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新世界より (上) 単行本 – 2008/1/24

5つ星のうち 4.2 81件のカスタマーレビュー

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商品の説明

受賞歴

第29回(2008年) 日本SF大賞受賞

内容紹介

ここは汚れなき理想郷のはずだった。
1000年後の日本。伝説。消える子供たち。
著者頂点をきわめる、3年半ぶり書き下ろし長編小説!

子供たちは、大人になるために「呪力」を手に入れなければならない。一見のどかに見える学校で、子供たちは徹底的に管理されていた。
いつわりの共同体が隠しているものとは――。何も知らず育った子供たちに、悪夢が襲いかかる!

第29回日本SF大賞受賞

商品の説明をすべて表示する

登録情報

  • 単行本: 498ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/1/24)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4062143232
  • ISBN-13: 978-4062143233
  • 発売日: 2008/1/24
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 14.4 x 4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2 81件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 84,683位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

形式: 単行本 Amazonで購入
待たされた甲斐がありました。本作は貴志祐介の最高傑作であるだけでなく、日本SF史上に残る怪作です。酷評された『硝子のハンマー』以降、長期にわたり新作の音沙汰がなかったので、作家としてのピークを過ぎてしまったのかと残念に思っていたのですが、杞憂でした。『黒い家』、『クリムゾンの迷宮』、『天使の囀り』の頃のパワフルな貴志祐介が完全復活です。

読み始めた当初は、「少年少女が主人公」、「中世日本の長閑な農村風景」、「呪力」、「色々な架空の生物」といった設定から、トトロのようなファンタジックな話なのかと思い、「あー、貴志祐介またやっちゃったか」と期待外れを覚悟しました。しかし、世界観をある程度構築する序盤が終わるあたりで、世界の真の姿が明らかになり、以降は怒濤の貴志ワールドが全開フルスロットルです。『青の炎』のやりきれない哀しさ、『黒い家』で描かれた人間の狂気、そして『天使の囀り』や『クリムゾンの迷宮』の残虐表現がすべて詰め込まれたような物語で、読んでいる最中の気分の悪さは格別です。展開が強引だったり、ご都合主義だったりする箇所は多々ありますが、物語の勢いがそれらを補って余りあります。なお、そうした物語としての勢いもさることながら、緻密な世界観を構築したうえで、数多くの謎や前振りの大半を破綻なく活かし、まとめあげている手腕にも舌を巻きます。

ただし
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形式: 単行本
35歳の主人公が12歳の頃を振り返り、後世に残すつもりで書き始めた物語は、今の私たちの世界に重なるようで異なった世界が描かれてゆく。
語り手である主人公渡辺早季は23年間を時を経て振り返るので、物語は含みを持たせて展開する。
民族学の本でも読んでいるかのような前半と、呪術や奇怪な動物が出てくる後半と、上巻だけでは物語の全体像を見ることは出来ない。
貴志祐介が何のためにこの作品を書き下ろしたのか、練りに練った作品の全体像を見るために、上巻で時間を要しても下巻に辿り着くべきである。
下巻に入れば、物語の展開は速度を増すので読み易くなるのでご安心ください。
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形式: 単行本
少女の一人称で語られる物語、描かれる世界は昭和初期を思わせる農村的風景、 世界感を支配する「呪力」に架空の生物たち。なんとなく宮崎駿的ファンタジー を思い浮べながら読みはじめた。

ローレンツの動物行動学に発想を得たという、オオカミなど凶暴と言われる動 物以上に同族への攻撃抑制ができない人間の不完全さが全編に渡って描かれて いる。描かれる人間の業は、後半に向けて繰り返し更に救いの無い形でより深 く描かれていく。

かなり悲惨な展開の中で主人公の強さということが物語でも出てくるが、どち らかというとこれは展開上の必要性で与えられた属性でテーマは人間の業の救 いの無さにあるように読める。

そして、最後の最後で更に救いのない形で世界を反転させてみせる結末ははSF としてもホラーとしても見事と言える。これだけの長編で膨大な伏線とエピソー ドを張り巡らしながら、どれもが無駄なく論理立って繋っていき、なおかつ読 後にテーマが一本の軸でブレれていないと読者を唸らせる作者の力量は並のも のではない。

基本的にはホラーな人なのでかなり描写がグロな部分があるが、それが受容で きる方にはお勧めの一冊。ページ数はかなりあるが一気に読めてしまう。
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形式: 単行本
久しぶりの貴志祐介の作品。すぐに買いました。

貴志祐介の作品では初めて(だと思いますが)「呪力」という非科学的な力、
バケネズミという架空の生物が登場し、そのバケネズミが人間に牙を剥きます。
その攻防や、それ以前のありふれたように見える生活が大人に管理されている
という恐怖、不条理さがよく描かれており、読みがいがあります。

SF要素が強いので、それなりに想像力が必要ですが、その辺は貴志祐介の
作品らしく、細かい所まで書いてくれているので想像するのに苦労することはな
いと思います。

個人的には面白かったですし、例によって最後に驚くような事実が分かるので、
読んで損はないと思いますが、以前の貴志祐介の作品とは多少趣が違うので
評価が分かれると思います。
この方は、『黒い家』『クリムゾンの迷宮』のような人間の究極的ともいえる欲望、
『青の炎』のような切なる願いを書かせたら天才的だと思っているので、できれば
現実世界の恐怖などを書いてもらいたかったな、とも思いました。
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