「そうなると、人間の分析欲は、人間自身にも当然向かうわけだ。…………そして次は、感情にも、同じように観察される種別のものが、仕切られて名付けられるようになる。あれは、笑っている。楽しい。怒っている。憎らしい。泣いている。悲しい。でもね…、そもそも、そんな分類がなされる以前から、みんな笑っていたし、泣いていたんだ。これをついつい忘れちゃうんだよ。」
事件解決とは全く関係ありませんが。他の登場人物の台詞回しも秀逸です。サブキャラ濃いです。頭のいい人たちのユーモアは読んでて気持ちがいいですね。
途中で犯人はこの人だろ?って思ってても、動機や手法が最後までさっぱり分かりません。順を追って考えればなんと単純なことか。トリックでもなんでもないのです。
合理的なようで不合理な行動であり、絶対的な目的がなんとも恐ろしい。アパートのシーンはぞくっッとしましたね。
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