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映画 日本国憲法 [DVD] (<DVD>) 大型本 – 2005/5/20

5つ星のうち 3.9 14件のカスタマーレビュー

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商品の説明

著者からのコメント

[監督から] ジャン・ユンカーマン
 憲法改正は、本来、その国独自の問題である。しかし現時点における改憲は、いやおうなく他の二つの現実と結びついてくる。一つは日米同盟。もう一つは日本とアジア諸国との関係である。改憲論者は「集団的自衛」といった、あいまいで穏便な言葉を使う。日本は「普通の国家」に生まれ変わるべきだと主張する。しかし、彼らが望んでいるのは、日本がふたたび戦争を行えるようになることだ。そして、取るに足らないような口実をでっちあげて頻繁に戦争に走り(アメリカ人である私にとっては慙愧に耐えない現実だが)、悲劇的な結末を招くアメリカと足並みを揃えて戦うことなのである。
 この映画の製作過程で私たちはいくつかの国を旅した。そして、とくに香港とソウルで、歴史が今なおいかにダイナミックに生き、流れ続けているかを知った。戦争は60年前に終わったかもしれない。しかし、人々の戦争体験は生き続けている。日本の「世界市民の一員としての責任」を説く政治家たちが、一方では自国の歴史と向き合い、自分たちの先輩が遂行した戦争の責任を引き受けることを拒絶する。そうした論理は永田町では通用するかもしれないが、近隣国家に対しては意味をもたない。戦争の悲劇と、それを忘れない義務は、条約や時間によってケジメがつくものではないし、終わるものでもない。
 歴史の活力には別の面もある。歴史は歩み続け、時の流れはどんどん戦争から遠ざかる。しかし流れゆく先には、紛争の平和的な解決や人権の拡大、つまり日本国憲法の精神があるはずだ。日本国憲法は、それが公布された時点では先駆的な文書であったし、私たちが今回の取材で再確認したように、今も世界中の人々が求めてやまない理想を示している。日本にとって、この時期にそれを捨てることは、歴史の潮流に逆らう行為だ。
 私が初めて日本を訪れたのは1969年のことである。その頃、ベトナムのジャングルでは50万人以上のアメリカ兵が戦っていた。私は16歳だった。当時のアメリカには徴兵制があったから、いずれは自分も不当で無節操な戦争に参加しなければならないという不安を感じていた。日本の平和憲法は、アメリカにあふれ返る軍国主義と明確な対照を成す、悟りと知恵の極致のように思えた。そのことが、日本にいるといつもやすらぎを感じられた理由の一つであろうし、私が長い間、日本に住み、日本で子供たちを育てようと決めた大きな理由ともなっている。将来、私の子供たちが、平和憲法をもつ国で子供を育てる道を選択できなくなるかもしれないと考えると、恐ろしくてならない。
 平和憲法と、それに守られている人権は、空気のようなものである。私たちはそれらを当然のものと感じ、ことさら考えてみることがない。現在の改憲論議は、私たちに憲法の意味をふたたび気づかせてくれる。日本に住み、日本で働き、日本で家族を育んでいるすべての人にとって、それがなぜ、どのようにして書かれたのか、そしてどうすればその精神を守り、広げていけるかを考えるよい契機となる。
 憲法を再検討し、評価し直す作業は、社会にとって健全で意味のある試みだ。そのプロセスにおいては、沖縄県辺野古の活動が励ましとなるだろう。沖縄にはすでに38もの米軍基地が存在するのに、この地でさらに海上ヘリポートの建設が計画されている。しかしこの小さな村の人たちは、9年もの間、アメリカ軍と日本政府の権力と対峙し、一歩も退かず、戦争に対して「ノー」を唱え続けてきた。世界のなかの日本国憲法は、そこに存在している。


[製作ノートから] 山上徹二郎(プロデューサー)
 この『映画 日本国憲法』は、2002年に製作した『チョムスキー9.11』の続編という位置づけで企画しました。
 2001年の9.11同時多発テロを受けて始まった、アメリカの孤独で強引な他国への武力行使と、それをチャンスと捉えアメリカに追随して早々に自衛隊の海外派兵へ踏み出した日本政府のやり方に、強い怒りとともに脱力感を感じていました。アメリカの一国主義が、世界中にテロを広げるのではないか。日本はこのまま憲法改正へと進み、軍事大国化への歯止めがなくなるのではないか。当たり前のように思っていた平和を志向する社会的な意志が、一挙に崩れ始めたように思いました。
 そうした中で、今私に何ができるのか、という問いから始めました。一人の個人として声を上げる。そして、個人としてだけでなく自分が属している社会、例えば地域や職場や職業という意味ですが、そこで出来ることを探す。映画プロデューサーである私にとって、それは映画を作ることでした。
 この映画で伝えたかったのは、知識や情報ではありません。映画の中で、明快な意志をもって発言する知識人たちの態度に、連帯という言葉を思い出してほしいと思いました。それは、この映画製作を通して私自身が脱力感から抜け出すきっかけとなったものでもありました。平和を守ろうと行動する人たちを支え勇気づけるのは、何よりも人々の連帯感だと思っています。

出版社からのコメント

Review『映画日本国憲法』静かに語る言葉の力
伊藤真(伊藤塾塾長/法学館憲法研究所所長)

日本人のほとんどは、憲法のことを「自分たちが守らなければならない、一番重要かつ基本的な法律」ぐらいに思っています。しかし、憲法は私たちが守るべきものではなく、私たちが国に押しつけて守らせるべきものです。法律とは力の向きが正反対です。その憲法の本質を知っていると、いまメディアをにぎわしている改憲論議のいろいろな意図が見えてきます。

 それを、すばらしくわかりやすく解きあかした映画を観ました。ジャン・ユンカーマン監督の『映画 日本国憲法』です。十二人の識者へのインタビューというシンプルな構成ですが、日本国憲法の成り立ちやアメリカとの関係、アジアにおける日本の役割などの問題の輪郭が、はっきりと見えるようになります。
「日本国憲法」というタイトルではありますが、アメリカ人の監督が、日本の憲法九条を通じて、アジアと沖縄の視点から、これからの日本と世界の、目ざすべきあり方を描きあげた作品でもあります。

この外側からの視点による構成が、改憲問題を、たんなる国内の政治問題の一つとしてとらえがちな私たちの意識に、喝を入れてくれます。九条はけっして国内問題ではなく、世界に絶大な影響を与える地球レベルの問題であることを、この映画は改めて実感させてくれます。
 平和の問題となると、人はこわだか声高になりがちです。平和や人権のように、誰もが重要だと思っているけれど、その具体的な方策が見いだしにくい抽象概念を扱うときには、どうしても大きな声で叫んでしまいがちです。ですが、この映画は大きな声を出すわけでもなく、派手な演出があるわけでもありません。にもかかわらず、その伝える力は絶大です。

この映画のように静かに語り、言葉の持つ力強さ、語る人間の持つ信念の力によって、観る者に大きな感銘を与えることもできるのだと、改めて感心しました。これが作り物ではない、ドキュメンタリーの強さなのでしょう。 
一つひとつのインタビューの向こうにある出演者の想いに、イマジネーションの射程を広げると、さらに興味がわきます。押しつけたと言われるアメリカ人の側から、日本国憲法制定の経緯を聞く。近時の中国や韓国の反日運動を意識しながら、アジアから見た九条への期待を聞く。それにより、私の思考のフィールドは一気に広がりました。

登場する十二人の発言の根底に一貫するのは、「現実を直視している」ことです。憲法や平和というと、すぐに理想や夢をロマンチックに語っているように思いがちですが、登場人物はみな、あくまでも冷静に現実を見据え、九条の存在意義を語っています。

私も、「積極的非暴力平和主義」という九条の理念をとても重視していますが、その重要性を訴えるだけでは足りません。いまなぜ、このタイミングで九条の改憲論議がわき起こってきているのか、その現実的な意味を常に意識しないと、判断を誤ります。九条を改めるとは、「国防のため」でも「国際貢献のため」でも「普通の国」になることでもなく、あくまでも、アメリカの国際軍事戦略の中に、日本の「軍隊」を位置づけることです。それによって、私たちの現在の生活は確実に大きく変わります。

私たちにいま必要なのは、国際貢献、人道支援、国防、安全保障、普通の国、といった抽象的で大きな言葉に惑わされることなく、自分の生活に引き寄せて、具体的に、憲法や九条の問題を考えることです。
「自分たちには直接関係ないことだから、別に自衛隊が軍隊になってもいいじゃない」とか、「やっぱり押しつけられた憲法なんかいやだよね」とか、「攻められたらどうするの」といったありがちな意見に対して、自分の言葉で何かを言えるようになることは、じつはとても心地よい、しかし難しいことです。その手助けとなるように、今度出版した『高校生からわかる 日本国憲法の論点』では、護憲・改憲の立場を問わず、憲法についてまず知っておかなければいけないことを解説しています。子どもから大人まで国民一人ひとりが、憲法を自分の問題として考えるきっかけになってほしい、そんな願いをこめて書きました。

私は、憲法九条を持つ国に生まれた者として、いま何をすべきか、自分に問いかけます。最近の多くの護憲集会では、「九条改悪阻止」がテーマとなっていますが、私は、九条を護ることだけで満足してはいけないと思っています。いまの憲法の価値を、日々の生活の中でもしっかりと主張し、憲法を実践していくこと。憲法を私たちの生活の中に浸透させる努力は、永遠に求められているのだと思います。だから私は、「改憲派」でもなく「護憲派」でもなく、「立憲派」です。
映画の登場人物たちのように、私も「言葉と信念の力」をもって、憲法の語り部としての役割を果たしていくことにします。

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登録情報

  • 大型本
  • 出版社: トランスビュー (2005/5/20)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4901510320
  • ISBN-13: 978-4901510325
  • 発売日: 2005/5/20
  • 梱包サイズ: 19 x 14 x 1.5 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9 14件のカスタマーレビュー
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2015年3月9日
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2015年8月19日
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2014年5月21日
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2017年5月3日
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2005年5月30日
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2005年10月30日
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2013年6月23日
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