはなんか通信機の類?とは疑ってました。
相変わらずのやめられない止まらないで、文庫2冊分(しかも厚めの)の内容量にも関わらず
危うく一晩で読み終えるところでした。会社の休憩時間の読書用にとっておかないと・・・で、最終章でとめた。
《やや不満に感じたとこ》
・殺し方がワンパターン
アレで殴るだけだし(アレ使う深い意味はあったんだけど)。
十角館はバリエーションあって良かったよなーとか懐古。
・だいたいの犯人は中盤で絞れる
仲間の誰かが・・・なんて注意はらうべきデリケートな描写なし(と思いきや)。
・かなり終盤、こいつかあいつかのどっちかだろうってところで・・・
「え、まだ返しあるの?」もういいよ、どんでん返しゃいいってもんじゃないだろ?
あの少年が★ってだけでも十分な物語だよ・・・
と思いつつ最後読み進めて行ったら・・・ちと想像を絶する大仕掛。
注意払って読むべきは、作中の時刻に関する記述でちた・・・。
塔の大仕掛に関しては、感動すら覚えた。
色々あったけど、これで全部許す!とか。
結局何が物足りなかったかと言うと、真犯人の人物造形かな・・・。
もっと魅力的な人物に書けていたら良かったのに・・・ってことに尽きます。
あの機器のせいで、何かずっとおばぁちゃん?のイメージで読んでたし。
因みに、執拗なあの機器の描写、これはなんか通信機の類?とは疑ってました。
2013年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作が館シリーズとしては変化球で、不満が残る作品でしたので、今作はレビュー評価も良かったので期待して読みました。 【良い点】 ○文章が読みやすく、続きが気になる構成になっている。 ○館の雰囲気が◎ ○ボリューム 【悪い点】 ○あまりに短時間に殺害され過ぎている印象 ○伏線が丁寧に示されているので、トリックと犯人に気づき易い ○散文詩の真相 ○相変わらずの秘密の抜け穴 綾辻作品のどんでん返し作品という触れ込みに惹かれて読み始めた館シリーズ、期待していた分今作はエピローグに向かってリアリティが感じられなくなってしまったのが残念でした。 また不思議な館とはいえ、毎度秘密の抜け穴が登場するのは、お約束とは言っても面白味を削がれてしまいます。 館シリーズはこれで卒業かもしれません。
ベスト1000レビュアー
Amazonで購入
同時期に書かれた「霧越亭殺人事件」とおそらく意図的に一部のキャラクターをダブらせているように思いました。
また、どちらの作品も人工的に構築された物語空間を舞台にしたミステリですが、最後の場面に描かれる館の姿の対照的な点など、両作品を併せて読むと読者の印象もまた変わってくるかと思います。
本書で使われる大トリックは、ミステリを読みなれた人なら道具立てをみて予想が容易くできる範囲かと思いますが、人物の出し入れの巧みと構成の妙で、それでもページをめくらせるリーダビリティを持っていると思います。
また、どちらの作品も人工的に構築された物語空間を舞台にしたミステリですが、最後の場面に描かれる館の姿の対照的な点など、両作品を併せて読むと読者の印象もまた変わってくるかと思います。
本書で使われる大トリックは、ミステリを読みなれた人なら道具立てをみて予想が容易くできる範囲かと思いますが、人物の出し入れの巧みと構成の妙で、それでもページをめくらせるリーダビリティを持っていると思います。
2012年3月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
トリックはともかく、犯人は消去法的にすぐにわかってしまうと思います。
ただ十角館と異なり、前提としてクローズドサークルになっていないので(犯人が鍵を持っていることが明らかになっている)、アンフェア感は無いです。
逆に言うと、十角館から叙述トリックを抜いただけの作品という印象も拭えません。
江南くんの懐中時計だけが外界を結ぶ重要な小道具だと認識しながら読み進めていたにも関わらず、それが入れ替わっていた箇所をすっかり読み逃していました。
ここをちゃんと拾えた人は、トリックも正確に看破できたのではないかと思います。
館のからくりに関してですが、これはもうルパン三世のアニメの世界ですね。
読み応えはありますが、個人的には苦笑・・・という感じでした。
エンターテインメントに走った作品という印象です。
ただ十角館と異なり、前提としてクローズドサークルになっていないので(犯人が鍵を持っていることが明らかになっている)、アンフェア感は無いです。
逆に言うと、十角館から叙述トリックを抜いただけの作品という印象も拭えません。
江南くんの懐中時計だけが外界を結ぶ重要な小道具だと認識しながら読み進めていたにも関わらず、それが入れ替わっていた箇所をすっかり読み逃していました。
ここをちゃんと拾えた人は、トリックも正確に看破できたのではないかと思います。
館のからくりに関してですが、これはもうルパン三世のアニメの世界ですね。
読み応えはありますが、個人的には苦笑・・・という感じでした。
エンターテインメントに走った作品という印象です。
2008年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
僕は推理小説を読んでる時に得られるドキドキ感が大好きだしソレを与えてくれる作家の先生
方にも敬意を表しているが、この『時計館の殺人』は世間で云われる評価をそのまま受け入れ
る気にはなれない作品だ。
確かにトリックも凄いし雰囲気作りも凝ってはいるが、この一冊からはあまりに人間性が感じ
られない。動機云々の事を指摘してるのではなく、単に思想の問題なのだ。
本格モノが好きな方には純粋に衝撃を求めてる人より、往々にしてその独自に醸し出される
ドラマや駆け引きが好きな人の方が多いと思うが、この著者の作品で云えば『水車館の殺人』
や『迷路館の殺人』などがそれに当たってミステリに対する溢れんばかりの情熱と過去の名作
に対する弛まない親愛の情が感じられる。しかし本作はあまりに自己主張が強い構成に加速さ
せられるように肝心の登場人物達まで自己主張だらけになっており、そこには人間的余裕が
皆無で結果として滲み出るようなドラマに行き着くまでの過程自体がないのだ。
故に存在するのは絶対的な仕掛けに行き着くまでの無機質なサスペンスになっており、いくら
ラストで度肝を抜く種明かしがあってもこれじゃあいただけなかったりするんだな。
でも綾辻という存在、そのひとつの存在が達成であり代表であることは間違いなく事実なんだけど。
方にも敬意を表しているが、この『時計館の殺人』は世間で云われる評価をそのまま受け入れ
る気にはなれない作品だ。
確かにトリックも凄いし雰囲気作りも凝ってはいるが、この一冊からはあまりに人間性が感じ
られない。動機云々の事を指摘してるのではなく、単に思想の問題なのだ。
本格モノが好きな方には純粋に衝撃を求めてる人より、往々にしてその独自に醸し出される
ドラマや駆け引きが好きな人の方が多いと思うが、この著者の作品で云えば『水車館の殺人』
や『迷路館の殺人』などがそれに当たってミステリに対する溢れんばかりの情熱と過去の名作
に対する弛まない親愛の情が感じられる。しかし本作はあまりに自己主張が強い構成に加速さ
せられるように肝心の登場人物達まで自己主張だらけになっており、そこには人間的余裕が
皆無で結果として滲み出るようなドラマに行き着くまでの過程自体がないのだ。
故に存在するのは絶対的な仕掛けに行き着くまでの無機質なサスペンスになっており、いくら
ラストで度肝を抜く種明かしがあってもこれじゃあいただけなかったりするんだな。
でも綾辻という存在、そのひとつの存在が達成であり代表であることは間違いなく事実なんだけど。