雪見をしながら炬燵に入っている気分になれる一冊だ(実際には電車の中で読んだけどな)。
雪国への旅物。
鎌倉を起点に京都、伊豆、小樽、角館などを舞台にした、オムニバス的作品。このところ霧原一輝は人妻物が中心だが時折挟んでくる旅物で、ローテーションに変化をつけているようだ。そして旅物の方が、清涼感がある。双葉文庫でデビューした頃の陽性で朗らかだった作風を彷彿させるのだ。
人妻物や伝奇物が、どちらかと言えば陰鬱なトーンで書かれているのと対照的だ。
個人的にはこちらの方が気にいっている。
特に今作は第一章の京都がよかった。かつての藍川京を思わせるはんなりとした筆致。
冬の京都は官能小説の最高の舞台である。おこしやす。
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