あえてこのような書き方をしているのはわかるが、「ぼくが君にお金について教えてあげるね?」というような上から目線の口調で、言い方は悪いが「薄い内容」が延々と続くだけ。
読後の正直な感想として
そこまで大絶賛される理由が私にはわからない。
一晩寝かせて、再度 冷静になって読んでみても、やはり、特別なことを言っているわけでもなければ、驚くようなことは何もない。
そして「小学生でもわかる内容に」とあるが、それは単に口調をフランクにするということなのだろうか??
難しい内容の話や、専門的な内容を噛み砕くために、敢えて砕けた表現や身近な事例を使うことでわかりやすく説明するというのはよく見られる手法ではある。
だが、この本に関していえば
もともと薄い話の説明を
ただ単にフランクな口調で説明しているだけに見えるのは私だけだろうか?
というか
そもそも小学生を舐め過ぎではないか?
お金を稼ぐには「希少価値が大事」というのは、つまり今の時代は完全に「個の時代」だということ。
少し賢い小学生なら、そんなことを言われなくてもすでに肌で感じているはずだ。
なぜなら、彼らは物心ついた時からYouTubeが身近にあり、SNSなどのネットワークサービスが当たり前のようにある時代を生きているのだから。感性が我々とは全然違う。
個人が輝く実例を最も間近で見ている年代なのだ。
むしろ、我々に必要なことは
「君たち!お金について知らないだろ?私が教えてあげようね。」ということではなく
彼ら価値観や感性から学ぶという謙虚な姿勢なのではないだろうか?
そして、その希少価値の高め方は、
藤原氏の本の内容をそのまま薄めたような感じであるので、そちらを読んだ方が得られるものが多い。
なんか、依頼が来たので適当に書いた本というような印象しか受けなかった。
期待外れ感が大きいので、この評価にさせていただいた。
が、しかし それは裏を返せば「西野さんなら、面白い本を読ませてくれるかな」という大きな期待が自分自身にあったのだと気づいたことも事実だ。
権威化してしまうと人は面白くなくなる。
新しいことをやろうとして、そこを否定されて馬鹿にされて、それでも挑戦を諦めずに驚くような方法で結果を出してきた西野氏。
絵本の時もそう、
テレビに出ない宣言をした時もそう。
クラウドファンディングをいち早く始めた時もそう。
そんな西野氏だからこそ、ここまでの影響力を得てきたのではないだろうか?
誤解のないように言っておくが
私は彼のファンである。
しかし信者ではない。
ここの違いがわからないと搾取され続けますよ。
(西野氏が搾取しているという意味ではない)
長々と書いてきたが次作に期待したい。
すこしでも参考になれば幸いです。
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