春の庭 (日本語) ハードカバー – 2014/7/28
柴崎 友香
(著)
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本の長さ140ページ
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言語日本語
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出版社文藝春秋
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発売日2014/7/28
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ISBN-104163901019
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ISBN-13978-4163901015
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2014/7/28)
- 発売日 : 2014/7/28
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 140ページ
- ISBN-10 : 4163901019
- ISBN-13 : 978-4163901015
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 174,460位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 49位芥川賞受賞(150回-)作家の本
- - 5,833位日本文学
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.6
星5つ中の3.6
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年7月29日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
第151回芥川賞受賞作という事で初めて柴崎氏の作品を読みました。 文章が美しく読みやすいです。また、基本ストーリーよりも情景に訴えかけてくる文章になっているので、面白さを求めて読んでしまうとニーズに合わないと思います。天気の良い日にぼーっとしながら公園で文章から連想される風景を味わいながら読む、といった所でしょうか。ストーリー自体は起承転結がある訳でなく、淡々と進んで行きますので、単純に文章を読み味わいたい方にお勧めです。
役に立った
2015年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
正直、結末部分に疑問を残してその解決の糸口をここに求めたのですが、皆さんのレビューを読んでみて何だか著者を応援したくなってきました。
私は著者のデビュー作「きょうのできごと」で描かれた「日常」が好きでした。そして、ここに「きょうのできごと」にあったものとは別の世代の「きょうのできごと」を見つけることができました。
いまでこそ日常を描くことが「普通」となってしまいましたが、それでもなお「日常」を描き続けること。それが日常なのではないか。そんな気がします。
そして、最後のストーリー展開もそういうことなんじゃないかという答えを得ました。
辺りが寝静まった頃、ふと窓を開けたと時に入ってくる夜の匂い。それが好きな人なら楽しめる作品。
私は著者のデビュー作「きょうのできごと」で描かれた「日常」が好きでした。そして、ここに「きょうのできごと」にあったものとは別の世代の「きょうのできごと」を見つけることができました。
いまでこそ日常を描くことが「普通」となってしまいましたが、それでもなお「日常」を描き続けること。それが日常なのではないか。そんな気がします。
そして、最後のストーリー展開もそういうことなんじゃないかという答えを得ました。
辺りが寝静まった頃、ふと窓を開けたと時に入ってくる夜の匂い。それが好きな人なら楽しめる作品。
2014年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さらさらと読めてしまうのは柴崎さんが確かな筆力を持っているからだろうけど、海棠の花を知らなければ、この匂いたつような春の庭を楽しむことはできないのだろう。
登場人物に大きな動きはない。あるとしたら、西さんが流血しながら風呂場にたどり着くシーンくらいで、ここがクライマックスでも良かった。慣れない土地で暮らす若い母親の寂しさや悲しみ描き出しながら、春の庭をその背景に置くこともできたはずだ。
しかし、そんな陳腐なストーリーにしなくても、筆者は、この庭とアパートを行き来する人々を時空を超えて描き出すことができる。おそらく、人の心象風景とはそういうもので、何かを媒介にして思いは時と空間を自由に超えていくことができる。
その意図は全ての芥川賞の選者にも必ずしも理解された訳ではないが、それもやはり、さらさらと読んでしまえば何も残らないかもしれない、と思った。
登場人物に大きな動きはない。あるとしたら、西さんが流血しながら風呂場にたどり着くシーンくらいで、ここがクライマックスでも良かった。慣れない土地で暮らす若い母親の寂しさや悲しみ描き出しながら、春の庭をその背景に置くこともできたはずだ。
しかし、そんな陳腐なストーリーにしなくても、筆者は、この庭とアパートを行き来する人々を時空を超えて描き出すことができる。おそらく、人の心象風景とはそういうもので、何かを媒介にして思いは時と空間を自由に超えていくことができる。
その意図は全ての芥川賞の選者にも必ずしも理解された訳ではないが、それもやはり、さらさらと読んでしまえば何も残らないかもしれない、と思った。
2017年7月17日に日本でレビュー済み
始終、静かな物語だった。
西さんは少しだけエキセントリックだけど、それでもでてくる人皆、どこにでもいそうな人。
本当に最後まで何も事件という事件が起こらず(森尾さん宅にお呼ばれ時の西さんの負傷、あれが事件とするなら事件かな。)西さんが水色の家に執着する理由も、実は…みたいなドッキリが隠されてるのかとも思ったけど、アッサリ終わっちゃった。
私も古い家の佇まいに惹かれることあるから、西さんの気持ちもわかる。水色の家、もし実際あるのなら見てみたいし、太郎みたいに侵入してみたい。こういう何も起こらない系は割と好物な方だし、ただ何だか個人的に文体が好みでなかった。もっと静謐さを漂わせてくれると、何度も繰り返し読みたい本になったかも。個人的に、惜しい。
西さんは少しだけエキセントリックだけど、それでもでてくる人皆、どこにでもいそうな人。
本当に最後まで何も事件という事件が起こらず(森尾さん宅にお呼ばれ時の西さんの負傷、あれが事件とするなら事件かな。)西さんが水色の家に執着する理由も、実は…みたいなドッキリが隠されてるのかとも思ったけど、アッサリ終わっちゃった。
私も古い家の佇まいに惹かれることあるから、西さんの気持ちもわかる。水色の家、もし実際あるのなら見てみたいし、太郎みたいに侵入してみたい。こういう何も起こらない系は割と好物な方だし、ただ何だか個人的に文体が好みでなかった。もっと静謐さを漂わせてくれると、何度も繰り返し読みたい本になったかも。個人的に、惜しい。