ここ2年ほど少しづつ料理をしていたが基本がわからず失敗と成功の繰り返しだった。クックパッドで評判の良い料理を主に作ったが毎回何かバラバラで自分が進歩しているとは思えなかった。そこで心機一転、包丁も新調し改めて基礎から学べる方法を模索していた。料理教室に行けるほど時間も金もない。ここはやはり参考書に頼るが書店の料理コーナーは弁当や流行の料理の本ばかりで初心者向けの本は初心者向けの料理のレシピだけとかケンタロウさんとか売れそうなタレント料理家がいかにもカンタンみたいに面白おかしく書いてある本しかない。本当に知りたいのは「何を作るか」ではなく「どう作るか」ということ。YouTubeでみじん切りひとち調べても千差がありどれが良いかわからない。ハンバーグもひき肉の練り方から焼き方まで様々だ。女性はどうだかわからないが男はリファレンスというか基準となる技術から知りたいものだと思う。料理家のみんなが自分がカンタン・美味しい・正しいを主張しているように見える。さてこの料理本を購入した大きな理由は口コミを精読し素材の切り方から始まっているということだった。先にも話したがこの本を購入する前に包丁を新調し玉ねぎを切ったら驚くほど味が変わった。安物でどこのメーカーかわからない包丁をホームセンターで買った簡易研ぎ器を使っていた。切るということが料理の基本だと初めて知った。この本には写真付きですべての切り方が掲載されている。それとレシピ通りに作ることを説いている。そこでまずはじめにシンプルなポークソテーから作ってみた。
肉に切り込みを入れて包丁の峰で100回たたいて焼いた。まずまず柔らかくて美味しくできた。次はハンバーグ。過去に何回も作った。この本では玉ねぎを炒めずに、焼き方とソースに重点がおかれている。前もってソースの素材を混ぜておいて作った。焼き方は中火4分ひっくり返し弱火10分。結果は今までの中でもっともふっくらしたハンバーグができた。しかもソースが美味しい。ケチャップとソースのありきたりなソースとは全くちがう、お店の味みたいだった。
ようやく自分が料理のスタートラインに立てたような気がした。今58歳の僕は自分の人生を振り返り食に関して丁寧に生きたいと思う。外食含めてあまりにも無節操だったからだ。その意味でこの本と出会えたことはとても嬉しい。
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