本書のブックデザインは有山達也氏で、氏らしく白と落ち着いた書体でまとめられている。
文字(書体)に関する特集はしばしば雑誌/ムックなどでなされるが、このように気鋭のデザイナーらの文字論をコンパイルした「書籍」というのは珍しい。
全篇、各デザイナーによる大学での講義を文字と図版に起こしたものであり、です/ます調で統一されている。
内容がすっと頭に入るのは、よく編集がなされているからであろう。脱帽。
ただし、著者によっては歴史を回顧しただけのものや、トンパ文字探究記、それに個人の文字論をパッション豊かに吐露しただけ(?)のものもあり、濃淡はある。
いずれにせよ、すらすらーっと読み進めることができるのは確か。
眼に優しい文字組みと書体も嬉しい。
電車で、書斎で、リビングで。
場所を選ばないユニバーサル仕様である。
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文字講座 単行本 – 2009/1/1
文字講座編集委員会
(編さん)
- 本の長さ255ページ
- 言語日本語
- 出版社誠文堂新光社
- 発売日2009/1/1
- ISBN-104416609078
- ISBN-13978-4416609071
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「デザインとしての文字」、「知識としての文字」。文字のことを知らずして、文字を使いこなすことはできない。13人それぞれの文字への想い―文字の旅がはじまります。
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登録情報
- 出版社 : 誠文堂新光社 (2009/1/1)
- 発売日 : 2009/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 255ページ
- ISBN-10 : 4416609078
- ISBN-13 : 978-4416609071
- Amazon 売れ筋ランキング: - 388,154位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 20,626位アート・建築・デザイン (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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文字のことを知らずして、文字を使いこなすことはできません。文字は『文化』です。「デザインとしての文字」、「知識としての文字」をそれぞれの立場から語られています。これは普段、著名なクリエイターの方々から語られていない「文字」のお話しの本です。ついつい文字の世界へ引き込まれます。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月11日に日本でレビュー済み
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2009年1月27日に日本でレビュー済み
文字のことを知らずして、文字を使いこなすことはできません。文字は『文化』です。
「デザインとしての文字」、「知識としての文字」をそれぞれの立場から語られています。
これは普段、著名なクリエイターの方々から語られていない「文字」のお話しの本です。
ついつい文字の世界へ引き込まれます。
「デザインとしての文字」、「知識としての文字」をそれぞれの立場から語られています。
これは普段、著名なクリエイターの方々から語られていない「文字」のお話しの本です。
ついつい文字の世界へ引き込まれます。

文字のことを知らずして、文字を使いこなすことはできません。文字は『文化』です。
「デザインとしての文字」、「知識としての文字」をそれぞれの立場から語られています。
これは普段、著名なクリエイターの方々から語られていない「文字」のお話しの本です。
ついつい文字の世界へ引き込まれます。
「デザインとしての文字」、「知識としての文字」をそれぞれの立場から語られています。
これは普段、著名なクリエイターの方々から語られていない「文字」のお話しの本です。
ついつい文字の世界へ引き込まれます。
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2009年2月20日に日本でレビュー済み
まだパソコンが一般的でなかった学生時代にレタリングをかじったことがあるから言うのではありませんが、おもしろい。少しでも視覚的なデザインに興味がある読者ならば、今をときめく各専門家から特別講義を受けたような気持ちにもなるような、とっておきの話ばかりです。図画も豊富ですが、全て白黒なのが惜しまれます。
アルファベットのデザインの基礎となったのが、ローマの「トラヤヌス帝の碑文」、すなわち石に刻まれた文字であるという木村雅彦氏の歴史的な説明が特に秀逸で、同碑文が大文字だけであるため、大文字と小文字が全く別々に考えられてきたという歴史も興味深く読みました。(マイケル・クライトンの小説をハードカバーで読んだことがありますが、大文字と小文字との大きさのギャップが少ないフォントを選んで印刷したと、最後に付記されていたのを思い出します。)
ただ、以前から言われていることですが、清涼飲料水やビールのパッケージなど、デザイン的な感覚で書かれている英文のヒドさにを気にしない無感覚さを誰か問題提起して欲しい。日本人は文字があると安心する中毒症状のようなものに冒されている民族でもあるとも個人的には思うのですが、意味や本当の視認性に関する研究がまだまだのような気がします。例えば、道路標識でも、日本語はかなり工夫されているのに、英語(ローマ字)表記が小さく見にくいのであれば大文字だけにするなど、本当の意味での配慮がまだまだ足りていません。そういった意味ではPUD(UD)フォントは当然の結論でもありますが。
新幹線や東海道線のグリーン車2階に乗るとJR品川駅ホームに掲示された「品川」の【品】の字の"口"が三つとも異なることにいつも気になる者としては、フォントはいつも気になる存在です。パソコンの使用で、文字と文字との間隔に無感覚/思考停止になっている自分には、葛西薫氏の問題提起は有用かつ、考えさせられました。
アルファベットのデザインの基礎となったのが、ローマの「トラヤヌス帝の碑文」、すなわち石に刻まれた文字であるという木村雅彦氏の歴史的な説明が特に秀逸で、同碑文が大文字だけであるため、大文字と小文字が全く別々に考えられてきたという歴史も興味深く読みました。(マイケル・クライトンの小説をハードカバーで読んだことがありますが、大文字と小文字との大きさのギャップが少ないフォントを選んで印刷したと、最後に付記されていたのを思い出します。)
ただ、以前から言われていることですが、清涼飲料水やビールのパッケージなど、デザイン的な感覚で書かれている英文のヒドさにを気にしない無感覚さを誰か問題提起して欲しい。日本人は文字があると安心する中毒症状のようなものに冒されている民族でもあるとも個人的には思うのですが、意味や本当の視認性に関する研究がまだまだのような気がします。例えば、道路標識でも、日本語はかなり工夫されているのに、英語(ローマ字)表記が小さく見にくいのであれば大文字だけにするなど、本当の意味での配慮がまだまだ足りていません。そういった意味ではPUD(UD)フォントは当然の結論でもありますが。
新幹線や東海道線のグリーン車2階に乗るとJR品川駅ホームに掲示された「品川」の【品】の字の"口"が三つとも異なることにいつも気になる者としては、フォントはいつも気になる存在です。パソコンの使用で、文字と文字との間隔に無感覚/思考停止になっている自分には、葛西薫氏の問題提起は有用かつ、考えさせられました。