スカンジナビア語(群)がイタリック語派に含まれるといった記述がある.明らかに誤りである.北ゲルマン語派とイタリック語派が混ざっているのを目にして,著者の実力を疑ってしまった.翻訳の問題かどうかというところまでは確認していないが.
ダーウィニアンで文化進化のことまで論じることができるという主張には大筋で同意できるが,参考にするときには,細部は各自で確認する必要がありそうである.
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文化進化論:ダーウィン進化論は文化を説明できるか 単行本 – 2016/2/8
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諸科学の進化論的アプローチを網羅する
近年、人間行動の進化に対する関心が高まっている。単に遺伝子の影響からのみ進化を説明するのではなく、人間の「文化」についての学習や継承の影響を科学的な手法で検証する分野が成長してきた。本書はこうした諸潮流を、「進化」を軸にして展望する。
近年、人間行動の進化に対する関心が高まっている。単に遺伝子の影響からのみ進化を説明するのではなく、人間の「文化」についての学習や継承の影響を科学的な手法で検証する分野が成長してきた。本書はこうした諸潮流を、「進化」を軸にして展望する。
- 本の長さ403ページ
- 言語日本語
- 出版社NTT出版
- 発売日2016/2/8
- ISBN-104757143303
- ISBN-13978-4757143302
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
人文・自然・社会科学の交差路で立ち上がる驚異のパラダイム。人類学、考古学、経済学、歴史学、言語学、心理学、社会学など多岐にわたる「文化進化」の世界を進化論的アプローチによって「統合」する。
著者について
【著者】アレックス・メスーディ:エクセター大学(イギリス)人類生物学部准教授。
【訳者】野中香方子(のなか・きょうこ):翻訳家。
訳書に『自然を名づける』(NTT出版)などがある。
【解説者】竹澤正哲(たけざわ・まさのり):北海道大学文学部准教授。
【訳者】野中香方子(のなか・きょうこ):翻訳家。
訳書に『自然を名づける』(NTT出版)などがある。
【解説者】竹澤正哲(たけざわ・まさのり):北海道大学文学部准教授。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
メスーディ,アレックス
1980年生まれ。2005年に英国セント・アンドリュース大学において博士号(心理学)取得、ロンドン大学クイーンメアリー生物・化学部講師、ダーラム大学人類学部准教授を歴任し、現在、英国エクセター大学生物科学部准教授
野中/香方子
翻訳家。お茶の水女子大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1980年生まれ。2005年に英国セント・アンドリュース大学において博士号(心理学)取得、ロンドン大学クイーンメアリー生物・化学部講師、ダーラム大学人類学部准教授を歴任し、現在、英国エクセター大学生物科学部准教授
野中/香方子
翻訳家。お茶の水女子大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : NTT出版 (2016/2/8)
- 発売日 : 2016/2/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 403ページ
- ISBN-10 : 4757143303
- ISBN-13 : 978-4757143302
- Amazon 売れ筋ランキング: - 315,352位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 604位生物学 (本)
- - 980位文化人類学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2019年2月17日に日本でレビュー済み
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2016年3月11日に日本でレビュー済み
「文化を"未開"から"西欧"へ進化すると言うなんて差別的だ」と批判されたこともあるらしい「文化進化論(Cultural Evolution)」
本書はそれは誤解だ、的外れだと言わんばかりにまずは語の丁寧な定義から入る。
文化とは「模倣、教育、言語といった社会的な伝達機構を介して他者から習得する情報」(1章)とされる。
そして文化進化論とは
「文化の現象を経時的変化を組み入れて、定量的かつ公式に説明する手法をもたらし、さらには共通の理論的枠組みを提供することで社会科学分野の統合を目指す」(同)となる。
まとめ上げる道具として使われるのが副題にもなっているダーウィン進化論。
(ネオダーウィニズムではなく、あくまでダーウィニズムなのがポイント)
個体レベルでの「小進化」のプロセスで集団レベルの「大進化」のパターンを説明し、それにより社会科学の諸領域を統合することを目指す。
本書の山場となりボリュームを割いて解説されるのが、
小進化のプロセスとしての、親から子への垂直伝達・集団内での同調・メディアでの拡散など、
そして大進化のパターンを把握する手法としての系統学・動的モデルなどである。
紹介される研究や実験は歴史学、心理学、行動経済学など社会科学全般に渡る。
また、統合モデルのひな型として進化生物学の構造を用いるので、生態学や遺伝学、分類学などの概念も導入。
そのぶん使われる用語も多いが、初出時にはっきりと定義され、章を隔てて使われるときは再度説明してくれる。
そのため馴染みのない分野が出てきてもスムーズに読み進められる。
また構成も非常に明確でわかりやすい。
各章は「概要→本論→結論/次章との繋がり」と誘導され、中見出し・小見出しも案内板のように親切に設定されている。
全体の流れも序章で提示され、最終章では本書を通じた要約も行われるので理解の大きな助けになる。
著者は1980年生まれと若いが、文化進化論について
「初めての一般向けの解説書」(よみうり書評)でありながら歴史に残るクラシックを構築しようとする気概が強く伝わる傑作。
本書はそれは誤解だ、的外れだと言わんばかりにまずは語の丁寧な定義から入る。
文化とは「模倣、教育、言語といった社会的な伝達機構を介して他者から習得する情報」(1章)とされる。
そして文化進化論とは
「文化の現象を経時的変化を組み入れて、定量的かつ公式に説明する手法をもたらし、さらには共通の理論的枠組みを提供することで社会科学分野の統合を目指す」(同)となる。
まとめ上げる道具として使われるのが副題にもなっているダーウィン進化論。
(ネオダーウィニズムではなく、あくまでダーウィニズムなのがポイント)
個体レベルでの「小進化」のプロセスで集団レベルの「大進化」のパターンを説明し、それにより社会科学の諸領域を統合することを目指す。
本書の山場となりボリュームを割いて解説されるのが、
小進化のプロセスとしての、親から子への垂直伝達・集団内での同調・メディアでの拡散など、
そして大進化のパターンを把握する手法としての系統学・動的モデルなどである。
紹介される研究や実験は歴史学、心理学、行動経済学など社会科学全般に渡る。
また、統合モデルのひな型として進化生物学の構造を用いるので、生態学や遺伝学、分類学などの概念も導入。
そのぶん使われる用語も多いが、初出時にはっきりと定義され、章を隔てて使われるときは再度説明してくれる。
そのため馴染みのない分野が出てきてもスムーズに読み進められる。
また構成も非常に明確でわかりやすい。
各章は「概要→本論→結論/次章との繋がり」と誘導され、中見出し・小見出しも案内板のように親切に設定されている。
全体の流れも序章で提示され、最終章では本書を通じた要約も行われるので理解の大きな助けになる。
著者は1980年生まれと若いが、文化進化論について
「初めての一般向けの解説書」(よみうり書評)でありながら歴史に残るクラシックを構築しようとする気概が強く伝わる傑作。
2016年6月8日に日本でレビュー済み
進化論をツールにして、従来の社会科学からもう一歩先を目指すという試みに感動しました。学際的な視点により従来の概念を塗り替えて行こうとしている点で、社会科学の未来を感じられる本です。
これから学びをはじめる、文系大学生にぜひ読んで欲しいです。
これから学びをはじめる、文系大学生にぜひ読んで欲しいです。
2016年8月9日に日本でレビュー済み
この書物を読んだのは、柄谷行人の書評に「言語習得は生得能力によるというチョムスキーの仮説は疑わしいこと」という重大な一句があったからである。言語の進化についての節がその研究事例を次のように紹介する。「色と形と動き」のさまざまな特徴をもつ一連の物へのラベルづけを、伝達連鎖法で次々に被験者に行わせると、十代目には事物にふさわしいラベルを効果的に伝達できるようになった。さらに、物とラベルの組み合わせに「あるフィルター」をかけて介入すると、それぞれのラベルに構造が出現し、ラベルの各部位が物の異なる特徴を示すようになった。それは「いろいろな物を一般化するカテゴリーなる構造への変貌」と言える。したがって、「まったく新しい言語が、実験室でゼロから進化しうることが示された」のだと認定する。そこで著者は、「既知の言語が共通の特徴を共有する理由を説明するために、生得的で普遍的な言語能力を持ち出す必要はなくなった。それは文化進化の産物である」、だから、この研究は「言語習得の生得仮説に異議を唱える可能性がある」と言う。はたしてそうだろうか。
著者は、「言語の構造は、被験者の計画や意図がないまま出現した」、「言語が、より一般的な認知プロセスに適応したことを示唆している」とまで言っているのに、その研究結果とチョムスキー仮説との論理的な関係づけに失敗している。チョムスキーの生得仮説は、言葉を換えて言えば、人間は「カテゴリー」や「構造」を伴う認知と言語構成を行なう能力を生まれつきもつ、という仮説だ。チョムスキーは、人間の進化の過程で遺伝的な〝ある器官〟が脳の神経回路に出現し、言語はその物質的な基礎から発現すると推定しているのだ。伝達連鎖法によって観察された「言語の生成」は認知プロセスに「適応した」からだとする認定は、むしろ、チョムスキーの仮説を支持しているのである。柄谷行人ほどの人がなぜ簡単にメスーディの言い分に納得したのか分からない。
この著作については、「白江庵雑記」の「蝶の雑記帳44」([・・・])で、もう少し考えた。
著者は、「言語の構造は、被験者の計画や意図がないまま出現した」、「言語が、より一般的な認知プロセスに適応したことを示唆している」とまで言っているのに、その研究結果とチョムスキー仮説との論理的な関係づけに失敗している。チョムスキーの生得仮説は、言葉を換えて言えば、人間は「カテゴリー」や「構造」を伴う認知と言語構成を行なう能力を生まれつきもつ、という仮説だ。チョムスキーは、人間の進化の過程で遺伝的な〝ある器官〟が脳の神経回路に出現し、言語はその物質的な基礎から発現すると推定しているのだ。伝達連鎖法によって観察された「言語の生成」は認知プロセスに「適応した」からだとする認定は、むしろ、チョムスキーの仮説を支持しているのである。柄谷行人ほどの人がなぜ簡単にメスーディの言い分に納得したのか分からない。
この著作については、「白江庵雑記」の「蝶の雑記帳44」([・・・])で、もう少し考えた。




