長い間気になっていたのに見たことなくて、去年初めて見ました。いろんな評判を聞くので見る前はある種緊張しましたが、全話見た感想は「あら、こんなの見たことない!楽しい!」でした。
普通の「テレビアニメ」と言う規格からは、逸脱した作りと妙味に感動しつつ、「何故これが社会現象になったの!?」という驚きもあります。
絵コンテやフォントが交差する斬新でサブリミナル的なOP。所々挿入される、シンジ君の気持ちをビジュアルやテンポにした(のだろうなと思わせる)描写の数々。散りばめられたキリスト教の用語に、腐向けに見えるカヲル君の存在。
(後にサントラのドラマCDでアスカに「ナルシスホモ」呼ばわりされてましたね)
後半の混沌としていく展開。脳みそに直接訴えかけてくるような、繊細な人なら気が狂うのではないかと心配するレベルのモノローグ。
話の雰囲気に反して、全編美しい絵、ふんだんに使われたクラシック音楽。
見る人の性格、出自や生き方によっては生々し過ぎるモチーフで、俗から耽美まで膨大な仕掛けを用いて作り上げた、けれん味たっぷり虚構の世界、といった趣を感じました。
だから、究極に人を選ぶアニメだと思います。丁寧にドラマを一つ一つ積み上げて展開し、結末に繋げていくものが好きな人からするとアバウトな部分も多く、「なんじゃこりゃ」かもです(実際自分の周りの人間の感想はそうだった)
でも映像作品で語られない部分や余白があっても、自分のイメージを膨らますのが好きな人、鑑賞物の骨格やミソに気付きやすい人には、この「エヴァンゲリオン」はとっても面白い、というか楽しみ方を見つけやすいかもしれません。
個人的には、キャラクターに本当の意味で嫌な人がいなかったも良かった。碇シンジ本当大好き。
誰にでもお勧めはしないけど、ちょっとでも興味がある方は、一度見て損はないと思いますよ。個人的には、一生忘れられない作品になりました。
ごく主観的評価として星5つ献上させて頂きます。