私たち日本人にとって外国語と言えば、英語や中国語などが代表的なものでしょうか。しかし、外国人の視点に立ってみると、日本語も立派な外国語なのです。そんな「外国語としての日本語」を話す外国人を見ると、「こんな特殊な言語をよく覚えたなー」という感想を持つ人も多いのではないでしょうか。では、本当に日本語はそこまで特殊な言語なのでしょうか。この本を読むと部分的には(ひらがな、カタカナ、漢字交じり表記など)、特殊だと思うでしょうが、それ以外によっぽど特殊な言語だとは思わなくなるくなるでしょう。そのような日本語ネイティブにはない、新たな視点を与えてくれる本です。
上記のような内容はタイトルにあるように「日本語という外国語」の紹介と合致しているのですが、後半になると日本語教育の色が強くなってくる印象です。読者層がおそらく日本語教育に携わっている人が多いので、狙ってそうしているのかもしれませんが、後半はタイトルと離れていくなーという印象を持ちました。
これから日本語教育に携わる人にとって、面白くためになる本だと思います(前述の通り、日本語教育についても色濃く書かれているので)。ただし、文法を教えるための本、という位置付けではないので文法を学びたい人にはオススメしません。
- 新書: 256ページ
- 出版社: 講談社 (2009/8/19)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 406288013X
- ISBN-13: 978-4062880138
- 発売日: 2009/8/19
- 梱包サイズ: 17.4 x 11 x 1.4 cm
- おすすめ度: 24件のカスタマーレビュー
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