所司七段のこの「早わかり」シリーズ全般にいえることだが、見開き2ページの右側で本筋の定跡を数手ずつ進め(大きな図版ひとつ)、左側において局面ごとの分岐の変化を記していく(小さな図版が3つ)構成は、とても見やすく、わかりやすい。
第1章。先手の向かい飛車 対 後手の三間飛車。 第2章。相向かい飛車。第3章。相三間飛車。第4章。先手の三間飛車 対 後手の向かい飛車。第5章。先手の角道オープン四間飛車 対 後手の向かい飛車および四間飛車。第6章。先手の中飛車 対 後手の三間飛車。 第7章。先手の中飛車 対 後手の向かい飛車。
単純にいって、飛車を振る位置の組み合わせによって16とおりあるわけで、すべての形を網羅することはできない。「広く浅く」はやむをえないが、通して読めば、相振り飛車の基本というか、コツは掴めると思う。
囲いは、早めの3筋歩交換に対しては矢倉、そのほかは美濃がほとんど。あとは金無双がすこし。
穴熊については、「こういう指し方もある。」とあるだけで、詳しい記述はない。
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