この前に、中国製SFの三体を読んだが、ひどい苦痛を味わい途中でやめた。
中国共産党のスポークスマンの作品かと思った。
読書が苦痛になった。
その後、この作品を読んで、やはり司馬作品は面白いと改めて痛感。
織田の家臣が、秀吉に出向して、この先どうなるか、良妻賢母の千代との
夫婦仲はどう展開するのか、興味が尽きない。
ただの出世物語にはならないだろう。
読書体験が楽しいと感じられる作品。
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新装版 功名が辻 (1) (文春文庫) 文庫 – 2005/2/10
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戦国の動乱期。賢妻として名高い千代と夫婦手をとりあい、ついには土佐一国の大名になった山内一豊の痛快出世物語。新装版全4巻。 天下にむかってはなばなしく起ち上った織田信長の家中に、ぼろぼろ伊右衛門とよばれる、うだつの上らない武士がいた。 その彼に、賢くて美しい嫁がくるという……伊右衛門は妻千代の励ましを受けて、功名をめざして駈けてゆく。 戦国時代、夫婦が手をとりあってついには土佐一国の大名の地位をえた山内一豊の痛快物語。
- 本の長さ313ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2005/2/10
- ISBN-104167663155
- ISBN-13978-4167663155
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
天下にむかってはなばなしく起ち上った織田信長の家中に、ぼろぼろ伊右衛門とよばれる、うだつの上らない武士がいた。その彼に、賢くて美しい嫁がくるという…伊右衛門は妻千代の励ましを受けて、功名をめざして駈けてゆく。戦国時代、夫婦が手をとりあってついには土佐一国の大名の地位をえた山内一豊の痛快物語。全四冊。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
司馬/遼太郎
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語科卒業。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、「ひとびとの跫音」で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、「街道をゆく“南蛮のみち1”」で日本文学大賞受賞。62年、「ロシアについて」で読売文学賞受賞。63年、「韃靼疾風録」で大仏次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受章。平成8(1996)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外国語学校蒙古語科卒業。昭和35年、「梟の城」で第42回直木賞受賞。41年、「竜馬がゆく」「国盗り物語」で菊池寛賞受賞。47年、「世に棲む日日」を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。51年、日本芸術院恩賜賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、「ひとびとの跫音」で読売文学賞受賞。58年、「歴史小説の革新」についての功績で朝日賞受賞。59年、「街道をゆく“南蛮のみち1”」で日本文学大賞受賞。62年、「ロシアについて」で読売文学賞受賞。63年、「韃靼疾風録」で大仏次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受章。平成8(1996)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋; 新装版 (2005/2/10)
- 発売日 : 2005/2/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 313ページ
- ISBN-10 : 4167663155
- ISBN-13 : 978-4167663155
- Amazon 売れ筋ランキング: - 249,671位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 3,459位歴史・時代小説 (本)
- - 3,907位文春文庫
- - 8,415位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.2
星5つ中の4.2
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トップレビュー
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2021年5月19日に日本でレビュー済み
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極普通の武将の山内一豊が、その妻千代の内助の功で信長、秀吉、家康の戦国3英傑の中で生き抜いて一国一城の主となって行く物語です。
少し恣意的なシナリオではありますが、面白かったです。
少し恣意的なシナリオではありますが、面白かったです。
2022年1月7日に日本でレビュー済み
やがて土佐一国の大名となる山内一豊とその妻千代が、夫婦になった時から話は始まる。
明日は身があるのかという不安にはあえて目を向けず、ひたすら功名を立てることを互いに語り、明るく過ごしていく二人の健気なやりとりに、せつなさと希望を感じ、生きる活力がもらえる。
若い頃の信長や秀吉も登場し、一豊や千代とのやりとりを通して、司馬氏が洞察した彼らの人物像が楽しめるのも本作品の醍醐味。
駆け出しの一豊や千代を描く第一巻には、やがて巻を進めるにつれて出てくる大人びた考えや守るものも一切なく、とにかく初々しい空気が漂う。
小りんや六平太といった忍びが登場するあたり、多分に物語的要素もあり、史実に極力忠実であることを期待する向きには沿わない部分もあろう。
が、自分にとっては司馬作品の中でも繰り返し読みが多い大好きな作品である。
明日は身があるのかという不安にはあえて目を向けず、ひたすら功名を立てることを互いに語り、明るく過ごしていく二人の健気なやりとりに、せつなさと希望を感じ、生きる活力がもらえる。
若い頃の信長や秀吉も登場し、一豊や千代とのやりとりを通して、司馬氏が洞察した彼らの人物像が楽しめるのも本作品の醍醐味。
駆け出しの一豊や千代を描く第一巻には、やがて巻を進めるにつれて出てくる大人びた考えや守るものも一切なく、とにかく初々しい空気が漂う。
小りんや六平太といった忍びが登場するあたり、多分に物語的要素もあり、史実に極力忠実であることを期待する向きには沿わない部分もあろう。
が、自分にとっては司馬作品の中でも繰り返し読みが多い大好きな作品である。
ベスト1000レビュアー
土佐の大名に成り上がる伊右衛門が、まだ若輩にして嫁を貰い、彼女の内助の功のおかげで、頭角を表す様が描かれている。やる気をかきたてる、夫の操縦法を心得た妻、と言うのは、いかにも日本人好みである。
妻に乗せられた伊右衛門は、結構危ない橋を渡りながらも、順調に頭角を現し、今巻のラストでは妻の持参金で良い馬を購入している。この時、賢過ぎる妻に興ざめして辛く当たる伊右衛門を、泣いてみせて懐柔した妻千代は、役者が一枚上だ。
堅物の伊右衛門を誘惑した小りんのエピソードも楽しく、全体にエンタメ度の高い作品であった。今後に期待。
妻に乗せられた伊右衛門は、結構危ない橋を渡りながらも、順調に頭角を現し、今巻のラストでは妻の持参金で良い馬を購入している。この時、賢過ぎる妻に興ざめして辛く当たる伊右衛門を、泣いてみせて懐柔した妻千代は、役者が一枚上だ。
堅物の伊右衛門を誘惑した小りんのエピソードも楽しく、全体にエンタメ度の高い作品であった。今後に期待。
2004年7月21日に日本でレビュー済み
戦国の大名、山内一豊(伊右衛門)とその妻千代の物語。
2006年のNHK大河ドラマ原作。
伊右衛門はそこそこ勇気と誠実さがあるものの、無能、不器量な人物として設定されており、賢い妻の千代がうまくおだてて乗せることで、彼はよく働いて功名を重ね、少しづつ出世していく。
妻によって伊右衛門は何とかひとかどの人物たりえるように描かれている。つまり、妻がいなくては伊右衛門はロクに仕事もできない、ということだ。男から見ると、多少不愉快な描写もあるかもしれないが、そこは司馬氏の軽妙な筆によって、嫌味なく、楽しく読むことができる。
伊右衛門は才知は無いが、誠実な人物に描かれている。誠実な人間がコツコツやる仕事はバカにできないものだ。世の中の「男」とは、勇猛果敢な荒くれ武者や、機略溢れる頭脳派の智将だけではない。誠実一本というのも、得がたい人徳であり、それだけで大人物なのだ、と思える。派手さは無いが、愛情溢れる、大人の歴史物語。
2006年のNHK大河ドラマ原作。
伊右衛門はそこそこ勇気と誠実さがあるものの、無能、不器量な人物として設定されており、賢い妻の千代がうまくおだてて乗せることで、彼はよく働いて功名を重ね、少しづつ出世していく。
妻によって伊右衛門は何とかひとかどの人物たりえるように描かれている。つまり、妻がいなくては伊右衛門はロクに仕事もできない、ということだ。男から見ると、多少不愉快な描写もあるかもしれないが、そこは司馬氏の軽妙な筆によって、嫌味なく、楽しく読むことができる。
伊右衛門は才知は無いが、誠実な人物に描かれている。誠実な人間がコツコツやる仕事はバカにできないものだ。世の中の「男」とは、勇猛果敢な荒くれ武者や、機略溢れる頭脳派の智将だけではない。誠実一本というのも、得がたい人徳であり、それだけで大人物なのだ、と思える。派手さは無いが、愛情溢れる、大人の歴史物語。
2006年12月26日に日本でレビュー済み
山内一豊は、織豊時代から関ヶ原戦後まで生き残り、
最終的には土佐20万石の太守となった戦国武将である。
実際の彼は叩き上げの武者でありつつ、どこか小型の家康といったような、
したたかな政治力も併せ持つ人物だったと言っていいと思うのだが、
その妻・千代のエピソードがあまりに有名であるために、
妻の内助によって支えられた凡庸の人、というイメージが一般に浸透している。
この「功名が辻」はその一豊と千代を主人公とした戦国絵巻で、
大体上記のイメージから外れない人物像で描かれている。
お人よしでありながら、血で血を洗う戦場を駆け巡り、
懸命に「功」を挙げようと奔走する一豊主従の姿は憎めない。
妻・千代はその一豊の凡庸さにじれったさを感じつつ、同時にそんな面を愛してもいる。
なかなかいい関係の夫婦なのだ。
司馬作品のうちでは、かなり「小説的」な作風と言える。
同じく小説的な「国盗り物語」に比べると、主人公が英雄的でない分、
不思議な親しみを感じる作品である。
一豊の生涯は、信長全盛期から秀吉、家康と全ての時期をカバーするので、
戦国史が好きな人は全編飽きずに楽しめるだろう。
また、物語の最後には、維新に禍根を残す一豊晩年の姿も描かれている。
この作品を読んだあと「竜馬がゆく」を読むと、関ヶ原から幕末への連続性を確認できるだろう。
(※1集〜4集通読後のレビュー)
最終的には土佐20万石の太守となった戦国武将である。
実際の彼は叩き上げの武者でありつつ、どこか小型の家康といったような、
したたかな政治力も併せ持つ人物だったと言っていいと思うのだが、
その妻・千代のエピソードがあまりに有名であるために、
妻の内助によって支えられた凡庸の人、というイメージが一般に浸透している。
この「功名が辻」はその一豊と千代を主人公とした戦国絵巻で、
大体上記のイメージから外れない人物像で描かれている。
お人よしでありながら、血で血を洗う戦場を駆け巡り、
懸命に「功」を挙げようと奔走する一豊主従の姿は憎めない。
妻・千代はその一豊の凡庸さにじれったさを感じつつ、同時にそんな面を愛してもいる。
なかなかいい関係の夫婦なのだ。
司馬作品のうちでは、かなり「小説的」な作風と言える。
同じく小説的な「国盗り物語」に比べると、主人公が英雄的でない分、
不思議な親しみを感じる作品である。
一豊の生涯は、信長全盛期から秀吉、家康と全ての時期をカバーするので、
戦国史が好きな人は全編飽きずに楽しめるだろう。
また、物語の最後には、維新に禍根を残す一豊晩年の姿も描かれている。
この作品を読んだあと「竜馬がゆく」を読むと、関ヶ原から幕末への連続性を確認できるだろう。
(※1集〜4集通読後のレビュー)