- 単行本: 552ページ
- 出版社: 集英社インターナショナル (2016/2/26)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4797672617
- ISBN-13: 978-4797672619
- 発売日: 2016/2/26
- 梱包サイズ: 19.5 x 14.4 x 4.6 cm
- おすすめ度: 16件のカスタマーレビュー
- Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 313,907位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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商品の説明
内容紹介
夏目漱石、森鷗外、斎藤緑雨、坪内逍遥…そして上田万年。言葉で国を作ろうと明治を駆けた男たちがいた。
明治維新を迎え「江戸」が「東京」となった後も、それを「とうきやう」とか「とうけい」と様々に呼ぶ人がいた。明治にはまだ「日本語」はなかったのである。「日本語(標準語)」を作ることこそが国(国家という意識)を作ることであるーー近代言語学を初めて日本に導入すると同時に、標準語の制定や仮名遣いの統一などを通じて「近代日本語」の成立にきわめて大きな役割を果たした国語学者・上田万年とその時代を描く。
上田万年の一生は明治とともに始まった。同年生まれに夏目漱石・正岡子規・幸田露伴・尾崎紅葉らがいる。弟子には 「広辞苑」の新村出、橋本進吉。皆、言葉で国を作ろうとした男たちだ。
いまからわずか100年前の明治には「日本語」はまだなく、全国で共通に通じる言葉がないならいっそ公用語を英語にしてしまえという議論さえ真面目になされていた。
そんな中、「言文一致」という新しい試みが始まった。落語の速記を参考にして二葉亭四迷が「浮雲」を書き、漱石が「吾輩は猫である」というまったく新しい日本語の小説を書いた……そして、その背後には上田万年という一人の男がいたのである。
表記や発音の統一、そして出版、流通、教育、娯楽、軍事まで、現在私たちが話している日本語はいかにして「作られた」のかを俯瞰したノンフィクション。
嵐山光三郎さん推薦!
「もうひとつの明治維新史」
大岡玲さん推薦!
「漱石の『日本語』は上田万年の『日本語』だった! 近代日本語の『故郷』を縦横無尽に描ききった著者に、心からの敬意を表したい 」
(「もくじ」より)
第1章 明治初期の日本語事情
第2章 万年の同世代人と教育制度
第3章 日本語をどう書くか
第4章 万年、学びのとき
第5章 本を、あまねく全国へ
第6章 言語が国を作る
第7章 落語と言文一致
第8章 日本語改良への第一歩
第9章 国語会議
第10章 文人たちの大論争
第11章 言文一致への道
第12章 教科書国定の困難
第13章 徴兵と日本語
第14章 緑雨の死と漱石の新しい文学
第15章 万年万歳 万年消沈
第16章 唱歌の誕生
第17章 万年のその後
著者略歴
山口謠司(やまぐち ようじ)
大東文化大学准教授。大東文化大学文学部卒業後、同大学院、フランス国立高等研究院人文科学研究所大学院に学ぶ。ケンブリッジ大学東洋学部共同研究員などを経て、現職。専門は中国および日本の文献学。『ん 日本語最後の謎に挑む』(新潮新書)、『てんてん 日本語究極の謎に迫る』(角川選書)、『となりの漱石』(ディスカヴァー携書)など著書多数。
内容(「BOOK」データベースより)
明治維新を迎え「江戸」が「東京」となった後も、それを「とうきやう」とか「とうけい」と様々に呼ぶ人がいた。明治にはまだ「日本語」はなかったのである。「日本語(標準語)」を作ることこそが国(国家という意識)を作ることである―近代言語学を初めて日本に導入すると同時に、標準語の制定や仮名遣いの統一などを通じて「近代日本語」の成立にきわめて大きな役割を果たした国語学者・上田万年とその時代を描く。
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