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日本はアニメで再興する クルマと家電が外貨を稼ぐ時代は終わった (アスキー新書 146) 新書 – 2010/4/9

3.7 5つ星のうち3.7 11個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ アスキー・メディアワークス (2010/4/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/4/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 192ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4048684817
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4048684811
  • 寸法 ‏ : ‎ 11 x 1 x 17.3 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 11個の評価

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櫻井 孝昌
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星5つ中3.7つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2014年10月28日に日本でレビュー済み
「日本のことがもっと好きになる一冊!日本のアニメはほんと“すごい”」
著者:櫻井孝昌(早稲田大学政治経済学部卒、文化外交活動家)
発行:2010.4.10 初版
読了:2014/10(143/13)★4.5

本書を読み終えた日に偶然見た『Youは何しに日本へ?』(テレビ東京)に出ていた人で、アニメ「ハチミツとクローバー」でスピッツの大ファンになったというアメリカ人、アニメ『頭文字D』が大好きで作品の舞台の群馬県で聖地巡礼を一人でしにきたドイツ人…。
この番組で登場する“You”の多くは日本のアニメがきっかけだ。

本書では、「経済効果は○○億円だ!」などの表現は一切出てこない。
著者は、海外で行われている日本文化のイベンターを多く勤める中で、世界で如何に日本のポップカルチャーが愛され尊敬されているか、また、なぜ日本ではその現状を大きく報道・利用しないのかを主張している。

本書は使われている文字も平易で読みやすく、文字数も決して多くない。
しかし(!)本書から伝わってくる海外で日本のアニメや漫画が愛されている内容の文章を読むと、「血湧き肉躍る」というか、目頭が熱くなるというか、「日本マジ最高やん」と思えることは必須である。
読む前「クールジャパンだの、市場経済効果だのそういうのでしょ」と思っていたが、もっと単純であるかわりにインパクトは大きかった。
実際「再興」するかは分からない、アニメや漫画のソフトパワーにいくら金銭価値があるのかは未知数だし、稼ぎ頭の筆頭ではないだろう。
しかし、そこに目をつけ、日本にもっと興味を持ってもらったり、海外旅行者をもっと呼び込んだりすることは十分に可能であると思う。

以前読んだことがある同著者の『世界カワイイ革命』(PHP研究所、2009年)はコスプレに照準を絞った内容であり、本書と重複する部分も多いが、期待以上にワクワクさせてもらえた一冊であった。ありがとう。

───だが、こと当事者の日本人に目を移すと、サブカルチャーというジャンルでアニメやマンガをくくろうとする人が多い。そのいっぽうでハイカルチャーという言葉もいまだに耳にすることがあるのには正直驚かされる。そもそも文化に「ハイ」も「サブ」もあるのかというのが私の考えなので、ことアニメやマンガなど日本のポップカルチャーに対する姿勢に関しては、私個人は海外のメディアの姿勢に共感することが多い。(p.43)

───世界で唯一、「アニメーションは子どもが観るもの」という常識を無視した作品を作り続け、世界の若者に限りない影響を与えていながら、その反面、自分たち自身も「アニメは子どもが観るもの」という呪縛に囚われている日本という国。日本人自身がその矛盾に気づき、世界と向き合っていったとき、アニメ・マンガは世界をよりよい方向、さらにいえば「平和」へと導くひとつの道先案内人になるのではないかと思っている。(p.179)
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年5月8日に日本でレビュー済み
「アニメ文化外交」「世界カワイイ革命」に続く日本文化の海外における熱狂ぶりの現場ルポ。バブル崩壊から20年。大不況、背後に中韓…国際競争力も落ち地盤沈下も進み、ガラパゴス化?それもいいじゃんみたいなほど自信喪失の日本。刀折れ矢尽きた我々を癒してくれる文化は、我々の知らぬ間に世界の若者の憧れの的になっている。本書は前二作と同工異曲で、外務省主催イベントの報告、アニメの見本市の報告で構成されているが、これまで取り上げられないかったブラジルの隆盛ぶりに紙面が大きく割かれるなど、内容のダブりはなく、著者がブラジルで触れ合う日本ファンたちの「アニメに夢中になって病気が治った」「アニメに夢中な人は麻薬をしない」…そのうち「がんが治った」なんて出るんじゃないかというほどの心酔ぶりにただただ驚かされる。

前二作でも感じたが、本書中に出る作品の大半が自分には未読、未見。それほど外国のファンの日本文化への知識は深い。ブラジルにもCLAMPファンが多いらしいが、陽気なラテンの人に陰鬱な「東京BABYLON」のストーリーは受けたりするんだろうか、いやそもそも少女マンガ自体が日本人じゃないと理解は…という誤った先入観も、「NANA」や「セーラームーン」の出てくる本書で見事に打ち砕かれた。

別に本書のサブタイトルのように、無理に文化で稼ぎに行く必要はないと思うが、著者の言う通り、これだけ世界に日本ファンがいるということを日本人も認識し、自分たちの感性に自信を持つ一助としたい。そして、マンガ、アニメを視聴することで、優れた作品を続々海外へ送り出し、日本ファンを増やしていくことが何より重要なのではないかと感じた。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年4月6日に日本でレビュー済み
書かれたのが大分前と言うこともありその辺りのことをある程度頭に入れて読みましたがそれでも酷い。
全部で4章に分けられているのだが正直一章と二章はほぼ同じことを言っているし作者の認識が私とずれているのもありかなりきつい。アニソンやかわいいのところなんてもう最悪。アニソンはアニメと音楽の二つの要素を持っているものなのにアニメに音楽を足すだの、かわいいとの融合だのと独立した概念でないものを独立させて語っているのでなに言ってるんだ感がかなり強い。
また最終章に関してもアニメでどのように再興するのか、そもそもどの辺りまでの成果で再興と呼ぶのかなどが定義されていないため作者が言いたいことが自分の経験以外全くわからない。また、肝心の方法についても全く触れられておらず配信サイトを使うのか円盤なのか、上映会なのかもわからず「最後は信じています」で終わるのは正直舐めてると思いました。
イライラしたい方にはおすすめできます。
2017年1月25日に日本でレビュー済み
本書は世界各国で行われている日本紹介イベントの盛り上がりから、日本再興への課題を一つ一つ提示しているものだった。
日本は「ONE PIECE」「エヴァンゲリオン」「ジブリ」などの多くのアニメやマンガを生み出し、発信してきた。その人気は国内にとどまらず、海外でも熱狂的な人気を得ている。その事実を私たち日本人の多くは知らない。故に、そうした日本人の認識の薄さがビジネスチャンスを逃してしまっている。日本という国がもっとアニメやマンガを宣伝塔として出すべきだと著者は述べている。この本が書かれたのは2010年であり、少し古く、現在までに日本のアニメ・マンガなどがどれだけ浸透し、海外と日本を繋ぐものとして十分に活用されたかは曖昧だ。しかし、少しは進捗したのではないだろうかと私は思える。近年、「君の名は。」といった新しいアニメ映画も誕生し、海外でその人気は益々伸びていて、確実に日本アニメの認知度は高まっていると言える。これは、文中で問題視されているインターネットでの情報の浸透度の速さが、日本アニメのブームに拍車とかけたのだろう。一見すると日本のオタク文化、サブカルチャーを延々と話しているようにみえるが、最後の四章で今まで述べられたことが何故必要だったか理解させてくれる。本の中に挿絵などがあり、誰でも触れやすい話題となっている。
もし、アニメ・マンガといった日本のサブカルチャーの発展に興味があるならば、否定的な意見も肯定的な意見も含め読んでほしい。
2010年5月2日に日本でレビュー済み
 ちょうど10年前に『21世紀、世界は日本化する』という日下公人さん
の著作を読んで半信半疑(というより、2信8疑ぐらいだったが・・・)
に思った頃が懐かしい。櫻井さんの前作『世界カワイイ革命』、『アニ
メ文化外交』のどちらも読んでいたので、本書は相当重複が多いことを
承知で購入した。実際、取り上げられているトピックスは重複が多いの
だが、しかし披露される数々のエピソードはどれも新鮮で意外なもの
ばかりだった。ジャパン・クールに関する情報にはかなり精通していた
つもりだったが、世界の現実ははるかに凄いことになっているようだ。

 氷点下の中、エヴァンゲリオンの新作を見るために4時間並んだ500
人のロシアの若者たち。動員数16万人のパリ『ジャパン・エキスポ』。
ブラジルでのロリータファッションショー、2万人でのハートマーク。
バロセルナを訪れたカワイイ大使に殺到するマスコミの取材。ローマで
大人気だった制服ファッションショー、などなど。世界各地でアニメや
マンガに夢中になる若者が増殖していることがヒシヒシと伝わってくる。
しかも、興味の対象はアニメ・マンガにとどまらずにやがて日本文化全般
に拡がってくるという。

 最近では日本のマスコミでもこの種の話題が取り上げられることが少し
増えてきたのは喜ばしい傾向だけどもまだまだ全然少ない。どんどん日本
化して行く世界の状況にもっとも疎いのが日本人だというのは哀しい。
できるだけたくさんの人に櫻井さんの著作を読んでもらいたいと切に思う。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年12月6日に日本でレビュー済み
他の方のレビューにもあるように、「日本のアニメは海外で大人気」の一辺倒で、前作の「アニメ文化外交」からなんの進展もありませんでした。

また、「アニメ文化外交」を読後も感じたことですが、著作内で紹介されている海外ファンに、「日本人の友達」がいない(少なくともそう見える)のが気になりました。いくら若者が留学を避けるようになったと言われているにせよ、紹介されているのが各国の都市部なこともあり、「いっしょにコンベンションなどに行ける日本人留学生の友達ぐらいいないのか?」と思ってしまいました。これにはまず1)本当は存在しているが議論からは省かれている、2)本当にいない、の二つの可能性が考えられますが、どちらにしてもこのトピックの著作内で言及されていないのは問題だと思いました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月17日に日本でレビュー済み
アニメ・マンガを通じて日本は世界中から愛されている――こう聞くと、日本人としての自信を取り戻す。
著者は、世界における日本のポップカルチャーを研究し、外務省アニメ文化外交に関する有識者会議委員、カワイイ大使アドバイザー等の役職を歴任する櫻井孝昌さん。

櫻井さんは欧州やブラジルなど世界16ヵ国延べ38都市で文化外交活動を展開しており、世界各地で日本のアニメや漫画が販売され、コスプレに興じる若者が増えているのを目の当たりにして、「世界がこんなにも日本を愛してくれていることに、最も気づいていないのは、当の日本人自身なのだ」(25ページ)と述べている。また、「世界の若者の人格形成に日本のアニメやマンガがいかに大きな影響を与えている」(38ページ)とも書いている。

櫻井さんの分析によれば、「日本のアニメやマンガの大きな特徴のひとつが、『多様性』である」(43ページ)ということ。つまり、「『ドラえもん』から『課長島耕作』のような作品まで、空想の世界から現実のサラリーマン社会までありとあらゆるストーリーが、マンガやアニメのなかで展開していく」のだ。
また、「世界で唯一、『アニメーションは子どもが観るもの』という常識を無視した作品を作り続け、世界の若者に限りない影響を与えて」(178ページ)いるとも書いている。

アニメやマンガの聖地として日本を観光する外国人も多いという。それに紐づけて日本の古典文化も学んでいく。
アニメの視聴者/マンガの読者としては、ただ作品を消費するだけでなく、日本の社会文化と合わせた付加価値的情報を世界に向けて発信していく必要を感じた次第。
2010年4月16日に日本でレビュー済み
アニメ・コミックが文化であるというのはその通りでしょう。しかし、国がお金をかけない事がアンフェアであるという主張は理解に苦しむ。
国が保護したからといって発達した「文化」が他にあったか。また、アニメ産業をいくら振興したからといって、自動車産業以上の外貨を稼いだり、労働人口を生み出すハスもないのはちょっと考えれば解る事。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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