私には、日本の総合商社や外資系のInternational Business Machines等に長年勤務した、あるいは職を転じた友人は少なくない、多くは理工系出身者である。彼らの多くは海外派遣を経験し、各国の文化、言葉(英語だけでは済まないのは当然)、環境の違いを克服しながらもビジネスマンとして働いてきた。それは、自らの為だけではなく、日本国の為でもあり、それらの多くの日本人国際派商社マン、ビジネシマンが日本の経済を底辺から支えてきたのである。忙しい彼らと、数年に何度か酒席を共にし、彼らの多くの海外体験談は私にとって楽しみの一つであった。時代は僅かの間に世界の通信網、とくに、インターネットの急速な普及により世界を情報空間において狭いものにした。しかし、世界各国の文化、人種の固有性は遅々として変わらない。しかし、経済的一様性が進む中、文化の多様性を維持することの重要性を多くの商社マンが理解しているとは思えない。いつもの前口上が長すぎました。この本は、外資系の総合巨大会社(?)に勤務する友人から読んでみたら、もう若くもないけど、こんな奴もいるぜ、メール・マガジンも出しているから、経済活動人間を知るきっかけにしたら、経済活動人間の実践的人間観をおまえに見直してほしいね!とキツイ皮肉を言われ、早速、本を読み、メール・マガジンも購読中です。著者の活動範囲は中国、香港、フィリピン、タイなどで、発電プラントの契約交渉における様々な国民性の分析。また、米国紙にメールでの堂々とした反論の投稿、記載も著者らしい。私と著者の考えは大分違いますが、違うからこそ著者の活動をメール・マガジンで読んでいるのです。これ以上は余白がないでしょうから、目次でお許しください。もくじ。刊行に寄せて、花岡信明。序章、歴史のひだに分け入る。第1章、天皇の本業。第2章、ぐいぐい分かる日本史。第3章、ファウルトエラーつづきの言語政策だが。第4章、独立させたいけどさせられない沖縄。第5章、東南アジア共同体と台湾。第6章、憲法は国の仕組みをはっきり語れ。第7章、道州制より府県合併だ。第8章、少子化対策に、こう取り組め。第9章、米紙におくった反論投書。特別篇、対談「常識の回復」。以上である。この著書で、現実にかなり近い社会情勢を知ることはいいことです。しかし、「知る」⇒「信じる」ではないことご存じですね!この著書、かなり面白く読めます。とくに若者にお薦め。
(2008/3/28)
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