幕末にアメリカの捕鯨船から日本に蜜上陸したラナルド・マクドナルドに始まり、長崎でのオランダ語通詞(通訳)森山栄之助との1年間にわたる英語を通した交流を経て、ペリー来航に始まる幕末~維新の怒涛の変化を作者らしく、綿密な資料・取材をもとに描いた力作です。
個人的には、マクドナルドが主人公の物語かと思って読み始めたのですが・・・・・
諸外国の思惑・政策に加え、世界情勢も相まってに防戦一方の幕府に対し、攘夷派のすさまじい動きもうまくまとめられ、森山の苦悩が浮き彫りになります。
ジョン万次郎の晩年もそうでしたが、森山も維新後は、それまでの激務から解放されて抜け殻のような状態になったそうで、とてもかわいそうに思いました。
山本音吉も出てきますが、彼の乗った宝順丸は、知多半島を出た後、伊勢志摩でコメや陶器を積んで江戸に向かったはずですが。
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