この本はね、あの有名な名大(明大じゃないよ)の先生が僕たち高校生や大学の新入生のために、どうやったら教養が身につくかを書いたものなんだ。だから、文章が若者向けだし、「だぜ」とか「じゃねーぞ」みたいなヤンキー語も出てくる。でも、そもそもヤンキーってこんな本を読むのかな。
先生は「教養があると人生が楽しくなる」と仰る。たとえば映画を見るにしても、教養(というか知識)のあるなしで味わい深さが全然違うわけで、洋画なんかは聖書の知識があると断然楽しめるんだって。ま、こうしたインプットについては、楽しむのは自分の勝手だからいいけど、アウトプットが必要な場合はどうだろう。外人さんとの会話の中で「現代日本の日常生活に禅はどう取り込まれているのか」と聞かれて、アウアウしたらみっともないと思わないか。こんな時に教養がいるんだな。これが教養が必要な理由の一つ。
もう一つの理由は、教養があると、社会の中での自分の位置がわかるので、社会を改善する役割を果たせるんだって。さらには「世の中をよくするという仕事は、教養の道を歩み続ける人々にしかできない」って書いてあるけど、これってちょっと言い過ぎじゃないのかな。
で、どうやったら教養が身に着くかだけど、どうもイドラがどうのこうの、難しくてよくわかんないよ。あっ、まずい。先生がダメ出ししてたんだ。こういう時は「私の読解力では歯が立たない文章でした」と書くべきでした。
先生はときどきアマゾンのレビューをチェックしてるから気をつけないと、まずい文章の例として授業の教材に使われてしまうかも。しぇー、恐ぇー。
結局のところ、この本を読んだところで、俄かに教養が身につくとは思えんかったけど、それなりに面白かったから、まっいいか。
教養の書 (単行本) (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2020/2/28
戸田山 和久
(著)
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本の長さ416ページ
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言語日本語
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出版社筑摩書房
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発売日2020/2/28
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ISBN-104480843205
-
ISBN-13978-4480843203
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
万人の自由のために、魂の自由のために―君が大人になるための勇気と装置をもて!学び生きるうえで大切なすべてを伝える入門講義。
著者について
1958年東京都生まれ。1989年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、名古屋大学大学院情報科学研究科教授。専攻は科学哲学。著書に『哲学入門』(ちくま新書)、『論理学をつくる』『科学的実在論を擁護する』(以上、名古屋大学出版会)、『知識の哲学』(産業図書)、『科学哲学の冒険』『新版 論文の教室』(以上、NHKブックス)、『「科学的思考」のレッスン』『恐怖の哲学』(以上、NHK出版新書)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
戸田山/和久
1958年東京都生まれ。1989年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、名古屋大学大学院情報学研究科教授。専攻は科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1958年東京都生まれ。1989年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、名古屋大学大学院情報学研究科教授。専攻は科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出版社より


教養への道は、落とし穴がいっぱい。
果てしなく続くこのアブナイ道を、どう歩き始めればいいのか?
そのための「予備知識」や「心構え」から、キミの旅路を助ける「装置」の数々、おまけに「お勉強の実践スキル」まで――
教養をめざし、身につけるのに役立つすべてを、手取り足取り伝授します。

戸田山 和久(とだやま・かずひさ)
1958年東京都生まれ。1989年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、名古屋大学大学院情報学研究科教授。専攻は科学哲学。著書に『哲学入門』(ちくま新書)、『論理学をつくる』『科学的実在論を擁護する』(以上、名古屋大学出版会)、『知識の哲学』(産業図書)、『科学哲学の冒険』『新版 論文の教室』(以上、NHKブックス)、『「科学的思考」のレッスン』『恐怖の哲学』(以上、NHK出版新書)などがある。
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2020年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学生時代に出会いたかった本です。
なぜ、あの頃もっと勉強しなかったか。
大人になって、時間に追われながら、消化不良の毎日を過ごしながら、
それでも今読めたことには感謝します。
とりわけ、1章と14章がよかったです。
私たちは一人ひとりをとってみれば、はっきり言って、生まれながらにアホにできている。
にもかかわらず、まがりなりにも、こうして豊かな社会を築けているのはどうしてなのか?
そうした観点から、戸田山さんは学問が、教養がなぜ大切なのかを、なんとなく大事、ではなく、明確に意味づけなおしてくれているのです。
とても説得力がありました。
「世の中をよくするという仕事は、教養への道を歩み続ける人々にしかできない」という戸田山さんの言葉が、上っ面のきれいごとでなく伝わってきます。
あー、大学って場をもっと使い倒していればなあ。
というため息をつきつつ、それでも今でも出会えてよかった。
なぜ、あの頃もっと勉強しなかったか。
大人になって、時間に追われながら、消化不良の毎日を過ごしながら、
それでも今読めたことには感謝します。
とりわけ、1章と14章がよかったです。
私たちは一人ひとりをとってみれば、はっきり言って、生まれながらにアホにできている。
にもかかわらず、まがりなりにも、こうして豊かな社会を築けているのはどうしてなのか?
そうした観点から、戸田山さんは学問が、教養がなぜ大切なのかを、なんとなく大事、ではなく、明確に意味づけなおしてくれているのです。
とても説得力がありました。
「世の中をよくするという仕事は、教養への道を歩み続ける人々にしかできない」という戸田山さんの言葉が、上っ面のきれいごとでなく伝わってきます。
あー、大学って場をもっと使い倒していればなあ。
というため息をつきつつ、それでも今でも出会えてよかった。
2020年4月26日に日本でレビュー済み
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アラ還読者です。自分は「洗練されたい」と思いながら生きてきましたが、この本を読んで「自分は教養を身に付けたかったんだ」とやっと気が付きました。そして教養が一生をかけて楽しみながら得て行くものだとも。この本を集中して最後まで普通に読める漢字力がある人は既に相当な教養の持ち主だと思います。そういう人にこの本は必要か?笑。私は難しい字はスマホで引き引きでしたが、最後まで楽しめました。筆者の同年代として、筆者の知識量の多さにも感動しました。今まで書かれている本もこれから読みますし、オススメの本もいくつか買いました。このような本を書いて頂き、本当に有難うございました。
2020年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みたくなって4時に目が覚めて、先ほど読了。
久しぶりに、楽しくてワクワクしながら本を読み耽りました。
本書は、わたしのような無知な人間には何だかよくわからない学問の世界を、明確な道筋を立てて、暗闇を照らすように、わかりやすく説明してくれます。
こんな素晴らしい本に若い頃に出会いたかったなと思います。(今年発売なんだから、絶対に無理なんですけれど。)
でも、自分の性格上、若い頃読んでいたら鼻持ちならない大人になっていそうな気もするので、挫折も苦労も経験した今で良かったのかもしれません。
本書を読み、無限に広がる学問・教養の世界の面白さを知り、丘の上から広い世界を見下ろすような心持ちになりました。知りたいことが山ほど出来ました。これからの人生を楽しんで生きることが出来そうです。
残念ながら、わたしは本書の全てを正確に理解できていません。自分は本当に頭が悪いな、ということだけは理解しました。(涙)でもめげない。
座右の書として側に置き、紹介されている参考文献を読んだり(既に数冊、ポチッと購入しました。)、何度も読み返して、時間をかけて少しずつ理解していこうと思っています。早速現在2巡目。1回でわからない脳ミソでも、10回も読めば理解できるであろうという戦術。
頭の良い若い人達は、パァッと光がさすように理解が出来るんだろうなあ。時間をかけずに素敵な本が沢山読める、未来ある優秀な若い人達が羨ましい。羨ましい若者たちに、是非読んでもらいたい一冊です。
久しぶりに、楽しくてワクワクしながら本を読み耽りました。
本書は、わたしのような無知な人間には何だかよくわからない学問の世界を、明確な道筋を立てて、暗闇を照らすように、わかりやすく説明してくれます。
こんな素晴らしい本に若い頃に出会いたかったなと思います。(今年発売なんだから、絶対に無理なんですけれど。)
でも、自分の性格上、若い頃読んでいたら鼻持ちならない大人になっていそうな気もするので、挫折も苦労も経験した今で良かったのかもしれません。
本書を読み、無限に広がる学問・教養の世界の面白さを知り、丘の上から広い世界を見下ろすような心持ちになりました。知りたいことが山ほど出来ました。これからの人生を楽しんで生きることが出来そうです。
残念ながら、わたしは本書の全てを正確に理解できていません。自分は本当に頭が悪いな、ということだけは理解しました。(涙)でもめげない。
座右の書として側に置き、紹介されている参考文献を読んだり(既に数冊、ポチッと購入しました。)、何度も読み返して、時間をかけて少しずつ理解していこうと思っています。早速現在2巡目。1回でわからない脳ミソでも、10回も読めば理解できるであろうという戦術。
頭の良い若い人達は、パァッと光がさすように理解が出来るんだろうなあ。時間をかけずに素敵な本が沢山読める、未来ある優秀な若い人達が羨ましい。羨ましい若者たちに、是非読んでもらいたい一冊です。
2021年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の先生のファンなので、タイトルが若干胡散臭いけど迷わず買って、そして期待通りの面白さでした。
テクニカルになり過ぎるのを避け、消化しやすい言葉を使いながら、すぐさま血肉になるさまざまな知識と考え方を惜しみなく披露してくれる。私は古い言語にずっと関わっていて、言葉についての考察には殊更注意をひかれるのだけど、昔から漠然と感じていたことを綺麗に言語化してくれていたり、なるほどと思った箇所がいくつもあった。たとえば、
- 書き言葉の役割は、考えたことをそのままとっておくだけではない。ある意味でヒトの思考そのものを改善する。つまり、もっと上手に考えられるようにしてくれる。[中略]脳と手と紙とペンからなるシステムは、脳だけよりはるかに複雑なことを考えられる。[中略]言語というと、すぐに「コミュニケーションの道具でしょ」と短絡する傾向がある。しかし、コミュニケーションなら動物もやっている。[中略]むしろ、人間の言語を動物の言語から区別し際立たせているのは、書くことと読むことなのに。(pp.28~30)
- 言葉のもつ思考拡張・強化の機能をバカにしてはいけない。たとえば「セクハラ」という言葉。この言葉ができる前は、性的マイノリティは日常生活で経験するさまざまな不愉快な扱いを、なんかイヤだなと思いながらも、主題化することができなかった。この言葉がつくられたことによって、その「何か」をはっきり意識することができるようになり、公的な議論の土俵に載せ、「みんなで考える」ことができるようになったわけだ。(p.217)
- われわれは誰かがつくってくれた言葉を借りることで、ようやくまともにものを考えられるようになる。(p.220)
- 知性が言葉を支配するのではなく言葉が知性を支配することがある。言葉が知性を束縛して、われわれを正しく考えることから遠ざけてしまう、というわけだ。[中略]だから、われわれは自分の使っている言葉に対して、つねに批判的・反省的眼差しを向け、それをチェックしていかねばならない。(p.223)
- 語彙は思考と結びついている。語彙が貧弱だと思考も貧弱になる。複雑なことをうまく考えられなくなる。(p.256)
読書や論文を書くことについての一節もとてもよかった。教養とは何か。この問いが来るのは読む前からそりゃある程度予想できるけれど、それだけじゃない。教養という言葉がほんのりと漂わせる「上から目線」に真摯に向き合い、その本質が何なのか、そしてそれでも私たちが教養を身に付けるべきなのはなぜなのか、ということを極めて真剣に、なのにひたすら面白く議論している。
教養についての序盤のあれやこれやのなかで一番心に残った言葉を。
- 無知を嘲笑い、無理解を憎み、悪趣味をバカにするといった「悪徳」を避けようとするあまりに、自ら知の世界から遠ざかろうとしないでほしい。これが、私がキミたちにお願いしたいことなんだ。過度の倫理的潔癖さは半知性主義の餌食になりやすい。(p.55)
テクニカルになり過ぎるのを避け、消化しやすい言葉を使いながら、すぐさま血肉になるさまざまな知識と考え方を惜しみなく披露してくれる。私は古い言語にずっと関わっていて、言葉についての考察には殊更注意をひかれるのだけど、昔から漠然と感じていたことを綺麗に言語化してくれていたり、なるほどと思った箇所がいくつもあった。たとえば、
- 書き言葉の役割は、考えたことをそのままとっておくだけではない。ある意味でヒトの思考そのものを改善する。つまり、もっと上手に考えられるようにしてくれる。[中略]脳と手と紙とペンからなるシステムは、脳だけよりはるかに複雑なことを考えられる。[中略]言語というと、すぐに「コミュニケーションの道具でしょ」と短絡する傾向がある。しかし、コミュニケーションなら動物もやっている。[中略]むしろ、人間の言語を動物の言語から区別し際立たせているのは、書くことと読むことなのに。(pp.28~30)
- 言葉のもつ思考拡張・強化の機能をバカにしてはいけない。たとえば「セクハラ」という言葉。この言葉ができる前は、性的マイノリティは日常生活で経験するさまざまな不愉快な扱いを、なんかイヤだなと思いながらも、主題化することができなかった。この言葉がつくられたことによって、その「何か」をはっきり意識することができるようになり、公的な議論の土俵に載せ、「みんなで考える」ことができるようになったわけだ。(p.217)
- われわれは誰かがつくってくれた言葉を借りることで、ようやくまともにものを考えられるようになる。(p.220)
- 知性が言葉を支配するのではなく言葉が知性を支配することがある。言葉が知性を束縛して、われわれを正しく考えることから遠ざけてしまう、というわけだ。[中略]だから、われわれは自分の使っている言葉に対して、つねに批判的・反省的眼差しを向け、それをチェックしていかねばならない。(p.223)
- 語彙は思考と結びついている。語彙が貧弱だと思考も貧弱になる。複雑なことをうまく考えられなくなる。(p.256)
読書や論文を書くことについての一節もとてもよかった。教養とは何か。この問いが来るのは読む前からそりゃある程度予想できるけれど、それだけじゃない。教養という言葉がほんのりと漂わせる「上から目線」に真摯に向き合い、その本質が何なのか、そしてそれでも私たちが教養を身に付けるべきなのはなぜなのか、ということを極めて真剣に、なのにひたすら面白く議論している。
教養についての序盤のあれやこれやのなかで一番心に残った言葉を。
- 無知を嘲笑い、無理解を憎み、悪趣味をバカにするといった「悪徳」を避けようとするあまりに、自ら知の世界から遠ざかろうとしないでほしい。これが、私がキミたちにお願いしたいことなんだ。過度の倫理的潔癖さは半知性主義の餌食になりやすい。(p.55)
2020年10月9日に日本でレビュー済み
科学哲学が専門の戸田山氏が若者に向けて教養を身につける大切さを熱く語ってくれています。特に高校生や大学生におすすめします。戸田山氏は読者が分かりやすいように本書を若者言葉(話し言葉)で執筆し、プラトンやカント、ベーコンといった大哲学者の思想をもとに「教養」の大切さやあり方を丁寧に説明してくださっています。
どうして勉強しないといけないの?大学っていくべき?教養ってなに?という方には持ってこいの良本だと思います。後半には具体的に「教養の身につけ方」も書いてあります。お値段以上の価値ある本です。
読み込むと付箋だらけになりました!
Amazonで購入
大学の先生に強く勧められAmazonで購入。
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どうして勉強しないといけないの?大学っていくべき?教養ってなに?という方には持ってこいの良本だと思います。後半には具体的に「教養の身につけ方」も書いてあります。お値段以上の価値ある本です。
読み込むと付箋だらけになりました!
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どうして勉強しないといけないの?大学っていくべき?教養ってなに?という方には持ってこいの良本だと思います。後半には具体的に「教養の身につけ方」も書いてあります。お値段以上の価値ある本です。
読み込むと付箋だらけになりました!

5つ星のうち5.0
高校生・大学生は読むべき良本
ユーザー名: ホタル、日付: 2020年10月9日
大学の先生に強く勧められAmazonで購入。ユーザー名: ホタル、日付: 2020年10月9日
科学哲学が専門の戸田山氏が若者に向けて教養を身につける大切さを熱く語ってくれています。特に高校生や大学生におすすめします。戸田山氏は読者が分かりやすいように本書を若者言葉(話し言葉)で執筆し、プラトンやカント、ベーコンといった大哲学者の思想をもとに「教養」の大切さやあり方を丁寧に説明してくださっています。
どうして勉強しないといけないの?大学っていくべき?教養ってなに?という方には持ってこいの良本だと思います。後半には具体的に「教養の身につけ方」も書いてあります。お値段以上の価値ある本です。
読み込むと付箋だらけになりました!
このレビューの画像

2020年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「論文の教室」でも思ったけど,この人は私がぼんやり考えていて言葉にできていないことを,的確に言葉にしてくれるんだな。たぶん,私は考えているようで考えていないんだろう。対して戸田山先生は,ちゃんと言葉にできるまで考え込んだ人なんだろう。
なぜ学ぶことが必要か,教養がない人間はいかに愚かであることか,といったことが本当にわかりやすい言葉で頭に飛び込んでくる。第一部と最終章は,大学の初等教育でしっかりと伝えておいてほしい。
第三部のアカデミック・ライティングは筆者自身がいうようにオマケ部分だし,これは前掲書のほうが独立してて良いだろう。
それにしても,この内容でこのお値段はコストパフォーマンスがいい。安い。しかも一生にわたって考えることのヒントをくれるのだから,内容/お値段でいうと分子が無限大に発散してしまうレベルである。
第1部だけ抜き出して,500円ぐらいで国民に配ってくれたりせんかしら。
なぜ学ぶことが必要か,教養がない人間はいかに愚かであることか,といったことが本当にわかりやすい言葉で頭に飛び込んでくる。第一部と最終章は,大学の初等教育でしっかりと伝えておいてほしい。
第三部のアカデミック・ライティングは筆者自身がいうようにオマケ部分だし,これは前掲書のほうが独立してて良いだろう。
それにしても,この内容でこのお値段はコストパフォーマンスがいい。安い。しかも一生にわたって考えることのヒントをくれるのだから,内容/お値段でいうと分子が無限大に発散してしまうレベルである。
第1部だけ抜き出して,500円ぐらいで国民に配ってくれたりせんかしら。