竹田先生が皇學館大学現代社会学部で講義されている「日本人権論」の内容を編纂した本です。僅か900円で授業聴講と同じ知識を得られることはとても喜ばしいです。
世界における、日本における民主主義とは何かについて、学生に説いた内容なのでとても分かりやすいです。
私たち日本人は生まれながらに当然のように、あたかも空気や水のように「民主主義」という世界で生きてきました。
「独裁」や「共産」という思想は、まるで動物園のライオンや水族館の魚を見るかのように感じてきました。
あまりに自然すぎて「民主主義」とは何かについて改めて深く考えなかったのだと思います。
国家平均寿命70年説のように建国と滅亡を繰り返してきた世界の国々に対して、建国以来2679年存続する日本国は根本的な考え方に違いがあります。
天皇の元に全ての国民は等しく平等であり、天皇と国民が一体になって国家を運営していく「君民一体」という体制はどこの国にもありません。
これを西洋諸国が唱える「民主主義」と同じくとらえることは出来ません。
本書は歴史を通じて諸外国の政治体制と日本を比べることにより、日本が極めて特異な体制であること、他国の主張する「主義」と単純に比較出来ないことを認識させてくれます。
日本の政治家が「リベラル」だ「保守」だといって主張していることが空回りや的外れに感じるのも、日本を西洋型に同じく当てはめると違和感があるからかもしれません。
世界の距離感がどんどんと縮んでいく中において、日本国は日本人は何なのか?ということを強く認識しなければならない時代にきていると思います。
小中高において嘘の歴史観を教え込むといった狂った日本教育界において、本書のような知識はとても大切です。
子供から大人まで分かりやすく書かれた本書が一人でも多くの日本国民に読まれること願っています。
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日本の民主主義はなぜ世界一長く続いているのか (PHP新書) 新書 – 2019/3/16
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日本人の多くは、民主主義のお手本とされるフランス革命が、大虐殺やカオスを生み出し、世界史的な悲劇をもたらしたことを知らない。
一方、実は日本こそ、現存する最古の民主国なのである。天皇のもと、各時代の為政者は、民の意見を積極的にすくいあげ、人々の幸せを求めて「徳治政治」を実践してきた。
本書では、フランス、アメリカ、イギリス、古代ギリシャと日本を比較して、「日本型」の素晴らしさを再発見。さらに世界へ「民主主義のお手本」を提示する。
通説のウソを暴き、歴史の真実を解き明かす竹田節満載! 驚きと知的発見の書。
序文 民主主義を正しく機能させるために
第1章 日本は世界最古の民主国
第2章 フランス革命は人類の汚点
第3章 日本は「革命」となぜ無縁だったのか
第4章 国民は「神」であるという物語
第5章 全知全能の神は日本にいるか
第6章 イギリスの保守主義とは
第7章 「啓蒙せよ」とルソーはいった
第8章 西洋の人権は神が与えたもの
第9章 万人の闘争をいかに止めるか
第10章 人間が、掛け替えのない存在であり続けるには
第11章 失敗に終わった古代アテネの試み
第12章 「借り物」から「本物」へと進化するために
一方、実は日本こそ、現存する最古の民主国なのである。天皇のもと、各時代の為政者は、民の意見を積極的にすくいあげ、人々の幸せを求めて「徳治政治」を実践してきた。
本書では、フランス、アメリカ、イギリス、古代ギリシャと日本を比較して、「日本型」の素晴らしさを再発見。さらに世界へ「民主主義のお手本」を提示する。
通説のウソを暴き、歴史の真実を解き明かす竹田節満載! 驚きと知的発見の書。
序文 民主主義を正しく機能させるために
第1章 日本は世界最古の民主国
第2章 フランス革命は人類の汚点
第3章 日本は「革命」となぜ無縁だったのか
第4章 国民は「神」であるという物語
第5章 全知全能の神は日本にいるか
第6章 イギリスの保守主義とは
第7章 「啓蒙せよ」とルソーはいった
第8章 西洋の人権は神が与えたもの
第9章 万人の闘争をいかに止めるか
第10章 人間が、掛け替えのない存在であり続けるには
第11章 失敗に終わった古代アテネの試み
第12章 「借り物」から「本物」へと進化するために
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社PHP研究所
- 発売日2019/3/16
- 寸法10.7 x 1.3 x 17.4 cm
- ISBN-104569842569
- ISBN-13978-4569842561
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出版社より

商品の説明
出版社からのコメント
民主主義を正しく機能させるために
日本は世界最古の民主国
フランス革命は人類の汚点
日本は「革命」となぜ無縁だったのか
国民は「神」であるという物語
全知全能の神は日本にいるか
イギリスの保守主義とは
「啓蒙せよ」とルソーはいった
西洋の人権は神が与えたもの
万人の闘争をいかに止めるか
人間が、掛け替えのない存在であり続けるには
失敗に終わった古代アテネの試み
「借り物」から「本物」へと進化するために
日本は世界最古の民主国
フランス革命は人類の汚点
日本は「革命」となぜ無縁だったのか
国民は「神」であるという物語
全知全能の神は日本にいるか
イギリスの保守主義とは
「啓蒙せよ」とルソーはいった
西洋の人権は神が与えたもの
万人の闘争をいかに止めるか
人間が、掛け替えのない存在であり続けるには
失敗に終わった古代アテネの試み
「借り物」から「本物」へと進化するために
内容(「BOOK」データベースより)
日本人の多くは、民主主義のお手本とされるフランス革命が、大虐殺やカオスを生み出し、世界史的な悲劇をもたらしたことを知らない。一方、実は日本こそ、現存する最古の民主国なのである。天皇のもと、各時代の為政者は、民の意見を積極的にすくいあげ、人々の幸せを求めて「徳治政治」を実践してきた。本書では、フランス、アメリカ、イギリス、古代ギリシャと日本を比較して、「日本型」の素晴らしさを再発見。さらに世界へ「民主主義のお手本」を提示する。通説のウソを暴き、歴史の真実を解き明かす竹田節満載!驚きと知的発見の書。
著者について
作家
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
竹田/恒泰
昭和50年(1975)、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫に当たる。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。作家。平成18年(2006)に著書『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で第15回山本七平賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
昭和50年(1975)、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫に当たる。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。作家。平成18年(2006)に著書『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で第15回山本七平賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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日本の民主主義の迷信、勘違い、嘘など、IQ208の著者が論理的に解説している大納得の本。フランス革命の正体と事実は、無実の国民が暴力に殺される始まりであり、革命のおかげで国民は王制の時の倍の税金に苦しんだという。革命を叫ぶ国民の正体がわかる。少なくともフランス革命とは、国民のオウンゴールでしかない。日本の民主主義はなぜ世界一長く続いているのかの理由がハッキリ書かれており、これに反論できる学者がいるとは、微塵も思えない論理的な本です。大学の講義を優しく書かれたとのことですが、この講義を受講した学生が日本の希望になると思います。笑いは少ないですが、十分にすっきりするし、その分感動ある本です。今年一番買った価値があったと思います。おすすめです。
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上位レビュー、対象国: 日本
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殿堂入りNo1レビュアーベスト1000レビュアー
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64人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
殿堂入りベスト500レビュアー
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投稿から掲載まで36時間以上かかり、やきもきさせられた。
他のレビュアーも言っているが、この書は竹田氏が大学で行っている講義を文字に起こしたものである。非常に分かりやすく、読みやすい文章でお得である。
・民主主義は終戦後に占領軍によって持ち込まれたのではない。日本ではそれ以前から、不十分ながらも民主主義は確実に存在し、国会や選挙などがなくとも、国民本位の政治を行うことが是とされてきた。明治維新の文明開化と先の大戦の終結の2回の機会に、従来日本にあった日本型民主主義と、アメリカ独立宣言やフランス人権宣言に端を発する西洋型民主主義が「出会った」と見るのが正当ではないかと思う。
・近年の日本の民主主義がおかしくなっているのは、極めて闘争的な西洋型民主主義の悪い側面が全面に現れた結果ではないだろうか。西洋型民主主義の負の側面と、日本型民主主義の優れた側面の両方を知ることで、私たちは民主主義を正しく機能させていくことができるようになるはずである。
・西洋では、君主と民は根本的に対立するものであり、「国民は王の私物」だった。君主と国民の利害は相反し、悪政が続くと不満を感じた国民が暴動や反乱を起こし、王朝が交代した。中国の歴代王朝でも同様である。しかし、日本では天皇と国民が対立関係に入ったことは一度としてない。天皇と国民が一体となり、共に国を統べる「君主共治」こそ、日本の伝統的な統治形式である。
・「民主主義は正しい」という世間の常識は一概に正しいとは言えず、民主主義という「道具」は包丁と同じく、使い方によっては悲惨な凶器にもなる。ヒトラー政権を誕生させたのは民主主義である。
・二つの世界大戦に共通するのは、戦争を望んだのは通説が記すように軍部や政治指導者の意向だけでなく、実は民衆の意思だったということ。多数派の意思に基づく民主主義こそが人類最大の惨禍である二つの大戦をもたらしたと言える。
・戦後、日本の対米開戦に関して「軍の戦争責任」や「天皇の戦争責任」が論じられてきたが、日米交渉を継続し戦争を避けようと努めていた政府の態度を、国民は「弱腰」と責め立てていた。当時、国民の戦争熱を煽っていたのは新聞であり、「新聞の戦争責任」は極めて大きいと言える。また、メディアに煽られたとはいえ、戦争回避に努めなかった国民の多くも同罪と見做すべきである。
・戦前の日本には民主主義の柱としての議会に強い権限があり、政府や軍が法律や予算を成立させたくても、帝国議会はそれを拒否することができた。明治23年、日清戦争が近いと考えた政府と軍が軍事予算の増額案を議会で通そうとしたが、その度に否決された。これを憂慮された明治天皇が宮内大臣に、宮中の費用を節約して軍艦の建造費に充てるよう命ぜられたほどで、陛下がそこまでおっしゃるのであれば、ということで、衆議院は予算の拡張案を認めた。このように、戦前の日本には議会に強い権限があり、国民が反対すれば、戦争を始めるどころか、軍事費の増額すらできなかったのである。
・ドイツでも日本でも、戦争を望み、政府を開戦に仕向けたのは多数派である国民の意思によるところもあったのである。
・他に民主主義が人類にもたらした惨劇は、1789年のフランス革命が挙げられる。フランス革命は血を血で洗う闘争、粛清の連続で、革命の過程で約60万人が命を落としている。現在の三色のフランス国旗はフランス革命期に制定されたものだが、青は自由、白は平等、赤は博愛を表す。このうち、後の共産主義や社会主義思想の源流となったのが「平等」の観念で、フランス革命こそソ連や中華人民共和国、北朝鮮を初めとする社会主義国の生みの親だったと言える。
・革命が起きた当時のフランスは、巨額の財政赤字を抱えており、民衆は重税に苦しめられていた。とどめとなったのがアイスランドの火山の噴火で、農作物の価格急騰を招き、民衆はついに暴動を起こした。同時期、日本でも浅間山の噴火で大飢饉が起き、百姓一揆が頻発した。しかし、民の君主に対する対応は、日仏両国で全く異なっていた。フランスの民衆がルイ16世と王妃を宮殿から連れ出して監禁し、最後は処刑したのに対し、日本の民衆は京都御所に大挙し、天皇を拝んだ。そして天皇は民の期待に応えて事態の収拾を図るため、幕府に窮民救済を申し入れ、天皇の権威が復活した。
・日本の歴代天皇の生活は質素そのもので、どの文献に当たっても「天皇が法外な贅沢をした」という記述は出てこない。天明の大飢饉の際、多くの民衆が御所まで祈願に集まったのも、天皇が国民一人一人の幸せを命がけで願い、祈り続ける「公」そのものの存在だと知っていたからである。天皇は国民のことを深く愛し、その幸せを祈る。国民は天皇を慕い、国を支える。この「君主共治」のかたちこそ、日本における統治の本質であり、堀や石垣がない京都御所の構えがそれを端的に表している。
・日本では民が君主を打倒するという意味での「革命」は一度も起きていない。王政への抵抗や打倒を通じて生まれた西洋の主権という概念をそのまま日本に適用することはできない。日本の主権(国の政治の在り方を決める力)は西洋と異なる「君民一体」という独自の姿として捉えるほかない。王朝交代も革命もなく、二千年以上も国が続くというのは、世界史の奇跡と言ってよい。「現存する最古の国」に生きる我々は、そのことに誇りを抱き、今後も「君民共治」という日本ならではの民主制の在り方を模索し、時代に繋げていく義務があるのではないだろうか。
他のレビュアーも言っているが、この書は竹田氏が大学で行っている講義を文字に起こしたものである。非常に分かりやすく、読みやすい文章でお得である。
・民主主義は終戦後に占領軍によって持ち込まれたのではない。日本ではそれ以前から、不十分ながらも民主主義は確実に存在し、国会や選挙などがなくとも、国民本位の政治を行うことが是とされてきた。明治維新の文明開化と先の大戦の終結の2回の機会に、従来日本にあった日本型民主主義と、アメリカ独立宣言やフランス人権宣言に端を発する西洋型民主主義が「出会った」と見るのが正当ではないかと思う。
・近年の日本の民主主義がおかしくなっているのは、極めて闘争的な西洋型民主主義の悪い側面が全面に現れた結果ではないだろうか。西洋型民主主義の負の側面と、日本型民主主義の優れた側面の両方を知ることで、私たちは民主主義を正しく機能させていくことができるようになるはずである。
・西洋では、君主と民は根本的に対立するものであり、「国民は王の私物」だった。君主と国民の利害は相反し、悪政が続くと不満を感じた国民が暴動や反乱を起こし、王朝が交代した。中国の歴代王朝でも同様である。しかし、日本では天皇と国民が対立関係に入ったことは一度としてない。天皇と国民が一体となり、共に国を統べる「君主共治」こそ、日本の伝統的な統治形式である。
・「民主主義は正しい」という世間の常識は一概に正しいとは言えず、民主主義という「道具」は包丁と同じく、使い方によっては悲惨な凶器にもなる。ヒトラー政権を誕生させたのは民主主義である。
・二つの世界大戦に共通するのは、戦争を望んだのは通説が記すように軍部や政治指導者の意向だけでなく、実は民衆の意思だったということ。多数派の意思に基づく民主主義こそが人類最大の惨禍である二つの大戦をもたらしたと言える。
・戦後、日本の対米開戦に関して「軍の戦争責任」や「天皇の戦争責任」が論じられてきたが、日米交渉を継続し戦争を避けようと努めていた政府の態度を、国民は「弱腰」と責め立てていた。当時、国民の戦争熱を煽っていたのは新聞であり、「新聞の戦争責任」は極めて大きいと言える。また、メディアに煽られたとはいえ、戦争回避に努めなかった国民の多くも同罪と見做すべきである。
・戦前の日本には民主主義の柱としての議会に強い権限があり、政府や軍が法律や予算を成立させたくても、帝国議会はそれを拒否することができた。明治23年、日清戦争が近いと考えた政府と軍が軍事予算の増額案を議会で通そうとしたが、その度に否決された。これを憂慮された明治天皇が宮内大臣に、宮中の費用を節約して軍艦の建造費に充てるよう命ぜられたほどで、陛下がそこまでおっしゃるのであれば、ということで、衆議院は予算の拡張案を認めた。このように、戦前の日本には議会に強い権限があり、国民が反対すれば、戦争を始めるどころか、軍事費の増額すらできなかったのである。
・ドイツでも日本でも、戦争を望み、政府を開戦に仕向けたのは多数派である国民の意思によるところもあったのである。
・他に民主主義が人類にもたらした惨劇は、1789年のフランス革命が挙げられる。フランス革命は血を血で洗う闘争、粛清の連続で、革命の過程で約60万人が命を落としている。現在の三色のフランス国旗はフランス革命期に制定されたものだが、青は自由、白は平等、赤は博愛を表す。このうち、後の共産主義や社会主義思想の源流となったのが「平等」の観念で、フランス革命こそソ連や中華人民共和国、北朝鮮を初めとする社会主義国の生みの親だったと言える。
・革命が起きた当時のフランスは、巨額の財政赤字を抱えており、民衆は重税に苦しめられていた。とどめとなったのがアイスランドの火山の噴火で、農作物の価格急騰を招き、民衆はついに暴動を起こした。同時期、日本でも浅間山の噴火で大飢饉が起き、百姓一揆が頻発した。しかし、民の君主に対する対応は、日仏両国で全く異なっていた。フランスの民衆がルイ16世と王妃を宮殿から連れ出して監禁し、最後は処刑したのに対し、日本の民衆は京都御所に大挙し、天皇を拝んだ。そして天皇は民の期待に応えて事態の収拾を図るため、幕府に窮民救済を申し入れ、天皇の権威が復活した。
・日本の歴代天皇の生活は質素そのもので、どの文献に当たっても「天皇が法外な贅沢をした」という記述は出てこない。天明の大飢饉の際、多くの民衆が御所まで祈願に集まったのも、天皇が国民一人一人の幸せを命がけで願い、祈り続ける「公」そのものの存在だと知っていたからである。天皇は国民のことを深く愛し、その幸せを祈る。国民は天皇を慕い、国を支える。この「君主共治」のかたちこそ、日本における統治の本質であり、堀や石垣がない京都御所の構えがそれを端的に表している。
・日本では民が君主を打倒するという意味での「革命」は一度も起きていない。王政への抵抗や打倒を通じて生まれた西洋の主権という概念をそのまま日本に適用することはできない。日本の主権(国の政治の在り方を決める力)は西洋と異なる「君民一体」という独自の姿として捉えるほかない。王朝交代も革命もなく、二千年以上も国が続くというのは、世界史の奇跡と言ってよい。「現存する最古の国」に生きる我々は、そのことに誇りを抱き、今後も「君民共治」という日本ならではの民主制の在り方を模索し、時代に繋げていく義務があるのではないだろうか。
2019年3月18日に日本でレビュー済み
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日本の民主主義の迷信、勘違い、嘘など、IQ208の著者が論理的に解説している大納得の本。
フランス革命の正体と事実は、無実の国民が暴力に殺される始まりであり、革命のおかげで国民は王制の時の倍の税金に苦しんだという。
革命を叫ぶ国民の正体がわかる。
少なくともフランス革命とは、国民のオウンゴールでしかない。
日本の民主主義はなぜ世界一長く続いているのかの理由がハッキリ書かれており、これに反論できる学者がいるとは、微塵も思えない論理的な本です。
大学の講義を優しく書かれたとのことですが、この講義を受講した学生が日本の希望になると思います。
笑いは少ないですが、十分にすっきりするし、その分感動ある本です。
今年一番買った価値があったと思います。
おすすめです。
フランス革命の正体と事実は、無実の国民が暴力に殺される始まりであり、革命のおかげで国民は王制の時の倍の税金に苦しんだという。
革命を叫ぶ国民の正体がわかる。
少なくともフランス革命とは、国民のオウンゴールでしかない。
日本の民主主義はなぜ世界一長く続いているのかの理由がハッキリ書かれており、これに反論できる学者がいるとは、微塵も思えない論理的な本です。
大学の講義を優しく書かれたとのことですが、この講義を受講した学生が日本の希望になると思います。
笑いは少ないですが、十分にすっきりするし、その分感動ある本です。
今年一番買った価値があったと思います。
おすすめです。

日本の民主主義の迷信、勘違い、嘘など、IQ208の著者が論理的に解説している大納得の本。
フランス革命の正体と事実は、無実の国民が暴力に殺される始まりであり、革命のおかげで国民は王制の時の倍の税金に苦しんだという。
革命を叫ぶ国民の正体がわかる。
少なくともフランス革命とは、国民のオウンゴールでしかない。
日本の民主主義はなぜ世界一長く続いているのかの理由がハッキリ書かれており、これに反論できる学者がいるとは、微塵も思えない論理的な本です。
大学の講義を優しく書かれたとのことですが、この講義を受講した学生が日本の希望になると思います。
笑いは少ないですが、十分にすっきりするし、その分感動ある本です。
今年一番買った価値があったと思います。
おすすめです。
フランス革命の正体と事実は、無実の国民が暴力に殺される始まりであり、革命のおかげで国民は王制の時の倍の税金に苦しんだという。
革命を叫ぶ国民の正体がわかる。
少なくともフランス革命とは、国民のオウンゴールでしかない。
日本の民主主義はなぜ世界一長く続いているのかの理由がハッキリ書かれており、これに反論できる学者がいるとは、微塵も思えない論理的な本です。
大学の講義を優しく書かれたとのことですが、この講義を受講した学生が日本の希望になると思います。
笑いは少ないですが、十分にすっきりするし、その分感動ある本です。
今年一番買った価値があったと思います。
おすすめです。
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八百万の神=「多神教」の世界に生きる日本人は、「神」ですら過ちを起こすことを知っている。
独断で国政の進路を決めるのをよしとせず、大事は皆で議論して決めるという知恵、日本人が「集義の精神」を
伝統として重んじてきたことに由来する。それは「五箇条の御誓文」に端的に示されていることだ。
仮にも、唯一絶対の神=「一神教」であるがゆえに、誰も過ちを問い正すこともできないとすれば、権力は権力
でしか乗り越えることはできない。すなわち、「一神教」そのものの交代、それは「革命」が暴発するというこ
となのだ。
その反省からなのか、西欧では、貴族や聖職者をそっちのけにして国民だけが正しい議会を運営できる。だから
こそ歴史の積み重ね抜きにして早々のうちに成文憲法を強引に作る試みにでることもあった。
はたまた、「君」「民」不可侵とし、疎遠であるのがよい。「王は君臨すれども統治せず」であれば紛争は起き
ない、そうとも信じた。
もっとも、それゆえに災害など国民に対する弔意に欠けることも。あくまで、「民」=「私」、なのである。
これでもうまくいかないとなると今度は「神」を“棚上げ”にして国民の平等や権利を保障せよ、と「君」に契約
をもちだす。いずれも、このような発想は民主主義としては一見“先進的”に見えても、その実は“後進”であった。
その上で日本の国史を見渡すと「権力者は権威を求め、権威者は権力には無顔ではいられない」という一点で説
明がついてしまう。それは何故か?
実際、一般市民よりも権力を持つ者のほうが、「権威あるものの存在」を感じる場面も多かった。そういう境地
にいたることこそが日本人の“誇り”なのである。それは古くは「古事記」「日本書紀」に遡る「権威あるものの
存在が広く国の事情を知ることで、自ずと国が一つに束ねて」いるからこその所以でもある。何より日本国憲法
一条が「権威あるものの存在」が「しらす国」を治めることによって、国民とともに歩んできた歴史を物語って
いる。王朝交代や革命もなく二千年以上も国が続くことは世界史の奇跡といってよい。
国民は「権威あるものの存在」に精神的に自らが仕えるという思想を持ち合わせ、「権威あるものの存在」もま
た国民に思いを馳せる。真の尊重は、“自然な共感”をもつこと。殊に、“有り難い”をもって「公」をなす日本。
”有がたい”=和であり、「公」=”貴い”といえる。”有がたい”が指向できれば、”和”という名のもとに人の”平等”
を考えられる国。そして、人の”平等”とは、何より”貴い”ものである。かくして「公」への循環が途絶えることな
く続く。聖徳太子の「十七条憲法」、とくに書き出しの冒頭から「和をもって貴し」の下り、だからすごい。
「和の精神」、これこそが日本の民主主義の正体であり”先進“ゆえなのである。お堅い言葉でいえば、君民共治=
“治者と被治者の自同性”が日本の統治の本質なのである。
自然法はよく“理性”の法と言われる。しかし、同時に“理性”とは危ういものでもある。「和の精神」と「集義の
精神」、この二つを併有させ“理性”主義を昇華させていく。より高次の“理性”主義=“保守”主義への誘いこそが、
著者のいう「日本の民主主義が世界一続く」証ということであろう、そう思う。
独断で国政の進路を決めるのをよしとせず、大事は皆で議論して決めるという知恵、日本人が「集義の精神」を
伝統として重んじてきたことに由来する。それは「五箇条の御誓文」に端的に示されていることだ。
仮にも、唯一絶対の神=「一神教」であるがゆえに、誰も過ちを問い正すこともできないとすれば、権力は権力
でしか乗り越えることはできない。すなわち、「一神教」そのものの交代、それは「革命」が暴発するというこ
となのだ。
その反省からなのか、西欧では、貴族や聖職者をそっちのけにして国民だけが正しい議会を運営できる。だから
こそ歴史の積み重ね抜きにして早々のうちに成文憲法を強引に作る試みにでることもあった。
はたまた、「君」「民」不可侵とし、疎遠であるのがよい。「王は君臨すれども統治せず」であれば紛争は起き
ない、そうとも信じた。
もっとも、それゆえに災害など国民に対する弔意に欠けることも。あくまで、「民」=「私」、なのである。
これでもうまくいかないとなると今度は「神」を“棚上げ”にして国民の平等や権利を保障せよ、と「君」に契約
をもちだす。いずれも、このような発想は民主主義としては一見“先進的”に見えても、その実は“後進”であった。
その上で日本の国史を見渡すと「権力者は権威を求め、権威者は権力には無顔ではいられない」という一点で説
明がついてしまう。それは何故か?
実際、一般市民よりも権力を持つ者のほうが、「権威あるものの存在」を感じる場面も多かった。そういう境地
にいたることこそが日本人の“誇り”なのである。それは古くは「古事記」「日本書紀」に遡る「権威あるものの
存在が広く国の事情を知ることで、自ずと国が一つに束ねて」いるからこその所以でもある。何より日本国憲法
一条が「権威あるものの存在」が「しらす国」を治めることによって、国民とともに歩んできた歴史を物語って
いる。王朝交代や革命もなく二千年以上も国が続くことは世界史の奇跡といってよい。
国民は「権威あるものの存在」に精神的に自らが仕えるという思想を持ち合わせ、「権威あるものの存在」もま
た国民に思いを馳せる。真の尊重は、“自然な共感”をもつこと。殊に、“有り難い”をもって「公」をなす日本。
”有がたい”=和であり、「公」=”貴い”といえる。”有がたい”が指向できれば、”和”という名のもとに人の”平等”
を考えられる国。そして、人の”平等”とは、何より”貴い”ものである。かくして「公」への循環が途絶えることな
く続く。聖徳太子の「十七条憲法」、とくに書き出しの冒頭から「和をもって貴し」の下り、だからすごい。
「和の精神」、これこそが日本の民主主義の正体であり”先進“ゆえなのである。お堅い言葉でいえば、君民共治=
“治者と被治者の自同性”が日本の統治の本質なのである。
自然法はよく“理性”の法と言われる。しかし、同時に“理性”とは危ういものでもある。「和の精神」と「集義の
精神」、この二つを併有させ“理性”主義を昇華させていく。より高次の“理性”主義=“保守”主義への誘いこそが、
著者のいう「日本の民主主義が世界一続く」証ということであろう、そう思う。