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日本の分断 私たちの民主主義の未来について (文春新書 1298) 新書 – 2021/2/19
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- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2021/2/19
- 寸法11 x 1.1 x 17.4 cm
- ISBN-104166612980
- ISBN-13978-4166612987
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著者について

【現職】 山猫総合研究所・代表
【学歴】
2010年10月 東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻博士課程修了
2006年3月 東京大学大学院公共政策学教育部(公共政策大学院)専門修士課程修了
2004年3月 東京大学農学部生物環境科学課程地域環境工学専修卒業
2001年4月 東京大学農学部生物環境科学課程地域環境工学専修進学
1999年4月 東京大学理科一類入学
1999年3月 神奈川県立湘南高等学校普通科卒業
【学位】 博士(法学),専門修士(公共政策),農学士
【職歴】
2019年3月-現在 株式会社山猫総合研究所代表
2016年3月-2019年2月 東京大学政策ビジョン研究センター講師
2015年4月-2016年2月 東京大学政策ビジョン研究センター客員研究員
2013年4月‐2015年3月 日本学術振興会特別研究員(PD)
2013年4月‐現在 青山学院大学兼任講師
2011年1月‐2013年3月 東京大学政策ビジョン研究センター安全保障研究ユニット特任研究員
2007年4月‐2009年3月 日本学術振興会特別研究員(DC2)
【著書】
(1)(単著)『21世紀の戦争と平和―徴兵制はなぜ再び必要とされているのか』新潮社,2019年1月.
(2)(単著)『あなたに伝えたい政治の話』文春新書,2018年10月.
(3)(共著)『国民国家のリアリズム』(猪瀬直樹氏と共著)角川新書、2017年9月.
(4)(共著)『国家の矛盾』(高村正彦氏と共著)新潮新書,2017年2月.
(5)(単著)『「トランプ時代」の新世界秩序』潮新書,2017年1月.
(6)(単著)『日本に絶望している人のための政治入門』文春新書,2015年2月.
(7)(単著)『シビリアンの戦争―デモクラシーが攻撃的になるとき』岩波書店,2012年10月.
(8)(共著)石津朋之・永末聡・塚本勝也編著『戦略原論―軍事と平和のグランド・ストラテジー』日本経済新聞出版社,2010年5月(第7章「政軍関係」を執筆).
【その他】 受賞に、正論新風賞(2017年)、東洋経済新報社「高橋亀吉記念賞」佳作(2010年)、自民党初代総裁賞ほか。
*追記 名前の英字表記は、2011年より正式にLully Miuraを使用。
カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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以下、感想や気になった点などを書いていこうと思う。
まず、「日本人の多数派は外交安保上のリアリストである。政権運営上も、外交安保リアリズムに対する態度が真の論点でありカギである。自民党はここを抑えているから強いし、野党側はここを逃しているから弱い」という趣旨の指摘が、とにかく素晴らしく秀逸だと思った。
本書で説明されている分析や考察、理由など含め納得がいくし、私自身の実感ともあっている。
おそらくこの指摘が本書の最重要ポイントだし、この部分だけとっても☆5をつける価値がある本だと思う。
また、著者は自民党が今後とるべき戦略として、
・外交安保リアリズム路線をこれまでと同様にぶらさずしっかり進める
・それと同時に、中道から(英語本来の意味での)liberal層に訴えかける政策パッケージを展開し、支持基盤の拡大を狙う
という趣旨の主張をしている。
これもまさに同感だし、印象的だった(ちなみに私が知る限り、少なくとも安倍政権はこの戦略を明確に意識していた)。
さらに、野党側の主張が一部にしか響いていない理由に関する考察も鋭いなぁと思った。
たとえば最近だと野党側が「もはや私たちは経済発展を捨てなければならない」などの浮世離れした空論を掲げたり、シングルイシューで怒りを喚起する感情的な主張をする傾向がある。
このような言動は、ルサンチマンを抱える一部の層にはウケるものの、合理主義者を含む多数派からは支持されにくい。
合理主義者(著者の定義によると、自由主義者かつ経済成長重視派で、日本にも2割強いる)は、浮世離れした空論を唱える勢力を嫌う。
上記のようなアンチビジネスな脱成長思想を主張する野党とは相性が悪く、むしろ全体的な整合性や一貫性を目指す保守勢力側に傾いてくる。
「これが今の日本で野党勢力が弱い理由の一因である」という著者の指摘も、その通りだと思った。
こんな感じで、本書の内容や考察はとても面白いのだが、唯一気になるのが文章。
私もあまり他人のことは言えないので恐縮だが、正直、読みにくい。
たとえば接続詞がいまいちつながってない箇所が多かったり、不必要に長い一文が散見されたりする。
同じ意味をもっと短く簡潔にわかりやすく書けるのなら、そうしたほうが読みやすくなる。
また、特に文章の語尾が代表的だが、客観的事実と著者の主観が交じっており、断定すべきところと推測にとどめるべきところがしばしば混在しているのも目につく。
本書は論説文や説明文のカテゴリーに入るはずなのに、全体的に書き方が随筆文っぽい。
おそらく、著者も編集者も推敲や校正にあまり時間をかけてないのだろう。
論旨や切り口、内容などどれも面白いだけに、もったいないと感じた。
「理科系の作文技術」など、文章作成の技法に関する良書はいくつかあるので、それらを読むなどして改善すると、さらに良くなると思う。
あと、本書を読んでいて、「liberal」いう本来の英語の言葉と、「リベラル」という日本語の言葉とを、区別して議論したほうが、より分かりやすくなると思った。
英語本来の「liberal」という言葉は、自由主義という意味である。
ちなみに自民党(自由民主党)の党名を英語にすると、Liberal Democratic Partyとなる。党名にLiberalという言葉が入っていることからもわかる通り、自民党は本来の意味でのliberal(自由主義)を理念として掲げている。
一方、日本語になった「リベラル」という言葉は、日本共産党などの日本型左派政党の主張(たとえば「憲法改正反対!」のようなもの)をも含意するようになってしまい、本来の「liberal」とは違うニュアンスを持つ言葉になってしまった。
著者は本書で、英語本来の意味での「liberal」という意図で「リベラル」という言葉を多用している。
私は頭の中で区分けして読んだが、それでも日本の野党が唱える「リベラル」という意味がちらついてまぎらわしかった。
「読み手の中には、もしかしたら完全に誤読する人も出てくるかもなぁ…」と読んでて思った。
こんな感じで、最後のほうは少し批判めいたことも書いたものの、それらはどれも些細な点にすぎず、全体的な内容はとても面白かった。☆5にふさわしい本だと思う。
次の著作も楽しみにしています。
新聞・雑誌などの特集をみていると、モリカケ問題にはじまり様々なゴシップ、スキャンダルが報じられ、今や日本人の価値観はバラバラに分かれてしまっているかに見えます。しかしその一方で、アメリカにみられるように社会構成員の価値観が大きく分断して社会内対立が起るという現象はわが国ではみられていません。では実際日本人の政治的な対立軸はなんなのか、それを探ろうとして行われたのが「日本人価値観調査」でした。結果として分かったことは、日本人の対立軸をなしているのは安保・外交問題と改憲問題で、一般の社会経済政策は実は右も左も似たような考え方をして、似たような政策を実行しようとしているというのです。考えようによってはこうした対立軸があるということは、国民統合の危機でもあるという考え方も出来るのですが、何しろ日常生活で問題になるような点に対立軸がありませんから、国民は対立を意識しない訳です。
ただわたしは著者に異論があるのは、こうした政治的な対立軸をはっきり表に出したのは安倍内閣が初めてであり、それまではこうした問題は一種のタブーで、右も左もあまり触れたがらなかった問題だったのではないかと思うという点です。中曽根政権がこうした問題を取り上げたといいますが、それは中曽根さん個人の発言であって、内閣としてそれを対立軸として打ち出したということではありません。わが国の周囲に目をやると、米中対立はますます激化しており、朝鮮半島問題も予断を許しません。いわゆる新アチソンラインといわれるように、東アジアの防衛戦から韓国が脱落すれば、中国との対立の最前線は対馬海峡と台湾海峡になるのです。若い人たちは戦争アレルギーがないからこうした問題で保守的、もしくは外交リアリズムの立場をとるひとの割合が少ないといいますが、それはまだ社会人としての経験が浅いからで、彼らが実際の働き手になって日本を引っ張っていく時代になれば、わたしは彼らの意識は大きく変わると思いますよ。しかも彼らは対韓国問題などで遠慮はありませんから、もっと先鋭な意見が出てくる可能性もあるのではないでしょうか。人間は誰でも年をとり、社会的立場も変わります。現時点での分析から将来を予測するのは簡単な事ではないと思います。
なお、失礼ないいかたになりますが、本書は前半部分は大変興味深く読めるのですが、後半特に後半1/3は具体的問題意識にも乏しく何を議論しているのか分かりません。民主主義と政治的意見の分断という問題についてはその方面の専門書をお読みになることをお勧めします。また、著者は大変面白い発想を持つフィールドワーカーであると思いますが、防衛問題や選挙戦略、国際政治問題の専門家ではありません。あえて踏み込んだ議論はしないという選択もあったのではないかと思いますが。
いろんな政治学者の方の中で、わかりやすい言葉表現をしてくれる方だと思います。リサーチ視点から今を解説。読みやすかったです。








