アッパレが名作である理由は泣ける、感動できるという安いものではない。
まずは時代背景、設定をしっかり掘り下げていてその時代を堪能できる。制作側はしっかり学んで映画を作っているんだろうなと思える。
映画オリジナルキャラクターも時代背景をしっかり活かし作られているので、又兵衛、殿様、家臣たちの性格などがまた引き込まれる要素になっている。敵は敵で魅力的!ここもしっかり戦国っぽさが出ている。
また、未来から来た野原一家と未来のことが信じられない戦国の人々の会話や反応も見ていて面白い!この映画は細かい演出でしっかり映画に入り込めるから名作なのだと思う。音楽も場面場面でいい音楽が流れるので心地よい。
また、近年の映画は基本野原一家、防衛隊、3ヒーローが活躍することが多いが、オリキャラがしっかり最後まで活躍するのも魅力的だなと思う。
この時代のクレしん映画は「さあ感動させるぞ!」みたいなわざとらしさがないからくどくなく良いんだと思う。ケツだけ爆弾なんかはくどすぎて「うえぇ…」ってなるほどだった。
又兵衛の明朝の戦前の出陣シーンは緊張感があるし、それを聞いたしんのすけの無邪気な反応と対するみさえ、ひろしの涙、これは大人はどうなるか知ってるから泣いてしまう。というような感情の違いなど、この映画は登場人物一人一人の感情の違いが楽しめるのも魅力の一つ。
あとはやはり感動!悲しくて泣くという安いものではなく、又兵衛、簾姫と野原一家の様々なエピソードとキャラクターの人間性、「お前逃げるのか?」には大将の心一つで悲惨なことが起こるというメッセージ、「あんたは惜しい!」、敵にここまで言わせる人間がどれほどいるだろうか。など、様々な演出や感動の積み重なりがあり、最後の演出で全てを昇華させた。
長くなってしまいましたが、まだまだ言い足りないですがこの辺で。
何度も見たくなる作品です!

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