「私の『戦場』での経験と『大学』での研究の成果を生かして、今、話題になっている『集団的自衛権』の問題について、一冊で丸ごと解説してしまおうというもの(pp.4-5)」。
特に重要な指摘だと感じた点をふたつ。
1 「軍法」を欠如したまま自衛隊を海外に派遣することの危険(ただし、著者は「軍法」を作れとは言っていない)。
2 核兵器をも超えるような大殺戮を生む国民の「熱狂」の危険(ルワンダ内戦の例が挙げられている)。
気になった点みっつ。
1 全体の構成がバラバラ(先に読んだ『新国防論』もそうだったので、これは著者のスタイルなのかもしれない)。一例をあげると、
「そもそも安部政権は、何のために集団的自衛権の行使容認が必要だと言っているのか?(p.102)」
の読み解きとして、安保法制懇報告書の紹介があり(pp.102-106)、そのまま続くかと思いきや、間にさまざまな話題がはさまれたあとで、
「さてここからは、引き続き、日本の集団的自衛権行使容認騒動の続きの話を(p.148)」
と話題を戻す。ここは続けてほしいところだ。
2 「紛争屋」としての経験に寄りかかった叙述が散見される(著者の活動自体は高く評価するが)。例えば
「私がアフガニスタンで見たアメリカとNATO加盟国との関係は……と感じられるものでした(p.113)」
「私が対テロ戦の戦場で見たアメリカの姿は……(p.124)」等。
疑問点、あるいは議論したい点みっつ。
1 「オリジナルの集団的自衛権=『ご近所』の協力」の節(pp.17-20)にある、地域的取極・地域的機関の活動と集団的自衛権との関係(ここは重要な箇所だと思う)。この叙述では不十分で理解不能。
2 安部政権による集団的自衛権行使の新3要件の、いわゆる「存立危機事態(日本の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある)」の評価。著者は
「結局のところ何も限定されていないのです(p.96)」
と、まったく評価していないが異論もあろう。
3 著者の提唱する「ソフトボーダー(p.197」による、日本の抱える領土問題の解決の実現可能性。
良くも悪くも議論の材料にしたくなる本である。
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日本人は人を殺しに行くのか 戦場からの集団的自衛権入門 (朝日新書) 新書 – 2014/10/10
「集団的自衛権の行使を容認しないとアメリカは日本を助けてくれない」
「そのうち、中国、北朝鮮、韓国が日本に戦争を仕掛けてくる」
「イラク戦争で自衛隊に戦死者は出ていない」
あなたはそう思っていないでしょうか?
でもこれが、「誰か」にとって都合のいいウソだったとしたら?
集団的自衛権の行使容認は「必要かも」と思いこまされているとしたら?
国際紛争地に身を置き続ける“紛争処理のプロ"による
集団的自衛権の「本質」がわかる決定的入門書!
【目次】
第1章:集団的自衛権とは、そもそも何か
第2章:集団的自衛権をめぐるアメリカと日本
第3章:なぜ安倍政権は集団的自衛権を欲するのか
第4章:「集団的自衛権」の正しい使い方
第5章:日本の領土問題は集団的自衛権で解決できるか
第6章:自衛隊は人を殺しに行くのか
「そのうち、中国、北朝鮮、韓国が日本に戦争を仕掛けてくる」
「イラク戦争で自衛隊に戦死者は出ていない」
あなたはそう思っていないでしょうか?
でもこれが、「誰か」にとって都合のいいウソだったとしたら?
集団的自衛権の行使容認は「必要かも」と思いこまされているとしたら?
国際紛争地に身を置き続ける“紛争処理のプロ"による
集団的自衛権の「本質」がわかる決定的入門書!
【目次】
第1章:集団的自衛権とは、そもそも何か
第2章:集団的自衛権をめぐるアメリカと日本
第3章:なぜ安倍政権は集団的自衛権を欲するのか
第4章:「集団的自衛権」の正しい使い方
第5章:日本の領土問題は集団的自衛権で解決できるか
第6章:自衛隊は人を殺しに行くのか
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2014/10/10
- 寸法18.2 x 10.7 x 17.2 cm
- ISBN-104022735856
- ISBN-13978-4022735850
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
あなたの払った「税金」で、自衛隊が人を殺すことを許容できますか?「憲法9条」も「日米同盟」も絶対ではない。国際紛争地に身を置き続ける“紛争処理のプロ”による集団的自衛権の「本質」がわかる決定的入門書!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
伊勢崎/賢治
1957年東京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。東京外国語大学大学院「平和構築・紛争予防講座」担当教授。国際NGOでスラムの住民運動を組織した後、アフリカで開発援助に携わる。国連PKO上級幹部として東ティモール、シエラレオネの、日本政府特別代表としてアフガニスタンの武装解除を指揮(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1957年東京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。東京外国語大学大学院「平和構築・紛争予防講座」担当教授。国際NGOでスラムの住民運動を組織した後、アフリカで開発援助に携わる。国連PKO上級幹部として東ティモール、シエラレオネの、日本政府特別代表としてアフガニスタンの武装解除を指揮(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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2016年10月1日に日本でレビュー済み
おどろおどろしい題名に注目した。この題名から、集団的自衛権や安保法制を否定する内容だろうと思い、読んでもしょうがないかと思ったのだが、読まずに自分とは異なる意見を持つ人の批判はできないだろう、ということと、反面教師として、自分と異なる意見を持つ人に対する反論の練習をするために(或は自分の意見を確信するために)読もうと思った。
内容は、予想したほどに私の意見と異なるものではなかったが、自分の経験を元にしての意見が多く、それだけに大局的な見方ができていない、と感じた。そうは言っても、著者の経歴はすばらしい、誰もがまねのできるものでは無いだろうと敬意を感じる。しかし、その経験だけで集団的自衛権や安保法制を語ってもよいものだろうか。著者は紛争解決の専門家として成功してはいるが、私達は、それと日本の外交とは質と内容において全く違うものだということを理解しなければならないと思う。
私の意見と異なるものではなかった、について述べると、「これからも日本国民が、武器を持った自衛隊を海外に派遣し続けるつもりなら、集団的自衛権の行使容認などという話し以前に、自衛隊を軍隊と認め、軍法を持たせるかどうか、国を挙げて喧々諤々議論しなければ行けないでしょう。」に集約される、国防に対する日本政府の中途半端な姿勢を批判している点についてである。
一方、大局を見ていないのではないか、については、幾つかあったが、例えば、政府が打ち出した「集団的自衛権の15事例」について、それぞれの事例について個別自衛権で自衛できると述べている。しかし、これはまるで国会討論のような言葉の定義を巡る議論の応酬でしかなく、現実に即した解決法ではないと、私は感じた。
それでも当初の目的、「読まずに自分とは異なる意見を持つ人の批判はできないだろう」、は果たしており、著者の主張を自分の頭で考えることができたので読んでよかった。
内容は、予想したほどに私の意見と異なるものではなかったが、自分の経験を元にしての意見が多く、それだけに大局的な見方ができていない、と感じた。そうは言っても、著者の経歴はすばらしい、誰もがまねのできるものでは無いだろうと敬意を感じる。しかし、その経験だけで集団的自衛権や安保法制を語ってもよいものだろうか。著者は紛争解決の専門家として成功してはいるが、私達は、それと日本の外交とは質と内容において全く違うものだということを理解しなければならないと思う。
私の意見と異なるものではなかった、について述べると、「これからも日本国民が、武器を持った自衛隊を海外に派遣し続けるつもりなら、集団的自衛権の行使容認などという話し以前に、自衛隊を軍隊と認め、軍法を持たせるかどうか、国を挙げて喧々諤々議論しなければ行けないでしょう。」に集約される、国防に対する日本政府の中途半端な姿勢を批判している点についてである。
一方、大局を見ていないのではないか、については、幾つかあったが、例えば、政府が打ち出した「集団的自衛権の15事例」について、それぞれの事例について個別自衛権で自衛できると述べている。しかし、これはまるで国会討論のような言葉の定義を巡る議論の応酬でしかなく、現実に即した解決法ではないと、私は感じた。
それでも当初の目的、「読まずに自分とは異なる意見を持つ人の批判はできないだろう」、は果たしており、著者の主張を自分の頭で考えることができたので読んでよかった。
2015年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
広い視野と戦場現場での経験をもとに、現実的で理想的な日本の安全保障のあるべき姿を示してくれる好著と思います。
日本を国際社会における貴重な存在たらしめている憲法九条の重要性、感情的にならず周辺国との調和を図ることの
重要性を再認識させていただきました。
集団的自衛権の論議がいかに根拠に乏しいか、日本の政府が自ら周囲国との調和の道をとりそこなっているかの解説を読むと、
本当に戦前のように日本国民あげて戦争容認に導かれているようで背筋が寒くなる思いがします。
現場を見ず、批判精神も分析力も薄れつつある日本のマスコミ、メディアに対する警鐘もならされていますが、本当に日本の新聞,報道も
しっかりしてほしいと痛感します。
日本を国際社会における貴重な存在たらしめている憲法九条の重要性、感情的にならず周辺国との調和を図ることの
重要性を再認識させていただきました。
集団的自衛権の論議がいかに根拠に乏しいか、日本の政府が自ら周囲国との調和の道をとりそこなっているかの解説を読むと、
本当に戦前のように日本国民あげて戦争容認に導かれているようで背筋が寒くなる思いがします。
現場を見ず、批判精神も分析力も薄れつつある日本のマスコミ、メディアに対する警鐘もならされていますが、本当に日本の新聞,報道も
しっかりしてほしいと痛感します。
2015年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代の戦争のきっかけとなるのは、「過剰な自衛意識」である。
その過剰さのせいで、われわれ日本人は被害者意識に苛まれる。
これが戦争の前段階。
筆者は、日本はすでにこの段階にある、という。
われわれは自衛の不安に、いてもたってもいられない。だから、攻撃的になっている。
どうしたら落ち着いて考えられるか。
リスクを具体的に評価して、
なるべく武力以外の方法で対処する。
場合によっては面従腹背でもいいから、実利をとる。
そして、どうしても武力が必要なときは、そのルールをさだめて、最小限にする。
本書では、これらが具体例をもって解決策として提示されるので、納得度が高い。
また、日本独自の生き延び方についても、伊勢崎さんはあたりまえのような提案をしている。
9条を逆手にとって、平和国家であることを最強の武器(グングニル)と防具(イージス)して使っていけばよいと。
これについても実際に9条が役立った例も紹介されてあり、実際に紛争解決した筆者ならではの説得力である。
本書を読みながら、人間同士のケンカで例えるとわかりやすいかもしれないと思った。
街中で、肩をいからせて「なめんなよ!兄貴(アメリカ)にいいつけるぞ」と、ガンつけて、
拳を振り上げながらあるく人と(集団的自衛権)、
決してケンカはしません、争いをさけるためならなんでもする決意です(憲法9条)と
どちらがケンカに巻き込まれるリスクが高いですか?
日本はどちらが得意ですか?ということで、当然、日本は後者であろう。
平和を尊重することで、愛される日本になることが、最大の武器であり、防具だ。
「日本だけは潰したらもったいないよな」と対外的に思わせる。
そうやって日本は愛されキャラとして、生き延びていったらいいんじゃないか。
あまい考えだという人もいるかもしれないが、
そういうあなたの厳しい考えが「過剰な自衛意識」を増長させているのでは?
その過剰さのせいで、われわれ日本人は被害者意識に苛まれる。
これが戦争の前段階。
筆者は、日本はすでにこの段階にある、という。
われわれは自衛の不安に、いてもたってもいられない。だから、攻撃的になっている。
どうしたら落ち着いて考えられるか。
リスクを具体的に評価して、
なるべく武力以外の方法で対処する。
場合によっては面従腹背でもいいから、実利をとる。
そして、どうしても武力が必要なときは、そのルールをさだめて、最小限にする。
本書では、これらが具体例をもって解決策として提示されるので、納得度が高い。
また、日本独自の生き延び方についても、伊勢崎さんはあたりまえのような提案をしている。
9条を逆手にとって、平和国家であることを最強の武器(グングニル)と防具(イージス)して使っていけばよいと。
これについても実際に9条が役立った例も紹介されてあり、実際に紛争解決した筆者ならではの説得力である。
本書を読みながら、人間同士のケンカで例えるとわかりやすいかもしれないと思った。
街中で、肩をいからせて「なめんなよ!兄貴(アメリカ)にいいつけるぞ」と、ガンつけて、
拳を振り上げながらあるく人と(集団的自衛権)、
決してケンカはしません、争いをさけるためならなんでもする決意です(憲法9条)と
どちらがケンカに巻き込まれるリスクが高いですか?
日本はどちらが得意ですか?ということで、当然、日本は後者であろう。
平和を尊重することで、愛される日本になることが、最大の武器であり、防具だ。
「日本だけは潰したらもったいないよな」と対外的に思わせる。
そうやって日本は愛されキャラとして、生き延びていったらいいんじゃないか。
あまい考えだという人もいるかもしれないが、
そういうあなたの厳しい考えが「過剰な自衛意識」を増長させているのでは?
2014年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前テレビ番組で伊勢崎先生を拝見した。
国際紛争の後始末、武装解除での重要な役割を果たし、成果を上げられたことが放送されていた。
私は日本人でそのような重要な役割を担った人がいたと言うことが誇らしく、また先生に頭の下がる思いがした。
その先生のお名前を先日「国民安保法制懇」の中でお見かけし、最近「集団自衛権」絡みの問題に興味を持っていたのでさっそく購入し読んでみた。
さすが国際紛争での現場経験に裏打ちされた先生の議論はそれだけの説得力を持ち、従来あまり報道されない観点での指摘(現地での軍法の必要等)も考えさせらるものがあった。
ただ全体を見て行くと議論に少々疑問に思える部分が散見された。
まず、安倍政権はアメリカの求める日本の役割を見誤っていると言われるが、本当だろうか。
先生は「アメリカは一枚岩ではない」と言われる。その通りだと思うが、それなら先生が実際に関わったアメリカ人の意見がアメリカ全体の意見を代弁しているわけではないし、首脳会談や実務者会談で実際に大統領を始めとするアメリカの政府・議会関係者と対峙している安倍首相を始めとする政府関係者の方がアメリカの政権の意志を正確に読み取っていると考えるのが自然だと思う。ただし、その対応として集団自衛権の行使の解釈変更が正しいかは別問題ですが。
また尖閣諸島問題で最近の状況悪化は「原因は日本側にもあった」と先生は仰るが、書かれている内容からすると「100%日本が悪い」「'トウ小平が言った棚上げするルールを破った日本が悪い」としか読めない。
結果的に先生は完全に中国の代弁者になっているだけではないでしょうか。
'トウ小平の「棚上げ論」は日中で合意された話なのですか。定められたルールなのですか。合意文書として残っているのですか。
また最近ベトナムやフィリピンと領土紛争のある南シナ海での中国の振る舞いを見れば「我々より知恵のある次世代の人たちに解決してもらうべき」と言う'トウ小平の言葉は「我々の軍事力が日本を上回るまで棚上げと言うことにしておく」としか聞こえない。
先生はアメリカの振る舞いには大変厳しい(当たっている部分は多いと思いますが)のに、中国に対してなぜそんなに楽観的な見方ができるのでしょうか。
先生は自国の政府や国民を信じておられないようですが、中国なら信用できるのでしょうか。
国際紛争の後始末、武装解除での重要な役割を果たし、成果を上げられたことが放送されていた。
私は日本人でそのような重要な役割を担った人がいたと言うことが誇らしく、また先生に頭の下がる思いがした。
その先生のお名前を先日「国民安保法制懇」の中でお見かけし、最近「集団自衛権」絡みの問題に興味を持っていたのでさっそく購入し読んでみた。
さすが国際紛争での現場経験に裏打ちされた先生の議論はそれだけの説得力を持ち、従来あまり報道されない観点での指摘(現地での軍法の必要等)も考えさせらるものがあった。
ただ全体を見て行くと議論に少々疑問に思える部分が散見された。
まず、安倍政権はアメリカの求める日本の役割を見誤っていると言われるが、本当だろうか。
先生は「アメリカは一枚岩ではない」と言われる。その通りだと思うが、それなら先生が実際に関わったアメリカ人の意見がアメリカ全体の意見を代弁しているわけではないし、首脳会談や実務者会談で実際に大統領を始めとするアメリカの政府・議会関係者と対峙している安倍首相を始めとする政府関係者の方がアメリカの政権の意志を正確に読み取っていると考えるのが自然だと思う。ただし、その対応として集団自衛権の行使の解釈変更が正しいかは別問題ですが。
また尖閣諸島問題で最近の状況悪化は「原因は日本側にもあった」と先生は仰るが、書かれている内容からすると「100%日本が悪い」「'トウ小平が言った棚上げするルールを破った日本が悪い」としか読めない。
結果的に先生は完全に中国の代弁者になっているだけではないでしょうか。
'トウ小平の「棚上げ論」は日中で合意された話なのですか。定められたルールなのですか。合意文書として残っているのですか。
また最近ベトナムやフィリピンと領土紛争のある南シナ海での中国の振る舞いを見れば「我々より知恵のある次世代の人たちに解決してもらうべき」と言う'トウ小平の言葉は「我々の軍事力が日本を上回るまで棚上げと言うことにしておく」としか聞こえない。
先生はアメリカの振る舞いには大変厳しい(当たっている部分は多いと思いますが)のに、中国に対してなぜそんなに楽観的な見方ができるのでしょうか。
先生は自国の政府や国民を信じておられないようですが、中国なら信用できるのでしょうか。





