エモット、タスカ両氏とも、90年代からの論壇登場で、「日はまた沈む」、「日本の時代は終わったか」がそれぞれの最初のものだったと記憶する。
当時、これらの論点は鋭く、本質を突いており、“ははー、そうだったのか”と感心し得心させられるところが多かった。
その後両氏とも、数点の著書を発表している。
エモット、タスカーの熱心な購読者としての私には、本書「日本の選択」はほとんど“また同じことを言ってる”と思わせることばかりである。
この著者にあまりなじみがなく、国内の評論家のものを少し読み、テレビ経済学の程度の読者には新しい視点あり、得るものがが多いであろう。
しかし馴染みの読者には退屈である。
対談という形式だから仕方ないかもしれないが。
タスカー氏はいう、「未来はすでに存在している、現在の中にすでに潜在的な未来が存在しているのだ」
そのとうり、15年前の両氏の説くところを読めば、この本はすでに存在していたのだ。
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日本の選択 単行本 – 2007/3/1
経済復調という明るい見通しが浮上する一方で、北朝鮮、中国な
ど周囲を取り巻く不穏な動きにますます混迷を深めていくようにも見える日本の
今----。流動的で予測不可能な世界に、日本はいかに対応し、新しいリスクや
チャンスにどう向かいあうべきか、『日はまた昇る』のビル・エモットとトップ
ストラテジストのピーター・タスカ、イギリスの賢人ふたりが日本への期待を込
めて意見を戦わせる。
ど周囲を取り巻く不穏な動きにますます混迷を深めていくようにも見える日本の
今----。流動的で予測不可能な世界に、日本はいかに対応し、新しいリスクや
チャンスにどう向かいあうべきか、『日はまた昇る』のビル・エモットとトップ
ストラテジストのピーター・タスカ、イギリスの賢人ふたりが日本への期待を込
めて意見を戦わせる。
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社インターナショナル
- 発売日2007/3/1
- ISBN-104770040717
- ISBN-13978-4770040718
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「美しい国」か、「刺激的な国」か。第三の過渡期にある日本は、これからどうなる?イギリスの賢人ふたりが、未来を決定する重大な選択を日本人に問う。
著者について
【ビル・エモット Bill Emmott】 1956年イギリス生まれ。1980
年に英「エコノミスト」誌ブリュッセル支局に参加。ロンドンでの同誌経
済担当記者を経て、1983年に来日、東京支局長としてアジアを担当。86年に
金融担当部長として帰国、その後ビジネス部門編集長となり、1993~2006年、同
誌編集長を務める。1990年、日本のバブル崩壊を予測した『日はまた沈む』がベ
ストセラーに。2006年には日本の経済復活を宣言した『日はまた昇る』が再び
話題となる。ほかに『20世紀の教訓から21世紀が見えてくる』『これから10年、
新黄金時代の日本』など。 【ピーター・タスカ Peter Tasker】 1955
年イギリス生まれ。ドレスナー・クラインオート・ベンソン証券にて日本
株担当ストラテジストとして長く活躍後、アーカス投資顧問株式会社を設立。独
特の歴史観と国際的視点に基づく新鮮な分析は高い評価を受け、各界に大きな影
響を与えている。1992~1996年、日本経済新聞社調査によるマーケット・アナリ
スト・ランキング5年連続1位。『Newsweek』『フォーサイト』などに寄稿。著書
に『日本は甦るか』『不機嫌な時代』『日本の大チャンス』(講談社)『カミの
震撼する日』『ハゲタカの饗宴』(講談社インターナショナル)等がある。
年に英「エコノミスト」誌ブリュッセル支局に参加。ロンドンでの同誌経
済担当記者を経て、1983年に来日、東京支局長としてアジアを担当。86年に
金融担当部長として帰国、その後ビジネス部門編集長となり、1993~2006年、同
誌編集長を務める。1990年、日本のバブル崩壊を予測した『日はまた沈む』がベ
ストセラーに。2006年には日本の経済復活を宣言した『日はまた昇る』が再び
話題となる。ほかに『20世紀の教訓から21世紀が見えてくる』『これから10年、
新黄金時代の日本』など。 【ピーター・タスカ Peter Tasker】 1955
年イギリス生まれ。ドレスナー・クラインオート・ベンソン証券にて日本
株担当ストラテジストとして長く活躍後、アーカス投資顧問株式会社を設立。独
特の歴史観と国際的視点に基づく新鮮な分析は高い評価を受け、各界に大きな影
響を与えている。1992~1996年、日本経済新聞社調査によるマーケット・アナリ
スト・ランキング5年連続1位。『Newsweek』『フォーサイト』などに寄稿。著書
に『日本は甦るか』『不機嫌な時代』『日本の大チャンス』(講談社)『カミの
震撼する日』『ハゲタカの饗宴』(講談社インターナショナル)等がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
エモット,ビル
1956年イギリス生まれ。オックスフォード大学モードリン・カレッジで政治学、哲学、経済学の優等学位を取得。1980年に英「エコノミスト」誌ブリュッセル支局に参加。ロンドンでの同誌経済担当記者を経て、1983年に来日、東京支局長としてアジアを担当。1986年に金融担当部長として帰国、その後ビジネス部門編集長となり、1993~2006年、同誌編集長を務める。1990年、日本のバブル崩壊を予測した『日はまた沈む』がベストセラーに。2006年には日本の経済復活を宣言した『日はまた昇る』が再び話題となる
タスカ,ピーター
1955年イギリス生まれ。1977年オックスフォード大学ベイリオル・カレッジ卒業。ドレスナー・クラインオート・ベンソン証券にて日本株担当ストラテジストとして長く活躍後、アーカス投資顧問株式会社を設立。独特の歴史観と国際的視点に基づく新鮮な分析は高い評価を受け、各界に大きな影響を与えている。1992~1996年、日本経済新聞社調査によるマーケット・アナリスト・ランキング5年連続1位。「Newsweek」「フォーサイト」などに寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1956年イギリス生まれ。オックスフォード大学モードリン・カレッジで政治学、哲学、経済学の優等学位を取得。1980年に英「エコノミスト」誌ブリュッセル支局に参加。ロンドンでの同誌経済担当記者を経て、1983年に来日、東京支局長としてアジアを担当。1986年に金融担当部長として帰国、その後ビジネス部門編集長となり、1993~2006年、同誌編集長を務める。1990年、日本のバブル崩壊を予測した『日はまた沈む』がベストセラーに。2006年には日本の経済復活を宣言した『日はまた昇る』が再び話題となる
タスカ,ピーター
1955年イギリス生まれ。1977年オックスフォード大学ベイリオル・カレッジ卒業。ドレスナー・クラインオート・ベンソン証券にて日本株担当ストラテジストとして長く活躍後、アーカス投資顧問株式会社を設立。独特の歴史観と国際的視点に基づく新鮮な分析は高い評価を受け、各界に大きな影響を与えている。1992~1996年、日本経済新聞社調査によるマーケット・アナリスト・ランキング5年連続1位。「Newsweek」「フォーサイト」などに寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 講談社インターナショナル (2007/3/1)
- 発売日 : 2007/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 244ページ
- ISBN-10 : 4770040717
- ISBN-13 : 978-4770040718
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,110,445位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 15,553位政治入門
- - 110,488位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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日本の未来には多くの可能性がある。そのうちにどらが現実のものになるのかは、
日本人が選んだ政府と、日本人が働いている企業がどういう決定をするかに
かかっている。- 本書まえがきより -
現状の日本が抱えている問題とその選択肢について2人のイギリス人が外国人の
立場から述べた本。著者の2人は親日派として知れられており、日本についての
造詣も深い。外国人からの意見は表面的だったり的外れだったりすることが多いが
本書の指摘はかなり的確だと思う。(一例を挙げると、ハイテク機器に囲まれて
世界から隠居する生活も可能だろう。ただし世界についての影響力はほとんど
なくなることになる。みたいな意見も書かれている。)
本書では、現在ほど選択肢が多い時代も無い。一方で、ここ数年で選んだ選択
内容によって日本の未来が大きく変わるだろうとも述べている。(おそらく、
その認識は正しい。)
残念なのは同じ価値観をもった2人からの提言であるために、おそらく存在する
であろう第三の道についての示唆が乏しいのと、地球環境についての考察があまり
無いので★4つ。
日本人が選んだ政府と、日本人が働いている企業がどういう決定をするかに
かかっている。- 本書まえがきより -
現状の日本が抱えている問題とその選択肢について2人のイギリス人が外国人の
立場から述べた本。著者の2人は親日派として知れられており、日本についての
造詣も深い。外国人からの意見は表面的だったり的外れだったりすることが多いが
本書の指摘はかなり的確だと思う。(一例を挙げると、ハイテク機器に囲まれて
世界から隠居する生活も可能だろう。ただし世界についての影響力はほとんど
なくなることになる。みたいな意見も書かれている。)
本書では、現在ほど選択肢が多い時代も無い。一方で、ここ数年で選んだ選択
内容によって日本の未来が大きく変わるだろうとも述べている。(おそらく、
その認識は正しい。)
残念なのは同じ価値観をもった2人からの提言であるために、おそらく存在する
であろう第三の道についての示唆が乏しいのと、地球環境についての考察があまり
無いので★4つ。
2007年3月17日に日本でレビュー済み
親日派 論客2名の今後の日本に関する対話集。
外国人から見る日本の評価は一般的に決して、低くは無い。
今までこのような書籍を読むと、何時も感じてしまうし、私個人として日本国に一番欠けているものが、「日本国の国是」である。小泉前総理、安倍現総理、そして今後?、日本が将来向かう道を問う場合、必ず取り決めておかなければならないものは国是だと思っている。
対アメリカ、対中国、対東南アジアと日本との関係、日本企業の今後の戦略、教育問題、言論問題等様々な分野に関して、二人が問う内容は、ある意味痛快で判りやすい。そして、日本に対して、エモット氏はより楽観的な分析であり、タスカ氏は定評在る歴史に基づいた独自の分析を繰りひろげる。論客2名の分析の比較をしつつ、読むのも面白い。英国出身のサッチャーチルドレンの2人が繰りひろげる世界は、不況期を脱出した現在の英国と今の日本がある意味リンクし、本書は様々な分野に関して、今後の日本を占う意味でとても真実味がある興味深い佳作である。
外国人から見る日本の評価は一般的に決して、低くは無い。
今までこのような書籍を読むと、何時も感じてしまうし、私個人として日本国に一番欠けているものが、「日本国の国是」である。小泉前総理、安倍現総理、そして今後?、日本が将来向かう道を問う場合、必ず取り決めておかなければならないものは国是だと思っている。
対アメリカ、対中国、対東南アジアと日本との関係、日本企業の今後の戦略、教育問題、言論問題等様々な分野に関して、二人が問う内容は、ある意味痛快で判りやすい。そして、日本に対して、エモット氏はより楽観的な分析であり、タスカ氏は定評在る歴史に基づいた独自の分析を繰りひろげる。論客2名の分析の比較をしつつ、読むのも面白い。英国出身のサッチャーチルドレンの2人が繰りひろげる世界は、不況期を脱出した現在の英国と今の日本がある意味リンクし、本書は様々な分野に関して、今後の日本を占う意味でとても真実味がある興味深い佳作である。
2007年5月20日に日本でレビュー済み
日本を熟知する二人の英国人による提言集。日本とイギリスには、大陸に面した島国であること、アメリカとの同盟国であること、経済的文化的なパワーを持つ民主主義国家であることなど、いくつか共通点がある。このため、欧米の中ではイギリス人の言うことに親しみを感じるのではないか。
日本は長い不況からようやく脱しつつあるが、この繁栄を維持できるかどうかは、日本の選択にかかっていると二人は言う。
一例を挙げるとシティである。かつてイギリス病と呼ばれた不況の後、サッチャー政権から始まった構造改革により、シティは(大陸に位置しないにもかかわらず)ヨーロッパそして世界の一大金融センターになった。
二人は、東京もアジアの金融センターを目指してはどうか、と提言する。今までは香港そしてシンガポールがその地位を目指していたが、中国に呑み込まれつつある香港、地理的に不便なシンガポールよりも、東京は有利な部分がある。
ただし、そのためには規制緩和、税制の優遇、英語教育、ゼノフォビア(外国人嫌い)を改革・克服していかなければならない。しかし、資源国でもなく、少子化に向っている国がとる道としては、これは数少ない有効なモデルとなる。
また、地政学的にも興味深い話がいろいろ出てくる。中国の覇権主義は変わることなく、その影響下での朝鮮半島統一もありうる。日本はアメリカとの軍事同盟を維持し、自衛隊を強化して政治的発言力を強めなければならないと言う。現在は中国の購買力や経済力に目を奪われ、大手メディアも中国の覇権主義的行動の報道を控えているので、人々はその野心を意識しにくい。
口調はソフトで論旨はわかりやすいが、二人の提言は今後の日本の将来にかかわる重要な選択肢のひとつである。そしてそれはわれわれ日本人自身が決めなければならないことなのだ。
日本は長い不況からようやく脱しつつあるが、この繁栄を維持できるかどうかは、日本の選択にかかっていると二人は言う。
一例を挙げるとシティである。かつてイギリス病と呼ばれた不況の後、サッチャー政権から始まった構造改革により、シティは(大陸に位置しないにもかかわらず)ヨーロッパそして世界の一大金融センターになった。
二人は、東京もアジアの金融センターを目指してはどうか、と提言する。今までは香港そしてシンガポールがその地位を目指していたが、中国に呑み込まれつつある香港、地理的に不便なシンガポールよりも、東京は有利な部分がある。
ただし、そのためには規制緩和、税制の優遇、英語教育、ゼノフォビア(外国人嫌い)を改革・克服していかなければならない。しかし、資源国でもなく、少子化に向っている国がとる道としては、これは数少ない有効なモデルとなる。
また、地政学的にも興味深い話がいろいろ出てくる。中国の覇権主義は変わることなく、その影響下での朝鮮半島統一もありうる。日本はアメリカとの軍事同盟を維持し、自衛隊を強化して政治的発言力を強めなければならないと言う。現在は中国の購買力や経済力に目を奪われ、大手メディアも中国の覇権主義的行動の報道を控えているので、人々はその野心を意識しにくい。
口調はソフトで論旨はわかりやすいが、二人の提言は今後の日本の将来にかかわる重要な選択肢のひとつである。そしてそれはわれわれ日本人自身が決めなければならないことなのだ。
2008年3月2日に日本でレビュー済み
ロンドンエコノミストやフィナンシャルタイムスでは日本のことが記事として取り上げられることが多いが、イギリス紙のほうが日本のマスコミよりも、鋭く本質をついている。
しかし、遥か遠くのイギリス人が、日本をよく見ていることに感心する。
日本のマスコミが日本以外の国に詳しいことがあっただろうか・・・
「世界の中の日本」という言葉をますます意識するべき時代が来ているが、この本以上の認識をもった国民がどれくらいいるだろう。。
しかし、遥か遠くのイギリス人が、日本をよく見ていることに感心する。
日本のマスコミが日本以外の国に詳しいことがあっただろうか・・・
「世界の中の日本」という言葉をますます意識するべき時代が来ているが、この本以上の認識をもった国民がどれくらいいるだろう。。
2007年3月30日に日本でレビュー済み
長い経済不況のイギリス病の中で育った男たちは、冬眠が長かったせいか、陰気で容姿は不細工だ。とても女に持てる男たちじゃない。だが、そんな男が放つ日本の将来の行く末の選択は、刺激的で聴くに値する。
ビル・エモット:彼は日本経済が絶頂期だったバブル時期に、日本の繁栄は”15年”しか持たないと、大法螺を吹いた。その法螺どうり日本は地獄に落ちた。
ピーター・タスカ:在日証券アナリスト。
21世紀の”開国か鎖国か”の問に、二人は開国を主張する。仮に日本がウインブルドンになっても(ウインブルドンで活躍するのは、外国のテニスプレイヤーばかり)日本の将来はそのほうが良いと、母国の経験から予測する。
日本の将来の選択は、さらなる近代化にあたって、主に中国とアメリカとどうやっていくかが重要であると指摘する。アメリカとの関係を壊すことなく、中国と上手くやるべきだと。彼らの考えはイギリスの経験から来ている。
さらに中国については、仮に中国が民主的になっても、世界と協調しないだろう、と予測する。つまり、中国人にとって共産主義だろうが、民主主義だろうが、それは国内を治めるための便宜で、世界のリーダーの自覚はこれからも無いだろうと。中国政治風土は、親分子分の関係が中心だ、と、本音に迫る。民主主義になったら、日本の意見を聞くと思ったら、大間違いだと。アメリカも唯我独尊であるが、アメリカの非じゃないと、言う。
基本はアメリカとのいい関係を維持、そして中国と上手にやりながら翻弄されることなく、さらにインドといい関係を築くことで、中国の盾になると考える。日本はアジア版のユーロを立ち上げ、イギリスとフランスの両方を足した立場で、アジアでリーダーとなるべきだと。それが21世紀の選択だと!
不細工なイギリス人の顔からは創造できない、わくわくするような、日本の将来への提案の本です。
ビル・エモット:彼は日本経済が絶頂期だったバブル時期に、日本の繁栄は”15年”しか持たないと、大法螺を吹いた。その法螺どうり日本は地獄に落ちた。
ピーター・タスカ:在日証券アナリスト。
21世紀の”開国か鎖国か”の問に、二人は開国を主張する。仮に日本がウインブルドンになっても(ウインブルドンで活躍するのは、外国のテニスプレイヤーばかり)日本の将来はそのほうが良いと、母国の経験から予測する。
日本の将来の選択は、さらなる近代化にあたって、主に中国とアメリカとどうやっていくかが重要であると指摘する。アメリカとの関係を壊すことなく、中国と上手くやるべきだと。彼らの考えはイギリスの経験から来ている。
さらに中国については、仮に中国が民主的になっても、世界と協調しないだろう、と予測する。つまり、中国人にとって共産主義だろうが、民主主義だろうが、それは国内を治めるための便宜で、世界のリーダーの自覚はこれからも無いだろうと。中国政治風土は、親分子分の関係が中心だ、と、本音に迫る。民主主義になったら、日本の意見を聞くと思ったら、大間違いだと。アメリカも唯我独尊であるが、アメリカの非じゃないと、言う。
基本はアメリカとのいい関係を維持、そして中国と上手にやりながら翻弄されることなく、さらにインドといい関係を築くことで、中国の盾になると考える。日本はアジア版のユーロを立ち上げ、イギリスとフランスの両方を足した立場で、アジアでリーダーとなるべきだと。それが21世紀の選択だと!
不細工なイギリス人の顔からは創造できない、わくわくするような、日本の将来への提案の本です。