伊藤博文を中心とする明治の指導者たちが、西欧文明と接することにより
何を感じ、そしてどのような国のかたちを描き、明治憲法が形作られていったのかを
豊富な史料を基に描き出した力作。
伊藤博文の滞欧憲法調査のみならず、それに先立つ岩倉使節団にも注目し
木戸孝允・大久保利通が何に触れ、どのような構想をもったか、そしてその伊藤への影響や
滞欧中の伊藤がシュタインの国家学からどのようなアイデアを得たか、
さらには従来あまり注目されていないグナイストの影響や、明治憲法成立後の
山県有朋の西洋体験など、様々な角度から明治立憲体制の道筋を探っています。
書簡や講義録、日記などさまざな史料から明治の指導者たちの感じたことや学んだこと
成功、失敗が生き生きと描かれており、明治憲法成立史の著作としてのみならず
読み物としてもとても面白い作品です。
大佛次郎論壇賞受賞後の朝日新聞紙上のコメントで、憲法改正について
その賛否には慎重に触れずに、「国制知」の視点が重要だという旨のコメントを寄せられていた
ような記憶がありますが、さまざまな分野で改革が進められている今日において
明治の指導者たちの経験を顧みることで得られるものがあるかもしれません。
第4回大佛次郎論壇賞・第2回角川財団学芸賞受賞
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