※若干ネタバレがあります。
この作品単体で見ると、話の構成自体は「ぼくらのウォーゲーム」などと大して変わりません。
太一とヤマト、オメガモンをメインに、電脳空間に出現した悪性デジモンを退治するという流れです。
それに加え、今回は「大人になるとデジモンとのパートナー関係が解消される」という設定が主軸となり、
太一たちとパートナーデジモンの人間ドラマが展開されるというストーリーになっています。
問題なのは、上記の「大人になると~」という設定が、前作02の設定と明らかに矛盾する点です。
02最終話には当時デジアド制作陣が当時の少年たちに込めた想いが凝縮されていますが、
その設定やメッセージが全く踏襲されていません。
大人でありながら最後にパートナーデジモンと出会えた及川悠紀夫とは何だったのか?、
「選ばれし子ども」は特別な存在ではなく、誰の心にもデジモンと出会える可能性が
秘められているというメッセージはどこへいってしまったのか?
今作単体で見れば、人間ドラマあり、バトルシーンあり、過去作のオマージュありと、
これから公開される映画のクオリティにも期待が持てる☆4前後の出来です。
しかし無印シリーズ完結編というにはあまりにお粗末ということで☆1としました。
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