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敵兵を救助せよ!―英国兵422名を救助した駆逐艦「雷」工藤艦長 単行本 – 2006/6

5つ星のうち 4.6 23件のカスタマーレビュー

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商品の説明

内容紹介

敗者の悲哀というべきか。

一九四二年二月二八日のスラバヤ沖海戦のあと、日本海軍は、自艦を撃沈され海上を漂流する約千名の連合国兵士を救助した。文字どおり武士道が発揮された瞬間であり、世界海戦史上でも稀な感動的な出来事なのだが、にもかかわらず、これまで戦史にのることもなく、ほとんど語られることがなかった。それは、工藤艦長が、戦後自衛隊にすすむこともなく、同期の人たちの勧めで就職することもなく、周囲に自らを語ることもなかったという事情もあるが、やはり東京裁判史観の影響があったことは否めまい。

ところが、平成一五年、スラバヤ沖海戦で「雷」に救助された元英国海軍少尉フォ—ル卿が来日、護衛艦の観閲式にも参列する。このとき、元海上自衛隊士官である著者はフォール卿から依頼を受け、すでに亡くなってはいたが、工藤艦長の消息を尋ねることになる。著者は数か月かけて、工藤艦長の墓地の所在地などを探りあてフォール卿に報告する。この間著者は当時「雷」の乗組員で存命の三名の人たちとも接触、工藤艦長の人となりと救助時の詳細を聞くことができたのである。これが著者が本書を執筆する動機となった。その三名とは、航海長の谷川清澄元少佐、艦長伝令の佐々木確治一等水兵、砲術手の勝又一一等水兵である。この人たちの記憶は鮮明で、これによって救助当日の状況は正確に再現されることになった。また、フォール卿へのインタビューと、工藤艦長への献辞が掲げられている自伝『マイ・ラッキー・ライフ』が証言を補強している。

内容(「BOOK」データベースより)

1942年3月、スラバヤ沖海戦のあと、武士道を発揮、危険をおかして英兵422名を救出した工藤少佐の感動の物語。

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登録情報

  • 単行本: 334ページ
  • 出版社: 草思社 (2006/06)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4794214995
  • ISBN-13: 978-4794214997
  • 発売日: 2006/06
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6 23件のカスタマーレビュー
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形式: 単行本
工藤艦長の功績については、この本で初めて知った。
「敵兵を救助するということ、それはジュネーブ協定やハーグ陸戦協定を云々言う前に人道的見地すなわちヒューマニズムの観点から見ても当然のように思われる」・・・などという考えは平時の一般人が口にする言質。戦時では、そう簡単な話ではない。捕虜救出中でさえ、敵艦からの攻撃を受け、下手をすれば乗員を危機にさらすことになる。また捕虜のために多大な物資の供給が必要ともなる。このような状況で敵兵を救出するか、放置するかの決断は決して簡単なものではない。戦時という究極の局面・状況下で救出を命じた工藤艦長と駆逐艦「雷」兵士乗員に敬意を表すとともに、日本人として彼らを誇りに思う。
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形式: 単行本
 潜水艦の攻撃があるかもしれないなかで、敵兵を400人以上救い、人道的に扱った事実。この事を知って誇りに思わぬ日本人がいようか。救助の様子はテレビでも放映されたからご存じの方も多いだろう。
 本書はさらにこの工藤艦長の生い立ちとその後まで追っている。人によっては、この部分が冗長、あるいは苦痛に感じるかもしれない。しかし、当時の日本人の、工藤氏の故郷の心得、風土をしる貴重な資料である。現在、将来は世のため国のために尽くそうと思って育つ子供がどれだけいようか、そのような環境を作って育てる地域や親がどれだけいようか。その落差を思うと、日本人がいかに劣化したかよく分かる。

 一方、目を世界に転じてみると、さらに露骨な覇権争い・利益紛争が絶えない。紛争を調停するどころか、自国を守ることさえ覚束ない日本は非常にみっともない状態である。隣には嘘でも世界中に自国の正統性を訴えて日本の地位を貶めようとする蛮族の国があるのみである。日本の謙遜の美徳は通用しない。工藤艦長の気持ちには反するかもしれないが、この本の抜粋を英仏等の外国語に翻訳して世界中に日本の精神性を伝える運動をすべきだと思う。その活動が、日本と世界を調和へと導く一歩になるのではないだろうか。
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投稿者 LED LEPPARD トップ500レビュアーVINE メンバー 投稿日 2014/7/26
形式: 単行本
 2006年、惠隆之介氏の著書です。

 1942年3月、スラバヤ沖海戦の後、駆逐艦「雷」・工藤俊作艦長が、漂流する英国兵422名を救助しました。
 この救助は、敵の攻撃をいつ受けるか分からない危険な状況の中、
工藤艦長の指揮の下、「雷」の乗組員・約150人が英国兵422名を救出するという、世紀の救出劇です。
 本書では、当時の政局や戦局、海軍兵学校等の話を交えつつ、救助の話、工藤俊作艦長の人生が書かれています。

 この救出活動及び救出直後の工藤艦長の言葉は、単なる人道博愛主義ではなく、武士道だと思います。
 新渡戸稲造「武士道」の中でも書かれている、敵に塩を送るエピソード、
上杉謙信公の「我の貴公と争うところは、弓箭にありて米塩にあらず。」という言葉、
ニーチェの「汝はその敵を誇りとすべきである。しからば敵の成功は、また汝の成功である」という言葉、
「実際、勇気と名誉はともに、平時において友人とする価値のある者だけを、戦時における敵とすべるべきことを要求する。
 勇気がこの高みに達したときに、それは仁に近づく。」という新渡戸氏の記述。。。などなど、たくさん思い浮かぶものがあります。
(* 「武士道」からの引用は、「
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形式: 単行本
 近現代の戦場において、いわゆる騎士道精神が発露された場面というのはたびたび散見されます。日本の「武士道精神」が戦場で発露された場面もこれに止まりません。

 思うに、戦場において矛盾とも思えるこうした行動は、実際に現場で人間と相対してはじめて理解できるものなのかもしれませんが、こうした矛盾した部分にこそ、人間性がみられ、だからこそ、そうした精神を美しいと感じられるのではないでしょうか。

 敵兵を効率よく殲滅することこそが戦争の唯一の目的と考えるのは、実際の人間と相対することのないテレビゲーム的発想としか思えないのです。しかしながら、最近、こうした類似の発言を他でもよく散見します。日本人の美意識が損なわれつつあるという危機感を感じるのはわたしだけでしょうか。
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