冒険家の角幡唯介氏が2012年までに書いた文章や対談をまとめたエッセイ。
氏をして「登山の謎、冒険の秘密を知る人物」と言わしめる『
サバイバル登山家
』の服部文祥、那智大滝を登ろうとして逮捕された『
外道クライマー
』の宮城公博、単独でサハラ横断を試みた『
サハラに死す
』の上温湯隆、登山家の心情を見事に代弁した『
神々の山嶺
』の夢枕獏、氏が若い頃に感化された『
日本人の冒険と「創造的な登山」
』の本多勝一などの著作の解説だけでなく、『
凍
』の沢木耕太郎、『
AV女優の社会学
』の鈴木涼美、『
最後の冒険家
』の石川直樹、『
木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったか
』の増田俊也などとの対談も収録。冒険家の系譜を京都大学の今西錦司や梅棹忠夫からたどる一考、富士登山の流行に現代人の管理されたがる性向を見る論考にも光るものが。
ブログの記事を読むような手軽さで氏の思索に触れることができる点で、『
空白の5マイル
』『
極夜行
』といった重厚な角幡作品の副読本として読んでおきたい一冊です。
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