83歳現役コラムニストが、福岡県から物申す! 日本の将来はこれで大丈夫なのか?そんな疑問を抱え、コラムを書き続ける大竹清風さんは、2001年現在83歳。福岡県の大平村から、元気にコラムを発信している。
□世相をなで切りながら、知恵を提案
長い年月を経た、洞察の目は、現在の政局に向けられる。小泉首相の靖国神社参拝は言語道断!であるとか、外務省の不正はけしからん!
こういう政局への注文があると思えば、パチンコに熱中しているあなた!大丈夫ですか?というように、一般市民もドキリとするような、コラムも登場する。辛口ばかりではない。ロンドンに語学研修に行った折に、様々な国の人が炭鉱節を歌って踊った話、中国の書道の大家から大層気に入られて、書を賜った話など、語り尽くせないような内容があるのである。
耳に痛いような話も、良く読むと、若い世代の人への愛情に満ちた提言、アドバイスであることが、だんだんわかってくる。
□味わい深いコラム集・欧州通の新聞人も絶賛
読めば読むほど、味がある。まるで上質のスルメイカのようなコラム集が、大竹清風さんの3作目になるコラム集なのである。
西日本新聞でロンドン支局長を務め、その後専務になり、現在は西日本新聞印刷株式会社の社長となった清水正信さんが、「時代を鋭く切った警世の文である」と絶賛している。
□カバー・イラスト秘話
こんな本を作っていると、編集者が友人で画家のママ・エレーヌさんに話したところ、面白い。お年寄りは大事にしなければいけないし、意見に耳を傾けなければならない!というコメントをくれて、その気高い姿勢を「富士塊」で表現してみよう!そういう気持ちで、この本のカバーに描かれた富士山が誕生したのである。
ちなみにママ・エレーヌは、『本当の自分がわかる本』(マガジンハウス)、『レスポワールの植木鉢』(サンリオ)などの著者であり、TBSラジオのパーソナリティもやっていた、筋金入りの作家である。
□頑固おやじに再会!
文章は、まさに頑固オヤジの怒鳴り声を思い出すし、故郷の優しい父の声をも連想させる。何しろ83歳でこんなに元気なわけだ。70代以下の人が大いに刺激されることうけあいである。
□九州の熱き心を結集
作者大竹清風さんは、福岡県大平村在住。
イラストのママ・エレーヌさんは福岡県生まれ。
さらに、編集者も大分県中津市生まれ。
ここに九州人の熱い心が結集した。
武骨者ではございますが一国物申す! 83歳現役のコラムニスト大竹清風(福岡県大平村在住)によるコラム集。時事、政局、教育、文化、生活、国際交流への熱き提言を掲載。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大竹/清風
1918年福岡県築上郡大平村に生まれる。1936年旧制中津中学(現中津南高等学校)卒業。同年、九州医専(現久留米医科大学)入学。その後半年足らずで、結核性脊椎カリエスのため中途退学。数年間療養、幸いにして一命をとりとめる。1953年福岡県豊前市及び築上郡小中学校事務吏員となる。1977年退職し、今日にいたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)