現代の日本と異世界（中世的）のギャップの引き出し方が面白く、主人公の京介視点とヒロインであり奴隷少女であるノインの視点で入れ替わりながら話が展開していくことで２人が持つ価値観の違いが分かりやすく描かれています。
全体的に落ち着いた癒やしの雰囲気を感じる文体で、物語自体の勢いであったり起伏はそこまで大きくないものの、非常に丁寧で堅実だなーと思わせるような読みやすい文章だと思いました。
１巻よりも距離感が近づいてノインもある程度心を開くようになり、これまでは出さなかった自分の意思を表に出す機会も増えたことで色々な彼女の側面を知れてしみじみ。出会った当初の頃やノインの経歴を思うと、ここまで安心できる環境で心に余裕が持てるようになってよかったな…と感じました。
京介の方は相変わらずというか、ノインの服を爆買いして店員からドン引きされたり、親戚の子を預かってほしいとのお願いを速攻でギブアップしたりなんぞはしていますが、そんな不器用な性格ながらも彼なりにノインを気遣ったり価値観の違いを理解しようとする態度が見ていて微笑ましいです。
先述の通りライトノベルにしては全体的に落ち着いており、徐々に徐々に距離が近づいていく展開・つかず離れずの両片思い的な関係であったり、そういったじれったさを味わいたい人やゆったりとした癒やしを求める人オススメしたい作品です。
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
-
Apple
-
Android
-
Android
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
