好評につき「怖い絵」シリーズ三冊に続いての発刊、角川の月刊誌に連載されたものが単行本になった。以前の単行本も角川文庫になったことだし、こういう関係なのかな、と思った。
肝心の内容だが、さすがにネタ切れ気味。もうめぼしい絵は採りあげてしまった。ミレーの「落穂拾い」がある、けど前作で同じ画家の「晩鐘」で解説していたことを繰り返している。ミレイ(別の画家です)の「オフィ―リア」が満を持して採用されたのはよかったけれど。
中野さんのコンセプトは、いっけん怖くないけど背景を知ると怖い、だ。したがって誰が見ても怖い絵はあまり採用されない。いっそ今まで゛落選続き”だった「叫び」を採りあげてもよかった。今さら、で見送ったのか。それとも「第五弾」の目玉絵になるのか?
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
無料アプリを入手するには、Eメールアドレスを入力してください。
