この作品に関してはコミックス待ちをして読んでいるので、7巻発売、待ち遠しかった。
この7巻では、序章でついに清十郎が清十郎になったいきさつが描かれている。そして本編(2014年10月号掲載分から2015年4月号掲載分まで)では、清十郎と菊乃の恋愛駆け引きをベースに置きながら、弟の一馬がらみの話、男女同権と言いながらも実際はそうではないことに苦しむこの時代の女性の話、清十郎が巻き込まれた事件の話、楡大尉の話、そしてまた出てきた長州の桐生がらみの話など、たくさんの物語が詰め込まれている。
根底にあるのは男女の恋愛話なのだが、時代背景が織り込まれていることと、清十郎の過去の闇がらみで話はどんどん展開し、7巻になってもネタが尽きることはなく、内容も飽きることなくどんどん引き込まれていくこの作品。これからこの二人はどうなるのか。清十郎の過去がらみもあるのでハッピーな展開のまま行くのかどうか全く読めないが、この先を楽しみにしている。
同時収録の短編「最後に笑う者が勝つ」、主人公の女性「ハジメ」のキャラクターに惹かれるものがあった。これが長編だったら、ハジメの性格がどうしてこうなっていったのかについても描かれていただろうし、ぜひ知りたいなと思った。
「侍魂」4ページも収録。
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