◆本書『教師の学びを科学する』の概要
若年化が進む横浜市公立学校の教師,初任者から経験10年次までを対象とした大規模調査データをもとに,教師の成長を促す経験や他者との関わりを分析することで,新時代における若手をコアとした育成と熟達のモデルを提唱する。学校現場での新たな研究の有り方をも示した,新人教師や研修担当を強力にサポートする本。
◆本書『教師の学びを科学する』の目次
監修者より,本書の刊行によせて
第1章 教師をめぐる今日の状況――社会背景
1-1 これまでの日本の教師
1-2 教師の年齢構造の変化
1-3 教師の多忙化
1-4 子どもと保護者の変化
1-5 若手教師の状況
1-6 若手教師の育成
1-7 本書の位置づけと構成
第2章 これまでの教師研究――本書の理論的位置づけ
2-1 教師の学習
(1)教師の学習に関する研究/(2)教師の熟達に関する研究
2-2 教師のキャリアに関する研究
(1)教師の職業的社会化と職能発達に関する研究/(2)ライフサイクル研究・ライフコース研究
2-3 教師の人材育成
2-4 本書の位置づけと特徴
第3章 調査概要――本書で用いるデータ
(1)教師効力感(授業,学級経営)/(2)教師効力感(保護者)/(3)教師効力感(校務分掌)【経験6年目教師調査】/(4)キャリア意識/(5)バーンアウト【経験6年目教師調査】/(6)メンターチーム【経験6年目教師調査】/(7)困難経験【経験6年目教師調査】/(8)職場環境【経験6年目教師調査】/(9)後輩との関わり【経験6年目教師調査】/(10)経験学習【経験6年目教師調査】/(11)組織社会化【経験3年目教師調査】/(12)社会化施策【経験3年目教師調査】/(13)職務満足【経験3年目教師調査】/(14)リーダー経験【経験6年目教師調査】
第4章 教師は経験からどのように学ぶのか――教師の経験学習
4-1 経験学習
4-2 ALACTモデル
4-3 経験学習モデルの実証
(1)教師の能力向上と経験学習の影響過程/■分析結果/(2)経験学習の実施に影響を与える要因
4-4 まとめ