Amazonのセールで上位に来ていて、タイトルにも惹かれてなんとなく買ってみた本です。著者の作品を読むのは『ぼくは勉強ができない』以来でした。
ある2組の親子が、結婚をきっかけに東京郊外の一軒家に移り住んだところから物語は始まります。最初は絵に描いたような幸せな家庭の暮らしだったのが、長男の突然の死によって歯車が狂い、母はアルコール依存症になってしまい、、、というストーリーです。その後、家族はどのように暮らし、考え、互いに向き合ってきたのか。子供たちそれぞれの視点で物語が語られます。
子どもたちの語りが、それぞれ性格に合った表現に感じられ、惹き込まれました。長女として家族を支えなければと責任感の強いしっかり者の真澄、血がつながっていない母親の愛情を過剰なほどに求めてしまう甘えたがり(だった?)創太、唯一両親と血のつながりがある天真爛漫な千絵、と性格は全くバラバラです。それぞれの個性がよく描かれていると思います。そして、その語りの中で、思わずはっとする表現が何度も出てきます。たとえば、僕は千絵のこの表現が特に印象に残りました。「あたしは、これまで学んで来たことを確認する。満ち溢れた愛情は、人の幸せのために必ずしも正しく作用する訳ではないという、そのことを。我家は、満ち溢れた愛情の取り扱いに苦心する人々の集まりなのだ」。「愛情の取り扱いに苦心する」なんて、真理をついているというか、深さを感じます。
全般的に暗いトーンで物語は進みますが、最後はハッピーエンドで安心しました。著者の他の作品をもっと読んでみたいと思える小説となりました。
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明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち (幻冬舎文庫) Kindle版
| 価格 | 新品 | 中古品 |
ひとつの家族となるべく、東京郊外の一軒家に移り住んだ二組の親子。それは幸せな人生作りの、完璧な再出発かと思われた。しかし、落雷とともに訪れた長男の死をきっかけに、母がアルコール依存症となり、一家の姿は激変する。「人生よ、私を楽しませてくれてありがとう」。絶望から再生した温かい家族たちが語りだす、喪失から始まる愛惜の物語。
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日2015/8/5
- ファイルサイズ2657 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ひとつの家族となるべく、東京郊外の一軒家に移り住んだ二組の親子。澄生と真澄の兄妹に創太が弟として加わり、さらにその後、千絵が生まれる。それは、幸せな人生作りの、完璧な再出発かと思われた。しかし、落雷とともに訪れた“ある死”をきっかけに、澄川家の姿は一変する。母がアルコール依存症となり、家族は散り散りに行き場を失うが―。突飛で、愉快で、愚かで、たまらなく温かい家族が語りだす。愛惜のモノローグ、傑作長篇小説。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山田/詠美
1959年、東京都生まれ。85年「ベッドタイムアイズ」で第22回文藝賞を受賞しデビュー。87年「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」で第97回直木三十五賞、89年「風葬の教室」で第17回平林たい子文学賞、91年「トラッシュ」で第30回女流文学賞、96年「アニマル・ロジック」で第24回泉鏡花文学賞、2000年「A2Z」で第52回読売文学賞、05年「風味絶佳」で第41回谷崎潤一郎賞、12年「ジェントルマン」で第65回野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
1959年、東京都生まれ。85年「ベッドタイムアイズ」で第22回文藝賞を受賞しデビュー。87年「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」で第97回直木三十五賞、89年「風葬の教室」で第17回平林たい子文学賞、91年「トラッシュ」で第30回女流文学賞、96年「アニマル・ロジック」で第24回泉鏡花文学賞、2000年「A2Z」で第52回読売文学賞、05年「風味絶佳」で第41回谷崎潤一郎賞、12年「ジェントルマン」で第65回野間文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者について
登録情報
- ASIN : B014GTN9ZS
- 出版社 : 幻冬舎 (2015/8/5)
- 発売日 : 2015/8/5
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 2657 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 208ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 130,633位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 1,104位幻冬舎文庫
- - 3,224位日本文学研究
- - 3,451位評論・文学研究 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959(昭和34)年、東京生れ。明治大学文学部中退。’85年『ベッドタイムアイズ』で文藝賞受賞。同作品は芥川賞候補にもなり、衝撃的なデビューを 飾る。’87年には『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』で直木賞受賞。さらに、’89(平成元)年『風葬の教室』で平林たい子文学賞、’91年 『トラッシュ』で女流文学賞、’96年『アニマル・ロジック』で泉鏡花文学賞、2000年『A2Z』で読売文学賞、’05年『風味絶佳』で谷崎潤一郎賞を 受賞する(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 熱血ポンちゃん膝栗毛 (ISBN-13: 978-4101036243)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年8月12日に日本でレビュー済み
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16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『放課後のキーノート』もそうですが、本作もティーンが安心して読める一冊でした。家族の物語です。
物語の陰の主人公ともいえる澄生は、実に山田詠美的な大人びたヒーロー。若くして非業の死を遂げる彼は、残された家族の頭上に否が応にも深く大きな陰を落とし続けるのでした。最も顕著に現れてしまうのが最愛の息子の死という現実を受け入れられずにアル中となる母でした。まごうことなき悲劇ですが、きょうだいのうちの誰かを偏愛する母親というのは、極端でなければ家族のごく一般的なテーマだなと共感できました。平等ではない。
ゆるやかに奏でられる音楽のような物語だと読み進めていたのですが、最後の1ページで私は大きな衝撃を受けました。すべからく「死」とはつづきを失くすこと。生きることに長けた美しき生き物、澄生ゆえ「死」の悲しみや無念さが強く喚起され、読了後、ながくながく尾を引く物語となりました。心にじわじわくる傑作です。
物語の陰の主人公ともいえる澄生は、実に山田詠美的な大人びたヒーロー。若くして非業の死を遂げる彼は、残された家族の頭上に否が応にも深く大きな陰を落とし続けるのでした。最も顕著に現れてしまうのが最愛の息子の死という現実を受け入れられずにアル中となる母でした。まごうことなき悲劇ですが、きょうだいのうちの誰かを偏愛する母親というのは、極端でなければ家族のごく一般的なテーマだなと共感できました。平等ではない。
ゆるやかに奏でられる音楽のような物語だと読み進めていたのですが、最後の1ページで私は大きな衝撃を受けました。すべからく「死」とはつづきを失くすこと。生きることに長けた美しき生き物、澄生ゆえ「死」の悲しみや無念さが強く喚起され、読了後、ながくながく尾を引く物語となりました。心にじわじわくる傑作です。
2020年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
誰よりも愛する人の死、どうでもいい人の死、死んで欲しい人の死。「死」をどう受け止め、残された人間としてどう生きるか。心に残る言葉もあちこちに登場する、いい本でした。
2013年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ひさしぶりに山田詠美がいい!
はじけてる
言葉が生き生きと飛び交ってる
あのぐいぐい感が戻ってきてる
ボンちゃんではなくて正攻法で
どの登場人物にも憑依して
息つく暇ないほどにこころに迫る
バツイチどおしの再婚
しかも多感なお年頃のコブ付きどおしと来てる
でも子供たちのねちねちしたいがみあいでもなく
悩みごととも異なり
それは、意外なアクシデントから
家族それぞれの心に闇が根付き、
少しずつ足並みは狂い始める
長男の死が招く母の喪失
あまりに深かった彼女の愛ゆえに
弟妹たちは虚脱感というか逃げ場を失った思いに苛まれる
誰も彼女の空白を埋められない
でも彼らは-父親も含めて
ひたすら優しい、哀しい
血のつながりはなくても
大切なものを守り育むことに
試行錯誤し、傷つき、時を重ねる
それぞれの成長とともに
いつしか本物以上の家族の繋がりができて
互いを冷静に思いやる心の余裕も生まれる
母を責めずに、自分の足でしっかり踏みしめ前を向く
ラストの爽快は涙を堪えられない
はじけてる
言葉が生き生きと飛び交ってる
あのぐいぐい感が戻ってきてる
ボンちゃんではなくて正攻法で
どの登場人物にも憑依して
息つく暇ないほどにこころに迫る
バツイチどおしの再婚
しかも多感なお年頃のコブ付きどおしと来てる
でも子供たちのねちねちしたいがみあいでもなく
悩みごととも異なり
それは、意外なアクシデントから
家族それぞれの心に闇が根付き、
少しずつ足並みは狂い始める
長男の死が招く母の喪失
あまりに深かった彼女の愛ゆえに
弟妹たちは虚脱感というか逃げ場を失った思いに苛まれる
誰も彼女の空白を埋められない
でも彼らは-父親も含めて
ひたすら優しい、哀しい
血のつながりはなくても
大切なものを守り育むことに
試行錯誤し、傷つき、時を重ねる
それぞれの成長とともに
いつしか本物以上の家族の繋がりができて
互いを冷静に思いやる心の余裕も生まれる
母を責めずに、自分の足でしっかり踏みしめ前を向く
ラストの爽快は涙を堪えられない





